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合成の誤謬

2018-11-02 12:00:00 | 18期生のブログリレー
皆さま こんにちは。
稼プロ18期の舌歯 昌洋です。

稼プロブログの6回目になります。
今回は合成の誤謬という言葉からの雑感です。

合成の誤謬
経済学で用いられる用語です。
Wikipedia日本語版では、「合成の誤謬とは、とは、ミクロの視点では正しいことでも、それが合成されたマクロ(集計量)の世界では、必ずしも意図しない結果が生じることを指す経済学の用語」として紹介されています。

具体的には?
日本では節約して貯蓄に励むことを良しとする考え方が一般にあります。それに従って、日本人全員が猛然と節約して、貯蓄に励むと、恐らく日本は不況になります。
個人レベル(ミクロ)で良いとされることでも、全員が行うことで、社会全体(マクロ)には悪影響を与えてしまいます。まさに合成の誤謬です。

なんでこんなことが気になるのか。
私は比較的モノ持ちが良い方で、長く使う傾向があります。
例えば・・・
仕事用かばん:社会人二年目の時にTUMIのかばんを買いました。丈夫でかっこいいというのがポイントです。当時のことは覚えていませんが、現在だとかばんは5年保証が付いています。現在まで保証期間の3倍以上使っております。
こういう消費者の行動がマクロ経済に対してどんな影響がでるのだろうかと、ふとしたことから気になり始めました。モノを長く使うというのは、個人レベルでは良いことのように思いますが、マクロ経済的には貢献度が低いと言わざるを得ません。

今後の日本はどうなる
消費税が10%に上がると、消費は減退します。財務省が自分にとって都合の良い増税をすることで、確実に日本の景気は減速します。こういうのもある種の合成の誤謬と言えないでしょうか。
ちなみに、こちらは2014年1月に行われた8%増税の消費に与えた影響のグラフです。
日経新聞のウェブサイトより引用しています。
駆け込み需要が盛り上がったあと、4年経過した現在でも、消費は上向いていません。
緑丸が駆け込み需要で、赤丸の時に消費税が8%になりました。


https://vdata.nikkei.com/economicdashboard/macro/#?open=d1

不景気を避けるには
節約で身を守ろうとすると、社会全体が深刻な不景気になる恐れがあります。そのため、「ガンガンいこうぜ」の掛け声のもと、みんながお金を使いまくればよいのかもしれません。しかし、増税で実質可処分所得が減少する中、無い袖はふれません。結局使いたくても、使うお金がないという暗い未来を避けられないと予想しています。消費税が上がらなければ、それほど暗い未来にならないのでしょうが・・・

合成の誤謬を踏まえ
宵越しの銭は持たないとばかりに、使いまくるのが正しいとも思えません。ちょうどよい水準がどこかにあるのだろうとは思いますが、残念ながら私には分かりません。そのため、私にも分かる良い行動を取るつもりです。
それは・・・かばんの新調(予定)です。

来月の稼プロには新しいかばんで出席できるでしょうか。
長文お読みいただきありがとうございました。
コメント (3)
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