Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

リムセメントで チューブラータイヤを貼る

2015-10-22 20:04:44 | ロード
私のロードレレーサーにはチューブラータイヤを使っています 先日からそれの
メンテナンスを行っていますが 今回はリムセメントを使いチューブラータイヤを
貼りましょう 写真を使ってご紹介します





私のロードレーサーに使っているホイールです 普段はあまり乗らない自転車ですが
チューブラーはリムセメントが劣化するので、今回タイヤの貼り替えを行っています




ホイールは前後輪有りますが 前輪にはメンテナンスの為に
外したタイヤを又使います その為の手入れも済ませています






タイヤを装着する時に全く空気が入っていないと
作業がやり難いのでタイヤが丸くなる程度に空気を
入れておきます
下の写真の様にタイヤの腹が横を向くのは少し入れ
過ぎですね もう少し少なくて結構です




タイヤを貼る為の用意を整えます ホイールは地面に
直接置くとセメントが小石やゴミを拾うので 板などを
敷いた方が良いですね 段ボールやウエスはセメントが
引っ付いて作業がやり難いので使わない方が良いですね




今回はパナレーサーの缶入りを使います リム
セメントは何を選んでも結構です 缶やチューブ
これもどちらでも良いですよ ただ SOYO の
白セメンとこの様な速乾の物は混ぜない方が
良い様です リムに古いセメンが残っている
時には注意して下さい







ホイールのリムは事前に古いリムセメントを除去し
床も完了させています 缶に付いた刷毛でセメントを
塗ります ニップル穴には必要有りませんがハトメの
周囲には必要です セメントの量に決まりは有りません
タイヤを入れた時、横からはみ出す程度が上限ですね




リムにセメントを塗ったのでタイヤを入れましょう
慌てる必要は有りませんが手早く作業は進めます
まずバルブをリムの穴に入れます






バルブの両側からタイヤを下へ押し下げながら
バルブの反対側へとタイヤをリムに乗せて行きます 
この時、バルブが曲がっていない事、タイヤは充分
伸ばしながら下へ押し下げる事 この二つは大切な
ポイントです





ホイールを立ててタイヤを両サイドへ押し下げて行くと、それ以上進めなくなる場所に来ます 
そこでホイールを持ち上げタイヤの最後の部分をリムに乗せてしまいます リムセメントを
使ったタイヤ貼りで 失敗や色々な所を汚すのはこの場面です






チューブラータイヤはリムにタイヤを入れて終りでは
有りません 空気を 3キロ程度入れます




タイヤをこねてリムと全体を馴染ませてやります






次はタイヤ―のセンター出しです ホイールを回し
タイヤのセンターの状態を観察し 左右に振れている
部分を中心に合せて行きます




センター合せはタイヤサイドのフンドシの見え具合を
左右揃える事でも有る程度合せる事が出来ます






もしリムサイドやブレーキの当り面にリムセメントが
付着していたらシンナー等で拭いておきます








センター出しが終われば使用空気圧まで空気を入れ
一晩放置すればこのホイールは使えます
前輪が完了しました








後輪は買い置きしていた同銘柄の新しい物を使います




新しいタイヤはリムとの相性が解りません
リムセメントを塗る前に一度ホイールに入れてみて
その感触を確かめると良いですよ




中には固くて入り難い物も有ります そんな時は引っ張って
伸ばしてやれば良いです メーカーは引っ張るなと案内して
いますが入らないものは仕方が無いです どうせ伸ばして
リムに入れるのだから、優しく全体に伸ばせば O.K です






タイヤメーカーの殆どはタイヤにもリムセメントを
塗る様に案内しています これも人に依り色々で
私は塗りません 吸い込みの大きなフンドシなら
塗ると言う人も居ます そして全てに塗る人も、
方法は様々です






今回は塗ってみます こんな事は意地になる事でも無く
塗って決して悪い物では有りませんしね 今迄塗らなくても
私はタイヤが外れた事が無かったのでそうしていました








このフンドシは繊維も粗く吸い込みが多いですね
塗って直ぐは湿っていますがそれも直ぐに吸い込み
手に付かない程度になります この位にしておきます
強度がもっと欲しい人はもう一度塗れば良いですね




タイヤはここに置きホイールの方に掛ります






後輪も旧いリムセメントの除去をしてベッドを作っています
※ 必ずしも古いリムセメントを剥す必要は有りません

参考記事 【 ホイール リムセメントの掃除とベッド作り 】






前輪と同じ様にリムセメントを塗ります この後の
タイヤを入れる作業も変わる処は有りません






タイヤにリムセメントを塗るとやはり接着力も
強そうです






タイヤのトレッドの方向 トレッドが作る斜めの模様
進行方向に対し 先端が狭く後方が拡がる方向に
します 水はけを考えての事です




バルブは左右に曲げず真っ直ぐ入れる事 曲がっていると
根元に負担がかかり良く有りません





リムセメントを使ったチューブラータイヤの装着が終わりました この作業の基本は
有りますが人に依りその方法に違いの有るのも確かです 今回ご紹介した方法は
私自身が選手時代も含め長年やって来ましたが今迄一度も不具合は起こしていません
もう少し接着力が欲しいとか要らないとか、その様な事はリムセメントの増減など
ご自身で調整されると宜しいかと思います 最も大切な事は安全に走行出来る事です
自転車整備で悩んだ時は思い出せば良いと思います

コメント
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