前回までに Campagnolo NJS リアハブのグリスアップが終わりました 今回は続いて
フロントも整備します パーツの洗浄に使うデグリーザーの比較もしてみましょう
私が保管していますが実際に競輪競走の決戦用として用意されていたホイールです
前回までにこれのリアハブは分解~グリスアップを終わらせました 続いてフロントも
整備をしますが 少し寄り道もしたいと思います
Campagnolo NJS ハブです 従来の物と容姿の
差はあまり有りません あまりと言うのが意味深
では有りますが・・
Campagnolo と NJS の刻印が有ります
容姿は RECORD と同じですがその刻印は
されていません
ハブを分解して行きましょう ハブスパナと
適当な大きさのモンキーレンチを使います
ハブナットを外しました 工具を使うのはここからです
13mmのハブスパナとモンキーレンチを使い
ロックナットを緩めます 写真では双方の工具の
ハンドルを引き寄せたらナットが緩みます
ロックナット~ワッシャーの順にシャフトから外します
最後は玉押しを外して行きます この茶色い潤滑剤に
興味が湧きます 錆びなのか元々この様な色をしていた
潤滑剤なのか・・・ この色の物が見えたら少し慎重に
なった方が良いですね
このハブの整備は今回が初めてです これまでにどの様な
潤滑剤を使っていたのか解りません ホイール全体を見ると
とても腕の良い人が整備をしていたのが解ります ただこの
色は錆びを疑って掛らないといけませんね
シャフトを途中まで抜きました 潤滑剤の粘度が低く
玉受けの中でボールが下に落ちます
ここはボールを落してもいけないので この状態のまま
ピンセットでボールを出しました
ホイールをパレットの上に寝かせてシャフトを抜きます
反対側のボールはパレットの上に落します
左右でボールの色が違います こうして比べると
最初からこの様な濃い色をした潤滑剤では無い様です
でもその反対、最初は色が濃くてそれが退色した事も
考えられますね
この濃い色の物は何なんでしょう
指に取ってみますと 適度な粘度を感じ、錆びが
回った時の様な独特のザラザラ感は有りません
これだけの色が付く錆び方で有れば顕著にそれを
感じるはずです
玉押しに付着した物を指で拭ってみると結構な
吸着力が有り金属の表面に残っています
今回のハブの回転部分はグリスを抜いてオイルを入れる整備方法に、手応えが良く似ていました
分解するまではオイル枯れがした状態を想像していたのですが少し思惑が外れました
いずれにしろ古い油脂と汚れたパーツを綺麗にしてやりましょう
ここからは整備の途中での思い付きで 何種類かの
デグリーザー、洗浄剤を使ってその効果を比べてみましょう
普段思っていても中々出来ないので丁度良いでしょう
まずは私が洗車で良く使う WAKO'S のフィルタークリーナー
汚れたボールを容器に入れ上からフィルター
クリーナーを注ぎます
一瞬で油脂が溶けてしまうかと思いましたが
案外そうでは無くて、少しクリーナーの中でボールを
掻き混ぜてやりました これでチェーンを洗っても
パシパシにならないのは この辺の洗浄力の優しさ
なんでしょうね
後は何時もの様に水道水でクリーナーを乳化
させてやります
水を張ったバケツの中でクリーナーを良く濯ぎました
ワコーズのフィルタークリーナー それ程強烈な
洗浄力が有るとは感じませんでした
これはPark Tool のシトラスチェーンブライトと言う
チェーンの洗浄剤が有りますが CB-2 1800円程度
これもチェーンの汚れを綺麗に落しますが、有る程度の
油膜を残しますと言う物 それと感覚が似ていますね
次は赤い容器 SPIN スピンのパーツクリーナーを
使ってみましょう これも大変実績の有る商品です
先程と同じ様にボールと玉押しを容器に入れました
これはクリーナーを注いだ瞬間に油脂を洗い流して
しまいます 私が今迄、他の物で試した時と同じ
強い洗浄力を感じます
容器の中から玉押しを取り出すと一瞬で表面が曇り
錆が浮きます これは脱脂力の強いクリーナーで良く
見掛ける症状ですね
ウエスの上に戻しました 先程のボールもそうでしたが
輝きを取り戻せません錆びでは無いと思うのですが表面が
変色したままです
玉押しも曇ってやや錆びまで浮いていますが これは
ウエスで拭いてやるとこの様に輝きを取戻します
最後に KURE のパーツクリーナーを使ってみましょう
ハブシャフトとそれに装着された玉押しなどを洗います
容器に入れたパーツにクリーナーをスプレーします
これも一瞬で汚れが落ちますが スプレーの圧力も
幾らか影響してるでしょう 細部はブラシで擦ってやります
SPIN 程の洗浄力は有りませんが、適度な汚れの落ち方は
安心出来ます
ネジ山や細部も綺麗になっています そして SPIN で見られた
金属の表面が曇り錆が浮くと言う様な症状は出ません
手元に有る洗浄剤で良く使う物を選んで比較を
してみましたが何かのお役に立ちそうでしょうか
それぞれに適した役割が有りそうですね
回転部分のスモールパーツの洗浄が終わったので
ハブ本体内の掃除をしましょう この茶色いのは
洗浄液の底に錆は残っていなかったので 錆びが
影響している訳ではなさそうです この様な色の
潤滑剤だと言う事なんでしょうか・・
ここはウエスと指先を使い上手く汚れた油脂類を
拭き取ります ウエスを変えてみたりもしますよ
見える所だけでは無くダストキャップの裏側も
ピンセットなどを使い掃除します デグリーザーも
併用して出来るだけ綺麗にしました
作業を始めた時には予定をいていなかった
洗浄剤の比較などをして寄り道をしましたが
分解~洗浄が終わりました 組立、グリスアップは
次回に行いましょう
綺麗な写真が撮れました 夜中に降った雨の気配が朝まで残っていました
今回はグリスアップだけでは無く他にしたい事も有るので何時も以上に
時間が掛っています 自転車の整備だけでは無くそんな違う部分も是非
お楽しみ下さい
前回の記事 【 カンパニョーロ NJS ハブ グリスアップ 】
次の作業 【 Campagnolo NJS ハブ フロントのグリスアップと美装 】
フロントも整備します パーツの洗浄に使うデグリーザーの比較もしてみましょう
私が保管していますが実際に競輪競走の決戦用として用意されていたホイールです
前回までにこれのリアハブは分解~グリスアップを終わらせました 続いてフロントも
整備をしますが 少し寄り道もしたいと思います
Campagnolo NJS ハブです 従来の物と容姿の
差はあまり有りません あまりと言うのが意味深
では有りますが・・
Campagnolo と NJS の刻印が有ります
容姿は RECORD と同じですがその刻印は
されていません
ハブを分解して行きましょう ハブスパナと
適当な大きさのモンキーレンチを使います
ハブナットを外しました 工具を使うのはここからです
13mmのハブスパナとモンキーレンチを使い
ロックナットを緩めます 写真では双方の工具の
ハンドルを引き寄せたらナットが緩みます
ロックナット~ワッシャーの順にシャフトから外します
最後は玉押しを外して行きます この茶色い潤滑剤に
興味が湧きます 錆びなのか元々この様な色をしていた
潤滑剤なのか・・・ この色の物が見えたら少し慎重に
なった方が良いですね
このハブの整備は今回が初めてです これまでにどの様な
潤滑剤を使っていたのか解りません ホイール全体を見ると
とても腕の良い人が整備をしていたのが解ります ただこの
色は錆びを疑って掛らないといけませんね
シャフトを途中まで抜きました 潤滑剤の粘度が低く
玉受けの中でボールが下に落ちます
ここはボールを落してもいけないので この状態のまま
ピンセットでボールを出しました
ホイールをパレットの上に寝かせてシャフトを抜きます
反対側のボールはパレットの上に落します
左右でボールの色が違います こうして比べると
最初からこの様な濃い色をした潤滑剤では無い様です
でもその反対、最初は色が濃くてそれが退色した事も
考えられますね
この濃い色の物は何なんでしょう
指に取ってみますと 適度な粘度を感じ、錆びが
回った時の様な独特のザラザラ感は有りません
これだけの色が付く錆び方で有れば顕著にそれを
感じるはずです
玉押しに付着した物を指で拭ってみると結構な
吸着力が有り金属の表面に残っています
今回のハブの回転部分はグリスを抜いてオイルを入れる整備方法に、手応えが良く似ていました
分解するまではオイル枯れがした状態を想像していたのですが少し思惑が外れました
いずれにしろ古い油脂と汚れたパーツを綺麗にしてやりましょう
ここからは整備の途中での思い付きで 何種類かの
デグリーザー、洗浄剤を使ってその効果を比べてみましょう
普段思っていても中々出来ないので丁度良いでしょう
まずは私が洗車で良く使う WAKO'S のフィルタークリーナー
汚れたボールを容器に入れ上からフィルター
クリーナーを注ぎます
一瞬で油脂が溶けてしまうかと思いましたが
案外そうでは無くて、少しクリーナーの中でボールを
掻き混ぜてやりました これでチェーンを洗っても
パシパシにならないのは この辺の洗浄力の優しさ
なんでしょうね
後は何時もの様に水道水でクリーナーを乳化
させてやります
水を張ったバケツの中でクリーナーを良く濯ぎました
ワコーズのフィルタークリーナー それ程強烈な
洗浄力が有るとは感じませんでした
これはPark Tool のシトラスチェーンブライトと言う
チェーンの洗浄剤が有りますが CB-2 1800円程度
これもチェーンの汚れを綺麗に落しますが、有る程度の
油膜を残しますと言う物 それと感覚が似ていますね
次は赤い容器 SPIN スピンのパーツクリーナーを
使ってみましょう これも大変実績の有る商品です
先程と同じ様にボールと玉押しを容器に入れました
これはクリーナーを注いだ瞬間に油脂を洗い流して
しまいます 私が今迄、他の物で試した時と同じ
強い洗浄力を感じます
容器の中から玉押しを取り出すと一瞬で表面が曇り
錆が浮きます これは脱脂力の強いクリーナーで良く
見掛ける症状ですね
ウエスの上に戻しました 先程のボールもそうでしたが
輝きを取り戻せません錆びでは無いと思うのですが表面が
変色したままです
玉押しも曇ってやや錆びまで浮いていますが これは
ウエスで拭いてやるとこの様に輝きを取戻します
最後に KURE のパーツクリーナーを使ってみましょう
ハブシャフトとそれに装着された玉押しなどを洗います
容器に入れたパーツにクリーナーをスプレーします
これも一瞬で汚れが落ちますが スプレーの圧力も
幾らか影響してるでしょう 細部はブラシで擦ってやります
SPIN 程の洗浄力は有りませんが、適度な汚れの落ち方は
安心出来ます
ネジ山や細部も綺麗になっています そして SPIN で見られた
金属の表面が曇り錆が浮くと言う様な症状は出ません
手元に有る洗浄剤で良く使う物を選んで比較を
してみましたが何かのお役に立ちそうでしょうか
それぞれに適した役割が有りそうですね
回転部分のスモールパーツの洗浄が終わったので
ハブ本体内の掃除をしましょう この茶色いのは
洗浄液の底に錆は残っていなかったので 錆びが
影響している訳ではなさそうです この様な色の
潤滑剤だと言う事なんでしょうか・・
ここはウエスと指先を使い上手く汚れた油脂類を
拭き取ります ウエスを変えてみたりもしますよ
見える所だけでは無くダストキャップの裏側も
ピンセットなどを使い掃除します デグリーザーも
併用して出来るだけ綺麗にしました
作業を始めた時には予定をいていなかった
洗浄剤の比較などをして寄り道をしましたが
分解~洗浄が終わりました 組立、グリスアップは
次回に行いましょう
綺麗な写真が撮れました 夜中に降った雨の気配が朝まで残っていました
今回はグリスアップだけでは無く他にしたい事も有るので何時も以上に
時間が掛っています 自転車の整備だけでは無くそんな違う部分も是非
お楽しみ下さい
前回の記事 【 カンパニョーロ NJS ハブ グリスアップ 】
次の作業 【 Campagnolo NJS ハブ フロントのグリスアップと美装 】