Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ラティード ロード シェイクダウン

2010-06-28 21:11:00 | 自転車組立の 全てが解る
手を抜かずしっかりと組み上げた LATIDO ラティードのロードレーサー
以前のロードとポジション出しも変らない様に仕上げたが 数値で表れない
感触の部分 それを確認したくて早速走ってきました






選手として絶好調時代の青いロードと 新たに組んだラティード
ハンドルが 10ミリ弱低いがその他は全く同じセッティング
ラティードのハンドルをもう少し突きたいが この辺が限界でしょう




じゃちょっと選手になったつもりで(つもりね)初乗りに出かけましょう






スペアタイヤ 昔は皆タイヤを四つ折にし サドルからシートチューブに掛かる様なくくり方をしましたが
大学の自転車部に入りこの様に小さくまとめて吊るだけで 随分強い選手の仲間入りをした様な気になりました
使っているストラップは使い古した ALFRED BINDA アルフレッド ビンダ これは商品名になっていますが
ビンダは 1900年初期 イタリアの名選手で世界選手権プロ・ロードの初代チャンプです






使っていないビンダのストラップはこれ 良いストラップですよ




最近はこの道路へ良くもがきに来ます道路巾も有り 私には充分な直線距離です
まあメイチのもがき 2本で脚は売り切れますが 今の私には丁度良いですよ




家を出てすぐに気が付いたのがペダルの不調 ペダル本体は
しっかり整備をして有るので問題は無いのですが ビンディング部の
磨耗が大きく レーサーシューズが横に大きく動きます このペダルは
交換しましょう






青いロードに使っているアルテグラをラティードに移植し
青いロードには 使っていない PD-R540 を付けましょう






この廉価版の PD-R540 からアルテグラまでは構造も同じで
回転部も同じじゃないかな?




取り外したデュラはスモールパーツが手に入るなら 又整備してやりましょう






ハンドルのポジションも青いロードと変らないのに どうもブラケットが
握り難い これはこのハンドルが原因ですね
上部からブラケットに掛けての ハンドルの肩 これが張り出し過ぎて
具合が良く有りません ここに手を置いて楽にアップハンドルを持つ為の
物なんでしょうが私にはこれが邪魔になります そしてハンドル巾自体も
広過ぎます





多少の違和感は自分が部品に慣れる事も大切ですが このハンドルは手がそんなに大きくない私には 
物理的に無理が有ります 組立時にハンドルに違和感を感じましたが やはり見た感じでバランスの
悪い物は正直に表れて来ますね


そんな事で 早速新しいハンドルを注文しました これ以外は全く違和感が有りません 
自転車の挙動も納得が出来るものでした ハンドルを交換すれば次はもう少し距離を伸ばして
乗ってみましょう

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LATIDO ラティード ロード 完成写真

2010-06-24 21:49:20 | 自転車組立の 全てが解る
長くお付き合い頂いた 浅香輪業プロデュースの LATIDO ラティードの
フレームを使ったロードレーサーの組替作業 完成写真をお披露目




フレームは 20ミリ下がりのスローピング シートは C-T 500ミリ トップ ホリゾンタル換算 515ミリ 
フロントセンター 570ミリ ハンガー下り 62ミリと最近の傾向からすれば珍しく 前三角が小さなフレーム
これは私が希望していたジオメトリー ど真ん中のストライクでした





サドルは Selle San Marco セラ・サンマルコ ASPIDE XSILITE シートポストはやや加工し自家塗装







ハンドル周りは カーボンのアナトミック型 ステムは FSA OS-150 アヘッドタイプの本体アルミでカーボンキャップ
突き出し 90ミリで 角度は+- 6度 今回のポジション出しで一番考えた部品です





カツリーズ サイクル謹製 オリジナル バーエンド 成田さん得意のイタリア色の濃いデザインです





チェーンホイールは黄色いお散歩用自転車からの移設 FSA カーボン コンパクトクランク 50×34T







フレームは前三角はアルミ バックはカーボン MANUFACTURED By ASAKA と記されているが
浅香輪業が製造する訳も無く プロデュースし販売したのが実情だろう LOOK と同じ工場で
製造したと言う噂は良く耳にした





前フォークもカーボン 黄色いお買い物自転車と同じフォークで ブレーキもその自転車から移設 デュラ 7400系







フロントディレーラー シマノ DURA-ACE FD-7800 直付用 チェーン脱落防止用 自作チェーンキャッチャーも取付け 
リアディレーラーも DURA-ACE RD-7800-SS ノーマルゲージ インナーワイヤーの先端は半田付けで処理









ホイールはチューブラー リムは ARAYA ADX-1 エアロ1 と呼ばれる 28穴の軽量リム
フロントは オールドカンパのレコードハブを使いラジアル組 重量は 687グラム







リアホイールには WR Compojiti ダブル・アールのカーボン胴 アルミのハイ・ローフランジ 28穴を使い
ギアサイド 3クロス タンジェント・イタリアン ノンギアサイドをラジアル組 重量は 812グラム 
ギアサイドはソルダリングで味付けしてあります





アップの写真が多く 何か目が真ん中に寄ってしまいそうでしたね(笑)

皆さんに長くお付き合いを頂いたロードの組替作業 フレームを提供してくれた友人にも感謝
全ての部品に組み付け前に手を加え 最良の状態で作業を進めました この状態を保てる様に大切に使います

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LATIDO ラティード ロード 完成

2010-06-23 20:36:55 | 自転車組立の 全てが解る
前回変速機の調整も終り後、残る作業は装飾部品 ハンドルテープを
巻くだけになりました 長く皆さんにお付き合い頂きましたが この
シリーズいよいよ自転車の完成です




ここまでが長かったロードレーサーの組替え作業 今日は最後の仕事バーテープを巻きます
折角ここまで気を抜かずにして来た作業 バーテープも出来るだけ綺麗に巻きたいですね






アナトミック型のカーボン製のハンドル ハンドルの上部に特徴が有ります
ここにはバーテープを巻かない人も多いのでしょうが 今回は巻く事にします

このハンドル私には大きいかも 全体のバランスを見てもハンドルが
浮いているしな・・ ま、いいか先に進みましょう




それで無くてもかなりボリュームが有る上部 クッション入りの厚い物は
巻けないでしょう 選んだのは OGK の超薄手タイプ これは私のお気に入りです
ただノーマルのハンドルでも長さがギリギリ その辺も考えながら巻きましょう






凹凸の多いハンドルなので少々巻き難くかったですが
綺麗に巻けました 長さは想像通りギリギリでした






ハンドルテープの巻き終わりの処理 OGK にも付属品としてテープが
同梱されていますが 何時も思うのがもう少し長いのが欲しい・・・

今回はそれを使わず アウターワイヤーを止める時にも使った 外品の
プラスチックテープを使いました これは付属のテープと遜色が無い
使い勝手の良いテープです 気に入りました




バーエンドは先日 カツリさんに作ってもらった オリジナル
カツリさんは私が MILANO 在住だと思っていたらしい 
そんな所、行った事ないぞ(笑)






ホイールも前後装着し完成です 自転車の重量を測ると
この状態で 7.7 Kg
今迄使っていた 青い NATIONAL ナショナルのロードが
9.2 Kg 有ったので この 1.5キロの差は凄く軽く感じます

そしてそのロードと同じポジション セッティングの再現を
目指しましたが サドル位置 ハンドル位置 ブレーキブラケット位置
ハンドルが 10ミリ弱低い意外は全て再現出来ました ハンドルの高さは
フォークコラムがツンツンに切って有ったので 当初の想定範囲です





今回の自転車の組替シリーズ 全て新しい部品を購入するのではなく 保管品 他の自転車からの移植
などと苦心し 湯水の様にお金を掛けない様に進めました そして全ての部品は取り付け前に事前整備
これは新しい部品に対しても行いました

このシリーズのカテゴリー 「自転車の組立 の全てが解る」をご覧頂ければ 誰にでもその方法が解かって頂ける様に
記事にしたつもりです その分、少々くどくなった処も有ったと思います でもこれが誰かのお役に立てば幸いです

さて完成後の詳細写真は次回にアップさせて頂きます 他人の自転車など面白くないでしょうが
ここまでお付き合い頂いた皆さんには見て頂きますよ(笑)
コメント (18)
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シマノ 変速機の調整方法

2010-06-22 20:42:13 | 自転車組立の 全てが解る
自転車の組立も最終段階に入った LATIDO ラティードのロード
今回は変速機の調整を行います シフトレバーとディレーラーが
シンクロする組み合わせが条件になりますが 手順を守ればそれ程
難しい作業では有りません 調整方法の基本をご紹介します




今回の駆動系の使用部品は シマノ DURA-ACE STI レバーは ST-7700-C
ディレーラーは前後共 7800系です シンクロするのか・・・






リアディレーラーから行きましょう これはデュラ RD-7800
シフトワイヤーは緩めておきます 変速機後部にはトップ側と
ロー側の駆動域を決める アジャストボルトが有ります






上に有るトップ側のアジャストボルトで ガイドプーリーが
トップギアの外面の下になる様に調整します






STI レバーをトップの位置にし シフトワイヤーの遊びを取り
変速機に固定します






STI レバーをロー側に移動し 下側、ロー側のアジャストボルトで
ガイドプーリーが ローギアの真下の位置に来る様に調整します
ここまでがストローク調整です




テンションアジャストボルトの調整 チェーンをインナー×ローに掛けます






変速機後部のテンションアジャストボルトで調整し






クランクを逆回転させ チェーン詰りがしない範囲でガイドプーリーが
スプロケットに近付く位置まで調整します 
チェーンをインナー・トップに入れ クランクを逆回転させ 
ここでもチェーン詰りが無い事を確認します

この後シフトレバーを操作し作動確認を行いますが ここまでが
リアディレーラーの基本調整です





フロントディレーラーの調整をします これは デュラ FD-7800-F






変速機の取り付け位置 シフトワイヤーを緩めておきます
上下位置は 変速機のアウタープレートとアウターギアの歯先の
隙間を 1~3 ミリにし アウタープレートとアウターギアが平行に
なる様に取り付けます




ストローク調整 変速機上部のアジャストボルトで行います






チェーンをインナー・ローに入れ アジャストボルトの内側、ロー側を
調整し インナープレートと チェーンの内側の隙間を 0.5 ミリ程度に
調整します




STI レバーをロー側にし シフトワイヤーの遊びを取り 変速機に
固定します




チェーンをアウター・トップに掛け






外側のアジャストボルトでトップ側の位置調整をします 変速機の
アウタープレートとチェーンの外側の隙間を 0.5 ミリ程度にします

この後シフト操作をし作動確認を行いますが ここまでが
フロントディレーラー調整の基本作業です

作動確認後の微調整の方法を書くと凄く長くなりそうなので
今回は調整方法の基本だけにしておきます

変速機の調整 どちらかと言えば後ろより前の方がシビアな調整が
必要ですね








さてこれで全てのワイヤーラインの調整が終わりました
必要の無いワイヤーを切り落とします でもこの長さも
見て綺麗な長さが有ります 皆さんのセンスで決めて下さい







ワイヤーの先端処理 エンドキャップは手間要らずで良いですけどね・・・
ここは色々な意味でハンダで処理をする方が良いですね こんな事に一手間掛けておくと今後
色々な事で助かる事が有ります






ステンレスのワイヤーには ステンレス用のフラックスとハンダを使いますが
フラックスは他の部品に付かない様にね 強い酸ですから良くないですよ
半田をする時も溶けた半田が ポタっとカーボン繊維の上に落ちたら涙が出ます
気を付けて施工しましょう




そして半田の後はフラックスを充分洗い流します これは腐食を促進しますよ




ドライブライン最後の作業はチェーンに再度オイルを差してやります
Tomity Racing Oil を オイルペンで 1リンク 1滴づつ





長く掛かりましたが自転車らしくなりましたね もう後はバーテープを巻いたら終りじゃないの?
次回には完成した姿を見て頂けそうです

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ロード組立 チェーンの取り付け

2010-06-21 20:52:42 | 自転車組立の 全てが解る
長く掛かっている LATIDO ラティードの組替作業 今回はチェーンの
取り付けです この作業もただ買ってきたチェーンを付けるだけでは無く
チェーンの長さの決定と言う大切な要素を含んでいます






前回までにブレーキや変速機のワイヤーラインを決めた LATIDO
今回はチェーンを取り付けましょう




この自転車に用意したチェーンは DURA-ACE CN-7701 9速用のチェーンです








自転車にとってチェーンは大切な部品 乗り味、自転車の走行性能に
著しく関与していると思います 少しでも良い状態で使いたいので
買って直ぐに洗浄、脱脂 マイクロロンで処理をしました






その後 オイルは Tomity Racing Oil を 1リンクづつ丁寧に差し
今回まで寝かせておきました フッ素コーティングされたチェーンは
良いですよ






さてチェーンを取り付けましょう チェーンの長さを決め
チェーン切りでチェーンを切ります






チェーン切りを使う時は工具のピンが チェーンのピンの芯にセットするのを
忘れてはいけません これがずれるとアウタープレートが歪みその駒が使えなく
なります




今回チェーンの繋ぎに Missing Link ミッシングリンクを使います
これは商品名で他のメーカーの物も有ります 各段数の物が用意
されているので 自分が使う段数の物を選びます






ミッシングリンクは アウタープレートにピンが片方付いた物が 2個で
1セット チェーン本体の繋ぎ部分は双方インナーリンクの状態にします
そのインナーリンクに 片方のミッシングリンクを取り付けます






もう片方のチェーンにも同じ要領でミッシングリンクを取り付け






そして双方のミッシングリンクの穴に ピンを挿入し完了です 簡単・・・
これに駆動力が掛かれば外れる事が無い形状をしています




しかし・・



こんな事を試したくなります 最近のナロータイプの 8速以上のチェーンはアウタープレートからほとんどピンの
頭が出ずアウターリンクと面(ツラ)で収まっています しかしこのミッシングリンクはピンの頭がやや出ています

そこでフロントギアに掛け フロントディレーラーの部分でクランクを逆回転させると・・・  引っ掛かるじゃないか
まあ、これはまだフロントディレーラーの調整をしていないので起きる現象かも分かりませんが
こんな些細な事がトラブルに発展する事も有ります これは大切な試合で使っても良いものなんだろうか

これは又自転車が組み上がれば色々と検証してみましょう 充分使えるならこのメーカーに申し訳無いからね




これでチェーンラインも決まりました チェーンの長さの決定は
チェーンをアウター・トップに掛けた時 リアディレーラーの
ガイドプーリーとテンションプーリーが 垂直になるのが基本です

ただこれはあくまで基本で フレームのバックセンターの寸法でも
やや変る事も有るので 基本から前後 1リンク位の範囲で決定すれば
良いでしょう

今回の変速機 DURA-ACE RD-7800SS のキャパシティは 29T このラティードは
キャパ一杯です フロント 50×34T リア 12×25T こんな場合シビアに決定
する必要が有ります 今回はわざと 1リンク長くして有ります




じゃペダルを付けましょう このペダルは保管品 シマノのデュラ PD-7750 SPD-SL
これの整備は事前にして有ります その時の様子は是非ご覧下さい このペダルの
構造が全て解かりますよ 【 ペダル デュラエース 組立 調整 】




ペダルの装着部のネジに腐食防止のグリスを塗ります




このペダルはペダルレンチを掛ける構造では有りません
クランクの裏から 8ミリのアーレンキーを使います 
※ ペダルは右側、正ネジ 左側、逆ネジです





さてこれで駆動系の部品の取り付けも終わりました たかがチェーンの装着でうだうだと長い文章
最近日記がくどくなっているかな? とちょっと反省

次回は変速機の調整方法をご紹介します また文字が多くなるのかな、皆さんに少しでも理解して頂き易い様に
頑張っているのでお許し下さい

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