Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

レーサーシューズの 進化

2018-03-24 20:08:27 | 自転車部品・用品
自転車競技では自転車に乗る時は専用のレーサーシューズを使います 現在はビンディングシューズが
主流ですが それ以前のシューズプレートを使う時代にも靴の進化は有りました





これは自転車用の靴でレーサーシューズと呼んでいます 最近のビンディングシューズになる前の
シューズです この様な時代にもやはり靴は進化して行きます






写真の様なトラック用のペダルやロードで使われていた
クイル型のペダルに使うレーサーシューズです




これは比較的新しい靴で GAERNE ガエルネの KEIRIN と言う
商品名のシューズです それでも 20数年前の物だったと思います






この時代の靴底には シューズプレート=桟(さん)と言う物を
取付けます これが現在のクリートの役割をします

このシューズプレートの話をすると 英語では シュープレートと言うのが
正しいと言う話が良く出て来ますが 私達日本の自転車愛好家は昔から
シューズプレートと呼びそれで充分話が通じます 
加えてこの部品を販売している国内のメーカーもシューズプレートで
案内されています ですから正しい英語についての話はご勘弁下さい






シューズプレートを装着した靴は トウクリップの中に脚を入れ
ペダルのプレートを桟で捕まえますそうしてからトウストラップで
締め付けて走行します




先程は比較的新しい靴を見て頂きましたが このスリッパの様な靴は
おおよそ 45年程前の物です この頃はロードでもトラックでも全ての
選手では有りませんが 多くの選手が素足で靴を履いていました






靴の裏にシューズプレートを取り付けるのに変りは有りませんが
靴底に釘で打ち付けています






これは靴屋さんが使う台金と言う道具ですが これに靴を被せて桟を打ちます
新しい靴を降ろすとシューズプレートを付けずに走る事で靴底にペダルの跡が
付きます それに合せてシューズプレートを釘で止めます 自分で出来なければ
靴屋さんに頼む事も有りました 微妙な調整は釘を抜いてやり直す必要が有ります




そうしてシューズプレートを取り付けたシューズがこれですが
靴の厚みが全く違います






ガエルネの進化した靴は底も含め厚みが有り 既製のクリップの先を
大きく曲げて使っています そこへ古い靴を入れるとこれだけの差が
有ります






最近のビンディングシューズに近い形状と強固さを持ったガエルネと
古い方のシューズでの大きな違いは
新しい靴はそのままペダルを回すと綺麗なペダリングが出来る形状をしています
古く底がフラットに近い靴では絶えずペダリングを意識して上手く足首を使う必要が
有ります




これは古い方の靴よりまだ前の物で 底は完全にフラットで鉄板も
入っていない靴を履いています さすがにこの様な靴ではペダリングを
強く意識しないと綺麗には回せません、この様な靴を使っていたお陰で
後に色々と役に立つ事も有りました
※ これは第 2回全日本実業団 1000mTT






靴底が柔らかいのでこの様な長い鉄板を使ったプレートも有りました
下は進化したシューズプレート こちらはボルト止めです、現在では
競輪選手の人達も使っていると思います




自転車に乗る上でシューズの役割は大きいと思います
底がスリッパの様な靴から現在の靴まで使い感じる事は
短距離の最高速 長距離走行時の疲労感の違いなど
自転車に必要な全てに対して良くなっています




先程の写真から 1年が経った私です 大学1年生の関西インカレ
1000mTT ですが多少進化して優勝しています カスクが許されていた
時代です





今となっては良く言えば自転車史 悪く言えばただの思い出話しですが
スリッパの様なシューズとカスクで走っていた時代も有ったと言う事でお許し下さい





道端や桜の木にも花が咲き始め春の気配がします 街中が少しずつ色付いて明るくなりますね
自転車競技もレギュラーシーズンに突入しすでに全国大会も開催されています 皆さんにとって
良いシーズンになります様に・・

コメント (4)
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