Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ロード組立 変速機のワイヤーライン

2010-06-19 20:24:25 | 自転車組立の 全てが解る
前回ブレーキのワイヤーラインを決めましたが 今回は変速機関係の
ワイヤーを決めて行きます このワイヤー類、自転車の中でも良く目立ちます
それだけにこれで見栄えも変ります 出来るだけスッキリと納めたいですね




前回ブレーキのワイヤーラインを決め ブレーキ調整まで終わっています




シマノのシフトケーブルはアウターが 3本のセットになっています
その中の一番短い物は このリアディレーラーの部分に使います






このアウターには最初から 2種類のアウターキャップが付いています
樹脂の方はフレームのアウター受けに アルミの方は変速機側に使います




純正の物をそのまま使えばこんな感じ 何時も思っていますがここの
ワイヤーの取り回し もう少し何か方法が無いのかな・・








じゃ次はハンドル周り ここのアウターは無駄に長いのは見栄えが
良く無いですね ハンドルが目一杯切れるギリギリの長さにします
左右の描くアールを揃えてやれば綺麗に見えますね








アウターの長さが決まったのでインナーワイヤを入れましょう
シフトレバー内のカバーを外します このカバーの下にインナーワイヤーの
取り付け部が有ります このレバーは 7700系です






そこにインナーワイヤーを通します




アウターに通す前にグリスを薄く塗布 マイクロロンを使います






ハンガー下のワイヤーリードにも通して リアディレラーまで持って行きます






この変速機は DURA ACE RD-7800 シフトワイヤーの装着部には
この様に溝が切って有ります ワイヤーはこの溝に沿って固定します






そして固定ボルトとワイヤーの間に 押さえ小物が入るのですが
これの装着方向は 下の写真が正解です 小物の突起をどうしても
変速機の内側に取り付けたくなるのですが この方向は後ろ向き
内側に向けるとパンタ部のインナープレートに当りますね






フロントも同じ要領でワイヤーを装着します 長いインナーワイヤーは
邪魔になるので適当な所で切っておきます





一気にチェーンの取り付けまでご紹介したかったのですが 写真の数が多くてここまでにさせて頂きます
引っ張る様で申し訳ないですが次回はチェーンの取り付け 今回はミッシング リングを使ってみます

じゃ次回もお付き合い下さい

コメント (6)
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ロード組立 ブレーキとワイヤーライン

2010-06-18 20:29:05 | 自転車組立の 全てが解る
前回駆動系の部品を取り付けた LATIDO ラティード 今回は
ブレーキメカを取り付けワイヤーラインを決めてしまいます






前回まだ取り付けていなかったシフト用のアウター受けを
取り付けます ネジ部などにグリスの塗布を忘れない様に






リアブレーキです シートブリッジに枕頭ボルトで取り付けます
使うのは 5ミリのアーレンキー






フロントメカ フォークの裏からの締め込みです
この段階ではブレーキメカは仮付けで結構です

このブレーキはデュラの 7400系ですが 事前にこんな事をしています
事前作業 【 ブレーキゴム 製形・面出し 】





これで自転車に取り付ける主要部品がほとんど装着出来ました これからシフトとブレーキのワイヤーラインを
決めて行きます 先にブレーキワイヤーを決めてしまいましょう






ワイヤーはブレーキ・シフトの双方 デュラエースを選びました
カンパは全グレード同じ品質のワイヤーですが シマノは下位グレードと
商品が異なります お値段もそう変らないので デュラを選ぶのが良いですね






自転車に装着する前に最近のお約束事 マイクロロン処理をします
アウターケーブルの中にもメタルトリートメントをスプレー

シマノはシフトケーブル用にデュラとは別のグリスを推奨しています
その白い色をしたグリスがシフト用のアウターから大量に出て来ました

うんちく
シマノはシフトケーブル用に耐樹脂性に優れたグリス SIS-SP41 を推奨
しています ブレーキとシフト用アウターのライナーは材質が違い 
このグリスはシフト専用で シリコン系です 








ワイヤーラインと共にブレーキ調整もしてしまいたいので
先日組み上げたホイールを装着します クイックレリーズは
MAVIC マビックの物を使う事にしました






フロントブレーキのアウターケーブルの長さを決めます






フロントはハンドルを切っても影響されませんが リアのアウターは
ハンドルを目一杯切ってもワイヤーが無理をしない長さを確認しながら
決めます






アウターの長さを決めました 実はこのアウターの長さで自転車を
見た時、凄く感じが変ります ここはセンス良くまとめたい処ですね




直ぐにインナーを通したい処ですが ここで大切な一手間
ワイヤーカッターで切ったアウターの切り口は 面(ツラ)が
揃っていません






ケーブルの金属スパイラルをヤスリを掛け インナーライナーと
面合わせをしてやります 外の被覆をカッターで綺麗にカットし




穴径が小さくなったインナーライナーの内部を先の細い物で
拡げてやります






こんなちょっとした事の積み重ねで カチっとした手応えの良い
自転車が組み上がります




ここで



こんな事に気が付きました デュラのアウターって見る方向によって
色が変るんですね 真ん中のアウターを上下逆にすると ほら色が変った・・
これって知らなかったのは私だけ?




じゃインナーワイヤーを通しましょう






インナーの太鼓を装着するブレーキレバーの駆動部 グリス持ちの良い
粘度の高いグリスにしようかと思いましたが ここは後からでもオイルを
差せるので手応えの良いマイクロロンを使用






インナーワイヤーにもマイクロロンを塗りアウターに通します
デュラの 7800系以前の物はレバーに装着する方にアウターキャップは
必要有りません 7900は必要らしいですね






フロントは決まりました 長く邪魔になるインナーは適当な所で
切っておきます ブレーキ調整は後でやります






リアブレーキも同じ様にインナーを通しました ブレーキの調整を
する為に ハンドルにワイヤーを固定してしまいます このテープ
ビニールテープやセロテープとは違い 適度な伸縮と熱で沸かない
プラスチックテープ これは良いですよ




リアブレーキの調整が終わりました






前輪を装着しフロントブレーキも調整します




前後のブレーキ調整が終わりました ワイヤーの先端処理はシフトワイヤーを決めてから一緒にしましょう
このフロントのブレーキシューの位置を見るとかなりキャリパーの上で固定されています フォークがかなり短いんですね

さて次回はシフトワイヤー、ドライブ系を決めて行きましょう では次もお付き合い下さい

コメント (4)
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LATIDO ロード チェーンホイール・変速機 取付け

2010-06-17 20:13:30 | 自転車組立の 全てが解る
亀の様なスローなペースで組替作業が進んでいる LATIDO ラティードのロード
全ての部品を完全に整備をしながらの、組み付けなので仕方がないが この辺り
まで進むとあとわずか 今回は駆動系を取り付けます




ここまで進んでいる組立作業 さて続きを始めましょう




まずチェーンホイールから 今回使うのはお散歩自転車に使っていた
FSA のコンパクト・カーボンクランク 歯数は 50×34T




クランクの装着部 シャフトに薄くグリスを塗ります これは腐食防止
なのでグリスは何でも良いですよ とは言えこれ位の物は使っておこう
Super Lube フッ素系のグリスです






シャフトにクランクを差し込み 次はフィキシングボルト これにも
グリスを塗りシャフトにねじ込みます この FSA はボルトの頭に
O リングが付いており クランクキャップを兼ねています




8 ミリのアーレンキーでフィキシングボルトを締め込みます 締め具合は
最近トルク管理とかでトルクレンチを使う方も多いかと思います
でも私は自分の感覚 かなりきつく締める方ですが これ以上は駄目って
時は 相手がささやいてくれます






左のクランクも手順は同じ 左右のクランクが付きました




リアディレーラーを取付けます Shimano DURA-ACE RD-7800-SS
ノーマルゲージでこれは新たに購入しました 取り付け前に少し
手を加えています

その様子は
【 シマノ DURA-ACE リア・ディレーラー RD-7800 手入れ 】






リアエンドのディレーラーハンガー この部分の塗装は剥がれ易く それが
変速機との間に入るのは良く有りません 変速機が曲がって付きますから
最初に塗装を剥がしておきます








腐食と固着防止のグリスを塗り ディレーラーのマウントボルトを
締め付けるだけ 5 ミリのアーレンキーを使います




次はフロントディレーラー Shimano DURA-ACE FD-7800-F 直付け用です
末尾の F は直付け B はバンドタイプを表します このフレームには直付台座が
ないので クランプ バンドユニット SM-AD11 31.8 ミリ用を併用






このディレーラーは使用頻度の少ない程度の良い物ですが 
事前にオイルアップをしておきました マイクロロンのトリートメント処理
普段と少し違う方法で施工しましたが これは機会が有ればまた紹介致します




5 ミリのアーレンキーで取り付けます 最終的に位置調整はしますが
上下位置は アウターリングの歯先と変速機の外側プレートの隙間は
1~3 ミリです






そうそうこれ何だか分かります? 自作チェーンキャッチャーです
コンパクトクランクはインナー側に良くチェーンが落ちるので これを
付けておきましょう




この自作チェーンキャッチャー製作風景はこちら 中々ナイスアイディアですよ
【 チェーン脱落防止プロテクター 自作 】





さてかなり自転車の形になって来ました 次はワイヤーラインを決めて行きます 最後まで
出来るだけの気遣いをしながら 良い自転車に仕上げて行きたいと思います もうしばらくお付き合い下さい

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ホイールテンション あげ あげ

2010-06-16 20:45:20 | 自転車組立の 全てが解る
先日組んだロード用のチューブラーホイール リアホイールの
スポークテンションがやや低い これを少し上げる事にしました
一日で組み上げたホイールは一晩寝かすと 車輪が柔らかくなる・・




ついこの間、タイヤを貼った処なのに・・ と思いながらタイヤを外しました
しっかり組んだホイールですが リアのスポークテンションがやや低い
これはやはり少々気になります どうせなら使う前に気に入る様に調整
しましょう




今日のお天気は雨模様 こんな日は落ち着いて作業が出来るので
丁度良いよね






スポークの張りを決めるのにテンションメーターと言う物を使った事は
有りません 全て自分の感覚で決めています 今回のホイールは出来る
限りスポークを強く張りました でもこの様な軽量リムはそれにも限界が
有ります

完成間近にはホイールに体重を掛け しっかりと苛めてやるのですが
ホイールは一晩寝かすと柔らかくなります これは今迄にも感じていた
事です
 
スポークも当然伸びるのですが、これは 0.01ミリ位だと言われています
これだけが原因ではなく スポークの綾取りをする時に曲がっていた物が
スポークにテンションを掛けると真っ直ぐになります こんな物が一晩で
落ち着いて来るのでしょうね 
今回のホイールはプレーンのスポークを使ったので 段付のスポークより
その兆候が大きいのでしょう これは推測ですが・・・

良いホイールを組むには二日掛けるんだよ と教えて貰った事が有ります
これは本当にその通りだと思います






何時も糸を張ってセンターを確認する 糸ゲージばかり紹介していますが
今日はセンターゲージを使いましょう






実はセンターゲージも持っているのですが あまり信頼出来る物で無く
使い難いので 今回新たに取り寄せました




再度タイヤも張りこれでホイールも気になる処が無くなりました
自転車に限らず気になる事をそのままにしておくと 後で必ず
悔やみますからね

今回のホイール リムのニップル穴に歪みが出る寸前までスポークを
張ってやりました 調整前からニップルを 1回転強です






今回使ったセンターゲージは CAMPAGNOLO







この様な測定器や道具は原始的な単純な構造の物が良いですね まず道具の不具合が起こりませんから
と言うより ただ単にカンパが好きなだけだったりして・・・(笑)

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ブレーキゴム 整形・面出し

2010-06-15 20:15:13 | 自転車組立の 全てが解る
黄色いお買い物自転車に使っていたブレーキ シマノのデュラ 7400 系ですが
それをラティードのロードに移植します 取り外し、ブレーキゴムを確認しましたが
状態が良く有りません 普通なら交換するのでしょうが 少々手を加えしっかり
使える様にしましょう




黄色いお散歩自転車に使っているブレーキ シマノ デュラエース少し古い
7400 系です 今迄ブレーキゴムに刺さっているリムのアルミ片は たまに
取り省いていたのですが 手応えがあまり良く有りません 
一度ブレーキゴムの状態を良く観察してみましょう






取り外したブレーキゴム 傷が付いたリムの当りがしっかり付き
アルミ片を取り省いた時の穴も残っています 普通こんな状態なら
交換するのでしょうが 少し手を加えて使える様にしましょう

なんて貧乏性なんだ(笑)




する事と言えば形を確認しながら ひたすらペーパーで擦るだけ






240番から 600番のペーパーを使い 変形しているゴムの整形と
面出しをしてやりました




ブレーキメカも綺麗に掃除をしオイルアップ 古い型のブレーキですが
まだまだ活躍してもらいます




before after



綺麗になりましたよね これなら問題無く使えるでしょう 全て新しい物に交換するだけが自転車整備じゃない
出来る事なら少し手を加え 使える様にしてやれば良いですね 折角産まれて来た部品、最後まで使ってやりましょう

コメント (17)
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