古い歴史が有る Campagnolo カンパニョーロの RECORD ハブ これは一時日本の
競輪競走に使われた時期が有ります 従来の物と NJS 刻印が有る物との違いを
見てみましょう
Campagnolo RECORD ハブ これの歴史は古くこれのロード用は 1960年に発表されています
トラックハブが何時出来たのかそこまで知りませんが 私は 1970年に新しく買った物で
ホイールを組んでいます それから比べると NJS 認可ハブはかなり後の事になります
これが NJS 認可ハブです NJSとは日本自転車振興会の
略で競輪競走で使う全ての機材はここの認可が必要です
NJS 認可ハブの刻印です Campagnolo とその裏側には
NJS と刻まれていますが RECORD の文字は有りません
今回比較対照の作業は 先日ハブの分解整備をした
この状態の時に行っています 本体の他、シャフトや
玉押し、ロックナットの清掃は済んでいます
NJS認可ハブの分解したパーツは真ん中のパレット その他の物は今回の検証に
使う為に用意した物です 以後、検証する為にハブの呼称をそれぞれ NJSハブと
従来の物を RECORD ハブと記して進めて行く事にしましょう
これは 1971年に購入した RECORDハブです
先程のハブは不覚にも小ギアを付けたままホイールを
分解してしまっています こちらのホイールの RECORD
ハブにも助けてもらいましょう 冒頭に書いた 1970年に
買ったハブです
これの本体には Campagnolo RECORD の刻印が有り
当然 NJS の文字は有りません
RECORDハブに付いているロックリングを外します
※ 逆ネジです
小ギアも外しました DURA-ACE です
※ 正ネジです
それぞれの部品を外したネジ部 黄色い物は腐食や
固着防止に使っている 当時物のカンパグリスです
RECORD ハブから外した子ギアとロックリング
C の刻印はカンパニョーロの証しです
始めます
まずは RECORD ハブです
NJSハブと RECORDハブの違いの多くは それぞれの
ネジに有ります その辺を確かめていきましょう
シマノの DURA-ACE の小ギアです これは
RECOD ハブにねじ込む事が出来ます
Campagnolo の小ギアです これも RECORD ハブに
奥までねじ込めます
※ 国産とカンパの小ギアをこの様にネジ込む事が出来ましたが
実際のネジの規格は ハブのオスネジ、小ギアのメスネジ共
Campagnolo 1.370×24T DURA-ACE 1.375×24T と言う違いが
有ります このネジ径の差は約 0.127mm これ位の違いは
ねじ込んでしまうと言う事なんでしょう ただ NJS ハブは
DURA-ACE と同じだと言う資料は持ち合わせていません
すみません話の腰を折ってしまいました 次はカンパの
ロックリングです
カンパのロックリングは RECORD ハブに正常に使えます
次は DURA-ACE のロックリングです
国産のロックリングは RECORD ハブには使えません
リングの内径が少し小さい様で ネジが掛かりません
それぞれのロックリングの内径をノギスで測ってみます
カンパニョーロは 32.4mm 程度
URA-ACE 国産のロックリングは 32.0mm 程度 これは
明らかに違う規格のネジですね
次は NJS ハブのネジに同じ事をしてみます 結果は
解っていると思いますが確認の為に行いましょう
※ ITALY のメスネジに JISのオスネジは抵抗無しに入るが
JIS のメスネジに ITALY のオスネジは抵抗を感じながら
入って行くと言う事も有ります
ネジがスムーズに使える様にやや粘度の高いオイルを
塗布します これで先程の RECORD ハブと条件が揃う
でしょう
DURA-ACE の小ギアを NJS ハブにねじ込みます
問題は有りません
カンパニョーロの小ギアも問題無く使えます ここの
ネジは RECORD ハブ NJS ハブ 双方同じ結果です
次はロックリングを試しましょう カンパニョーロの
ロックリングを NJS ハブに入れてみましたが ネジに
嫌な手応えを感じながら入って行きます ガサガサで
ネジを切りそうです 大きさが合っていません
DURA-ACE のロックリングです これは問題無くネジの
奥まで締め込む事が出来ます
ここのロックリングのネジは RECORD と NJS ハブでは
又く別物の造りになっています
※ ここで Campagnlo と DURA-ACE のロックリングの規格を
書いておきます Campagnolo 1.32×24T DURA-AC 1.29×24T
と言う規格になっています
余談
SUGINO 75 の B.B小物です 規格は JIS 1.37 × 24T
と言うネジが使われています
固定ギアのネジはこれの左わんへ綺麗にねじ込む
事が出来ます
そして
余談ついでにもう一つ行きます ボスフリーです
最近の競技用自転車では使わなくなりましたが
現行の規格としてまだ残っています
ボス構造が組み込まれた後ろギア このボス本体を
ハブにねじ込む様になっています
先程の SUGINO 75 JIS 規格の B.B 小物 左わんです
ボスフリーにも綺麗にネジ込む事が出来ます
1.37 × 24T と言うのは JIS の BC ネジと言う自転車用の
専用規格ですね 1インチ当りのネジ山が 24山 オスネジの
外径 34.8mm その他細部まで決められています
鮮やかな花ですね ブルーがとても綺麗です
今回はハブ本体のネジを確かめて見ました 小ギア部分は同じ様に使え、ロックリングのネジに
違いが有りましたね RECORD の方がやや大きく NJS の方がやや小さいネジが使われています
歴史が有り世界中に使用者が居るカンパニョーロが自社の規格まで変更し 3500名程の競輪選手の
人達が対象の NJS 規格に合せる魅力は何処に有ったのでしょうね 次はシャフトなどの規格を
見て行きましょう まだ続きます・・
前回の作業 【 Campagnolo NJS ハブ フロントのグリスアップと美装 】
次の記事 【 カンパ ピストハブ NJS と RECORD の違い Part2 】
競輪競走に使われた時期が有ります 従来の物と NJS 刻印が有る物との違いを
見てみましょう
Campagnolo RECORD ハブ これの歴史は古くこれのロード用は 1960年に発表されています
トラックハブが何時出来たのかそこまで知りませんが 私は 1970年に新しく買った物で
ホイールを組んでいます それから比べると NJS 認可ハブはかなり後の事になります
これが NJS 認可ハブです NJSとは日本自転車振興会の
略で競輪競走で使う全ての機材はここの認可が必要です
NJS 認可ハブの刻印です Campagnolo とその裏側には
NJS と刻まれていますが RECORD の文字は有りません
今回比較対照の作業は 先日ハブの分解整備をした
この状態の時に行っています 本体の他、シャフトや
玉押し、ロックナットの清掃は済んでいます
NJS認可ハブの分解したパーツは真ん中のパレット その他の物は今回の検証に
使う為に用意した物です 以後、検証する為にハブの呼称をそれぞれ NJSハブと
従来の物を RECORD ハブと記して進めて行く事にしましょう
これは 1971年に購入した RECORDハブです
先程のハブは不覚にも小ギアを付けたままホイールを
分解してしまっています こちらのホイールの RECORD
ハブにも助けてもらいましょう 冒頭に書いた 1970年に
買ったハブです
これの本体には Campagnolo RECORD の刻印が有り
当然 NJS の文字は有りません
RECORDハブに付いているロックリングを外します
※ 逆ネジです
小ギアも外しました DURA-ACE です
※ 正ネジです
それぞれの部品を外したネジ部 黄色い物は腐食や
固着防止に使っている 当時物のカンパグリスです
RECORD ハブから外した子ギアとロックリング
C の刻印はカンパニョーロの証しです
始めます
まずは RECORD ハブです
NJSハブと RECORDハブの違いの多くは それぞれの
ネジに有ります その辺を確かめていきましょう
シマノの DURA-ACE の小ギアです これは
RECOD ハブにねじ込む事が出来ます
Campagnolo の小ギアです これも RECORD ハブに
奥までねじ込めます
※ 国産とカンパの小ギアをこの様にネジ込む事が出来ましたが
実際のネジの規格は ハブのオスネジ、小ギアのメスネジ共
Campagnolo 1.370×24T DURA-ACE 1.375×24T と言う違いが
有ります このネジ径の差は約 0.127mm これ位の違いは
ねじ込んでしまうと言う事なんでしょう ただ NJS ハブは
DURA-ACE と同じだと言う資料は持ち合わせていません
すみません話の腰を折ってしまいました 次はカンパの
ロックリングです
カンパのロックリングは RECORD ハブに正常に使えます
次は DURA-ACE のロックリングです
国産のロックリングは RECORD ハブには使えません
リングの内径が少し小さい様で ネジが掛かりません
それぞれのロックリングの内径をノギスで測ってみます
カンパニョーロは 32.4mm 程度
URA-ACE 国産のロックリングは 32.0mm 程度 これは
明らかに違う規格のネジですね
次は NJS ハブのネジに同じ事をしてみます 結果は
解っていると思いますが確認の為に行いましょう
※ ITALY のメスネジに JISのオスネジは抵抗無しに入るが
JIS のメスネジに ITALY のオスネジは抵抗を感じながら
入って行くと言う事も有ります
ネジがスムーズに使える様にやや粘度の高いオイルを
塗布します これで先程の RECORD ハブと条件が揃う
でしょう
DURA-ACE の小ギアを NJS ハブにねじ込みます
問題は有りません
カンパニョーロの小ギアも問題無く使えます ここの
ネジは RECORD ハブ NJS ハブ 双方同じ結果です
次はロックリングを試しましょう カンパニョーロの
ロックリングを NJS ハブに入れてみましたが ネジに
嫌な手応えを感じながら入って行きます ガサガサで
ネジを切りそうです 大きさが合っていません
DURA-ACE のロックリングです これは問題無くネジの
奥まで締め込む事が出来ます
ここのロックリングのネジは RECORD と NJS ハブでは
又く別物の造りになっています
※ ここで Campagnlo と DURA-ACE のロックリングの規格を
書いておきます Campagnolo 1.32×24T DURA-AC 1.29×24T
と言う規格になっています
余談
SUGINO 75 の B.B小物です 規格は JIS 1.37 × 24T
と言うネジが使われています
固定ギアのネジはこれの左わんへ綺麗にねじ込む
事が出来ます
そして
余談ついでにもう一つ行きます ボスフリーです
最近の競技用自転車では使わなくなりましたが
現行の規格としてまだ残っています
ボス構造が組み込まれた後ろギア このボス本体を
ハブにねじ込む様になっています
先程の SUGINO 75 JIS 規格の B.B 小物 左わんです
ボスフリーにも綺麗にネジ込む事が出来ます
1.37 × 24T と言うのは JIS の BC ネジと言う自転車用の
専用規格ですね 1インチ当りのネジ山が 24山 オスネジの
外径 34.8mm その他細部まで決められています
鮮やかな花ですね ブルーがとても綺麗です
今回はハブ本体のネジを確かめて見ました 小ギア部分は同じ様に使え、ロックリングのネジに
違いが有りましたね RECORD の方がやや大きく NJS の方がやや小さいネジが使われています
歴史が有り世界中に使用者が居るカンパニョーロが自社の規格まで変更し 3500名程の競輪選手の
人達が対象の NJS 規格に合せる魅力は何処に有ったのでしょうね 次はシャフトなどの規格を
見て行きましょう まだ続きます・・
前回の作業 【 Campagnolo NJS ハブ フロントのグリスアップと美装 】
次の記事 【 カンパ ピストハブ NJS と RECORD の違い Part2 】