Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

気を付けよう Tacurino COZMA B.B 裏 ワイヤーリード

2011-11-01 20:42:26 | Tacurino ロード 組立て
Tacurino タクリーノが新しく発売したロード用 カーボンモノコックフレーム
COZMA コズマ このフレームのハンガー裏には樹脂製のワイヤーリードを
使いますが その装着方向には注意が必要です






タクリーノのハンガー裏には この様な樹脂製の
ワイヤーリードが付属品としてフレームに付いて
来ます




一旦外しておいたこの部品を フレーム到着時と
同じ様に取付け 作業を進めて行きました






作業が進み変速機を取付けワイヤーを張ると
チェーンステーにシフトワイヤーが当ります

これは少し具合が悪いです Tacurino の
上阪氏に現状を伝えた処 フレームの出荷時
ワイヤーリードの方向を反対に装着して出荷
してしまったとの事 誠に丁寧な連絡を頂戴
しました






じゃもう一度 張ったワイヤーを外し 正常な
方向へワイヤーリードを付け替えましょう






自転車を裏返し ワイヤーリードを外します
そして方向を逆にし・・・




正しい方向に取り付けます ビスには緩み止め剤
ロックタイト 222 を再度使っています



正誤の比較



上が誤った装着例 下が正しい装着状態です






付け替えたワイヤーリードにインナーを通しました
変速機にワイヤーを固定すると これなら O.K です
改善しました





近くの野原でこれから咲こうとしている つぼみ この時期なら菊の一種かな

今回のワイヤーリードの件 私は正常で無い事に気付き 幸いにも改善出来ましたが
ひょっとすればそのままお使いの方がいらしたらお気の毒です 差し出がましいですが
そんな気持で記事にさせて頂きました

Tacurino タクリーノの代表者 上阪氏 今回に限らず些細な事でも 必ず連絡を
くれます 事業者として大変気持の良い対応です Tacurino は益々繁栄する事でしょう 

コメント (2)
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Campagnolo 変速機 調整方法

2011-10-30 20:32:05 | Tacurino ロード 組立て
タクリーノのロードに使っている変速機は Campagnolo RECORD 11s
今回はこのディレーラーの調整を行います




今回の変速機の調整に使う工具はこれだけ
丸い筒が有りますが何でしょう 後で紹介
いたしましょう




一旦軽くワイヤーを張っていますが ネジを
緩めワイヤーを外します






ワイヤークランプ部のネジとパーツ すでに
グリスを塗っていますが ワイヤーを止めるのは
下の写真 金物に溝が切ってある部分です




スプロケットのトップギアに入れ ガイドプーリーは
トップギアの外面に合わせます






その位置調整をするのは 変速機本体のアジャスタネジ
2 個有りますが 右側がトップ側を調整するネジです




ガイドプーリーの位置調整が終われば シフトレバーが
トップ位置に有るのを確認し インナーワイヤーを遊びの
無い状態まで張り 固定します 

この段階ではワイヤーを張り直す事もあるので 変速機を
動かせる程度の締め付けで良いでしょう






この後はクランクを回し 実際に変速をしながら調整します

その時 クランクを直接持ったりするのは指を挟んだりし
怪我をする事も有ります そんな危険回避の為に先程の
筒の中身 ダミーペダルを使います これは Park Tool
DP-1 価格は 1700 円弱 一つ用意しておくと便利ですよ






シフトレバーを操作し ローギアに移動します
この時の変速機の位置は ガイドプーリーが
ローギアの真下の位置に調整します

それを調整するのは メカの後ろ側の調節ネジ
です この時フロントはインナーに入れていた方が
良いですね




変速機の位置調整の後 前と後ろの色々な組み合わせを
全て確認して行きます ギア鳴りがしたり 変速し難くかったり
すれば 位置調節ネジや ワイヤーのアジャスタボルトなどで
微調整をします 

これも状況に応じさまざまなので ここで書くのは難しいですね
ご自分で変速システムの原理を考え 色々と試して下さい
調整が終われば ワイヤーを本締めします




これでワイヤーの長さも決定したので 見栄えの良い
長さを残し 要らぬ部分を落としてしまいましょう






ではフロントの調整です 変速機の位置調整は
シビアに行います 高さは変速機のガイドプレートの
外側がアウターギアの上に来た時 アウターギアの
歯先とアウタープレートとの隙間は 1~2mm にします

ガイドプレートの開きは アウタープレートとアウターギアが
平行になる様に調整するのが基本です これらの調整は
バンド式、直付け共に 変速機の取り付けボルトを緩めて
行なって下さい




一旦変速機からワイヤーを外し リアのローギアに
チェーンを掛けた状態で ガイドプレートのインナーと
チェーンが当らない状態に調整します 隙間は0.5~1mm
有れば良いでしょう






これを調整するのは 変速機本体のアジャスタボルト
2 本のうち上側が インナー側の位置調整用です




位置が決まれば シフトレバーが開放、インナー側に
有るのを確認し ワイヤーを固定します この時も
仮止めで結構です






リアをトップにフロントをアウターに掛けます
これで フロントのプレートがチェーンに当らない
位置に調整




アウター側の調整ネジは メカの下側のネジです

実は変速機の調整は リアよりフロントの方が
シビアで時間を要します 前後の色々な組み合わせを
試し ワイヤーの張りや 位置調整で確実に変速が
出来る様に調整しましょう 




変速機の調整が終わればワイヤーを本固定し
余ったワイヤーをカットします






これで変速機の調整が完了しましたが 先日の
ブレーキワイヤーも含め 先端処理が未だです






ワイヤーの先端にはインナーキャップを取り付け
落車時の怪我や 先がばらけるのを防ぎます

アルミのエンドキャップを被せ工具でカシメるだけ
このワイヤーカッターもその機能を持っていますが
大きくて使い難いね カシメはプライヤーで充分です






このキャップには ブレーキとシフト用それぞれが
有りますが 私はシフト用の細い方で兼用しています





これで駆動系の調整も完了しました もう完成までまもなくですよね
バーテープを巻いて ペダルを付けて・・・   

もうしばらくお付き合い下さい

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ロードレーサー ブレーキ調整の方法

2011-10-29 20:20:08 | Tacurino ロード 組立て
完成が近づいてきた Tacurino タクリーノのロードレーサー 今回は
以前に取り付けたブレーキの調整を行います どの様な自転車でも
必ず必要なこの作業 ブレーキ本来の性能を発揮させてやる為にも
しっかりと調整しましょう






さて今回はメンテスタンドから降ろし 前後の
ホイールを装着しディスプレースタンドを使って
調整します 使っているブレーキは
Campagnolo RECORD カンパのレコードです




使う工具はこの位 これはブレーキに依り
必要な物が違うので 整備するブレーキを
観察すれば良いですね






ブレーキのシューセット を本体から取り外します
使う工具はトルクスレンチ T25 のサイズ




ブレーキシュー = 舟 のネジやワッシャーの当る部分
そして分解した他のネジなどに薄くグリスを塗っておきます

但しこれは必ずしも必要な事では有りません 私が部品を
何時までも長く使いたいからする作業です 主な目的は
腐食防止です






ブレーキ調整で一番最初にするのは ワイヤーの
仮止め クランプ部も一度分解し薄くグリスを塗布

これをする事で構造も良く解り無駄にはなりません






インナーワイヤーをブレーキメカのクランプに止めます
クランプには溝が切って有り ワイヤーはその溝に入れます

ブレーキレバーの引き代を確認しながら ワイヤーが抜けない
程度に仮止めします




ブレーキシューの位置調整






先程のトルクスレンチを使い ブレーキゴムが
リムの上端 (タイヤの下部分=外周)から
1~2mmの位置に調整
 
ブレーキゴムの前と後ろが同じ隙間になる様に注意





次にブレーキシューのトーイン調整

これはブレーキゴムとリムの隙間を 前部分をやや狭く
後ろ部分をやや広くする事で ブレーキの鳴きを抑える
事が出来る調整方法です 最近はブレーキメカの強度も
増して来たので 必要は無いとも言われますが 有効な
方法では有るので 調整はしておきましょう






これは結構面倒な調整なんですが 簡単に出来る方法を
ご紹介 レポート用紙を用意しました 適度な厚さに
折りたたみ ブレーキゴムの後ろ側のゴムとリムの間に
紙を挟みます




ブレーキレバーを強く握り シュー取り付けネジを
一旦緩め 再度締め込みます これだけの作業



before after



自分が求めるトウインになる様 紙の厚さを加減すれば
良いですね




ブレーキのワイヤーの張りはここで決めます
ブレーキレバーの引き代を確認しながら インナー
ワイヤーを固定 取り付けネジは本締めします




ブレーキ本体のセンター調整 ブレーキゴムと
リムの隙間を左右揃え 片利きを防ぐ為の調整です 

本体取り付けボルトを一旦緩め ブレーキレバーを
強く握り、再度ボルトを締めます それでほぼセンター
が出るでしょう






微調整はカンパの場合 このビスで行ないます
2 mm のアーレンキーで左右に回すと それに応じ
メカ本体が左右に動き 調整が出来ます






リアメカ ブレーキシューやワイヤーの張り調整は
フロントと全く同じです ただセンター出しは
15 mm のハブスパナなどを使うと後ろは比較的
簡単に出来ます





これで全ての調整が終わったので インナーワイヤーをカットします
この残すワイヤーの長さでも結構 自転車センスが現れる処です

この先端処理も必ず行いましょう これは変速機の調整をした時
一緒にしようかな

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Campagnplo 11s チェーン 取付け

2011-10-28 20:22:07 | Tacurino ロード 組立て
タクリーノのロードレーサー 友人にハンドル周りのセッティングを確認してもらい
違和感が無いとの事なんで次の作業に進みます 今回はチェーンの長さを決め取付けます 
使うチェーンは Campagnolo Record 11s 凄く繊細なチェーンです 用意した工具で上手く
行くのでしょうか やってみましょう






カンパニョーロ レコードの 11 速用のチェーンですが
これもこの間のスプロケットと同様に マイクロロンで
事前処理をして有ります






今回用意しているチェーン用の工具 Super B と言う
メーカーで、廉価版の工具を色々と出しています
カンパの純正を手当てしようかと かなり迷ったのですが
今回の自転車の為だけにあの高価な工具にバックを踏んで
しまいました

ただこの工具 必ず上手く使える確証も無く 念の為に
ミッシングリンクも用意して有ります




じゃチェーンを通し 長さを決める処から始めます






フロントディレーラーのプレートの間を通します
ここは案外難しいので チェーンの先を針金や
スポークで引っ張ってやれば良いですね

今回は手近な所にタイラップが有ったので それを
使いました ちょっと引っ張れる物ならなんでも
良いですよ






前の変速機から 後ろの変速機のプリーケージの
間にもチェーンを通します




長さを決めるのに チェーンフッカーで仮に
チェーンを引っ張っておきます






カンパの場合 インナー × トップにチェーンを掛け




この部分 ガイドプーリーと下のチェーンの間が
8mm ~ 15mm の間にしなさいとの事 確かにこの
方法で決めると 変速機のキャパシティ一杯に
ギアが使えますね






一般的なチェーンの長さを決める方法は
アウター × トップにチェーンを掛け




プーリーケージの ガイドプーリーの取付けネジと
テンションプーリー取付けネジを結んだ線が 地面と
垂直になる長さを基準とします

カンパの方法だとこの方法よりややチェーンが長く
なります 変速機のキャパを限界まで使わない
ギアの選択なら どちらの方法でも良いのじゃ
ないかな・・

そして チェーンをアウター × ローに掛け
念の為に変速機が無理をしていないか確認し
チェーンの長さは決定です






じゃ決定したチェーンの長さに合わせチェーンを
切ります

工具の矢をチェーンのピンの中心に合わせ 
工具のハンドルを締め込みます 一度抜いたピンは
使いませんので 奥までハンドルを締め込めば良いですね






工具の矢がチェーンのピンを押し出し 工具のハンドルを
戻せば チェーンが切れています




抜けたチェーンのピンです 短かなピンですね




チェーンを繋ぐ部分です チェーンの繋ぎは
この写真の様にアウタープレートが前側に有る
のが正しい方法です






カンパのチェーンに同梱されているアンプルピンを
使います 結構繊細なピンで 別途購入すれば 
お値段も 850 円と高価な物です






このピンの入れ方は裏側から表に向かって入れます
何故カンパがこの方向を指定するのか解かりません

もし理由を詳しくご存知な方がいらっしゃれば 
是非コメントでお教え下さい




そしてチェーンの裏から工具を使い アンプルピンを
入れるのですが

見事に失敗しました かなり注意しながら作業を進めたのですが
肝心なピンがアウタープレートに入るまでに 先が折れてしまい
ました





実はこの工具で知人がチェーンを繋いだ時 同じ失敗をしています
今回を含め この工具を使い成功する確率は 1 勝 2 負 この残材が
それを物語っています 成功するか失敗するか こんな博打みたいな
工具は使えないですね

いやいや上手く使えたよとおっしゃる方もいらっしゃると
思いますが 私には偶然としか思えません それを期待して
デリケートな11s には今後 使いたくないな




そしてこんな事も有るんじゃないかと用意していた
ミッシングリンクの出番 これを使いましょう




ミッシングリンクを使う時には チェーンは
この様な状態にします 両方の端がインナー
リンクです






そこに裏と表からミッシングリンクを差し入れ
お互いの 穴にピンを入れます






そして両方からチェーンを引っ張る方向へ
力を掛けると ミッシングリングでの繋ぎは
完了です




繋いだ部分には タクリーノのチェーンオイルを
塗布しておきましょう

今回このチェーンには 事前にマイクロロン処理を
した後 タクリーノのオイルを使い今回の作業まで
ビニール袋に入れ寝かしておきました 

今このチェーンは柔らかく とても良い状態になっていますよ





近くの河原に咲いていました 何かはかなく 優しい色合いですね

今回のチェーン用工具 カンパの純正の価格に尻込みし、廉価版でも使えれば儲け
なんて気持で手当てをした物ですが デリケートな 11s のチェーンには少々不向きでしたね
この 11 速用のチェーン工具は今後も必要なら また改めて考える事にしましょう

コメント (19)
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タクリーノ コズマ ホイールを装着

2011-10-26 20:36:15 | Tacurino ロード 組立て
丁寧な組立てを続けている Tacurino COZMA を使ったロードレーサー 
これにいよいよホイールを取り付けます この後の作業を進める前に
少し確認をしておきたい事も有りました






カンパニョーロのシャマル メガ G3 に付属されている
クイックレリーズです






今まではクイックレリーズのシャフトには 錆止めの為
薄くグリスを塗っていたのですが 今回は前回フリー
ボディなどに使った Super Lube スーパールーブの
超耐久潤滑剤を使います 本来雨中で使用するチェーンを
想定して販売戦略しているオイルですね






この潤滑剤はかなり粘度が高く この様な使い方は有りだと
思います シャフトには指先で塗り広げ 指に残ったオイルで
スプリングにもヌリヌリ 無駄が無くて良いよね(笑)




ハブの中空シャフトにクイックを取り付けます






このホイールもフレームより先に届いたので回転部は
フリーも含め 全て分解しグリスの入れ替えなどの
メンテナンスをして有ります

この辺りの様子はカテゴリー ホイールで記事に
しています またお時間があればぜひご覧になって下さい
カンパ シャマルのフリーとハブの構造と整備方法が
全て解ると思います






ホイールの装着時 ややスッキリしない物も たまに
有りますが 今回のフレームとホイールは気持の良い
くらい スコンと入りました






今日ホイールを取り付けたのは ポジション出しは
限りなく友人のロードレーサーに近づけたのですが
ハンドル周りだけは 本人の感覚を聞きたいので 
一度この自転車に跨ってもらう事にしました

その為にダミーペダルを付けておきましょう
ペダルは KYOKUTO PRO ACE バリバリのトラック用です
それも競輪選手が本当に使っていた奴 最先端のロードに
これは良いな って一人でニンマリです(笑)





さて友人はどう言うのかな ハンドル周りに違和感が有れば今のうちに調整をしたいですね
私はマースバーにブレーキレバー この時代の感覚が強く残っています 現在の手元変速を
使ったレバー位置とは少し違った感覚です 友人もその時代の経験者ですからこれで違和感は
覚えないとは思うのですが・・・

まだ完成では有りませんが ほぼこんな感じで組み上がるのかな

コメント
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