Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

自転車 ドライブ トレインの洗浄とオイルアップ

2016-01-13 20:22:53 | 自転車整備 その他 
私がメインに使っているロードバイクの Drive Train ドライブトレインを
洗浄しオイルアップを行います 自転車で一番乗り味の変わる効果的な整備です





ドライブトレインとは脚の回転運動を後輪に伝える為の駆動系のパーツの全てを
そう呼びます、でも実際はあまり使わない言葉ですね この部分の手入れは
回転系より整備をした事を実感できる重要な部分だと思います






フロントギアの特にインナーギアは掃除のし難い
パーツですね




フロントディレーラーの裏側もウエスの入り難い
所です






リアディレーラーの駆動部やプーリーはオイルを
多用する部分なので汚れも良く呼びます






なんと言っても大切なのはチェーン これを丁寧に
手入れしてやると見違える様に自転車が良くなります




リアホイールのスプロケットここも良く汚れが溜まります
特に砂の付着が目に付くパーツです






これらのパーツを全てウエスなどで掃除をすると
かなりの時間が掛ります ここは本職のメカニックも
行いますがデグリーザーを使い洗浄をしましょう
使うのはワコーズのフィルタークリーナー これを
別容器に必要量取り別けます 
このクリーナーは石川県のカツリーズサイクルの
成田加津利さんがプロチームでメカニックをされて
いた時から使われていたのを教えて頂きそれから
私も使っています








クリーナーの量はわずかで O.K です これでも多いくらいです
フィルタークリーナーを刷毛で油汚れの部分に塗布します
擦る必要は有りません






リアディレーラーやプーリーにも・・ プーリーと
チェーンは同時に塗ると時間の無駄が出来ません




リアスプロケットも普段から手入れをされた物なら
一度塗りで O.K です グリス状に固まったオイルは
さすがにブラシで擦って下さい






塗布したフィルタークリーナーを洗い流します
水道が有ればそれで充分ですが 私の自転車小屋には
水道が無いのでポリタンクの水と高圧ポンプを用意
しています








フィルタークリーナーを洗い流すと白濁します
これが透明になれば O.K チェーンにはローラー
リンク内にクリーナが残らない様、充分流した
方が良いですね






ついでですからドライブトレイン付近も洗います
中性洗剤を希釈して使いますが なるべく泡切れの
良い物を選ぶと良いでしょう






チェーンホイール回りの手の入り難い塗装部分も綺麗に
したいですね 変速機など金属部分も洗剤で洗ってやると
やはり綺麗になります






ホイールはリムやスポーク そしてタイヤも洗いますが
部品に不具合が無いかチェックしながら行うのが大切です
洗い終わったら水で良く洗剤を流します ここまで使った
水は 20リットル




before after



掃除のし難いリアスプロケットが綺麗になっています






場所を移動してエアーダスターで水を飛ばしてしまいます
チェーンは特に丁寧に水抜きをした方が良いですね 整備の
台数が多ければ自然乾燥をしますが自分の自転車だけなら
ウエスや雑巾ででも手早く水切りをした方が良いと思います




チェーンを洗いオイルが無くなるとチェーンの角が立ち
パシパシします 潤滑油の必要性を感じる時です






素早くオイルアップを行います フロントディレーラーの
駆動部にオイルスプレーのノズルを使いピンポイントで
注油しています 使っているオイルはワコーズのチェーン
ルブ 水置換の性質が有るので洗浄の後には良いですね






リアディレーラーにも同様にオイルを注します




チェーンにはローラーリンクの内部に行き渡る量を
スプレーします 






このオイルはスプレー直後は粘度が低く 時間が経つと
粘度が高くなります柔らかい間にクランクを回転させ
チェーンに良く浸透させた方が良いですよ






チェーンの表面にもオイルが乗っている方が良いと思います
指先で全体にオイルを馴染ませています




チェーンの表面にオイルが乗っている方が良いと言うのは
私の考え方ですが チェーンの表面に変速機のブレードに
依る傷と摩耗を見る事が出来ます 常時何かを擦っている
訳では有りませんがオイルは塗布しておいた方が良いですね






はみ出したオイルは拭いておきます、残しておくと
汚れを呼びます






フロントギア周りや変速機の裏側も綺麗になっています





before after



洗浄前の汚れていたチェーンも綺麗になり 新しいオイルで潤いが生れ良い手触りになっています






リアスプロケットにもオイルを塗布します あまりに
オイルが多いと砂埃が付着するので余分なオイルは
拭き取ります








折角ですから新しい柔らかいウエスを使いワックスを
掛けます やはり汚れが付き難く良い光沢が出るので
ここは一手間掛けたい処ですね




クランクも磨いてやります





ワックスを拭き取る最後の行程です この様な事は人それぞれだと思いますが
自転車を長く使おうと思うならこんな些細な事を気が付いた時に行うだけで
随分違ってくると思います





カツリーズサイクルの成田さんにお世話になったフレーム 丁度 3年が過ぎましたが
まだまだ綺麗です 経年劣化や疲労でパイプの剛性が落ちフレームの旬は短いと言う
方も居ますが 全ての人が固い自転車が良い訳では無く、柔らかくなってその人に合う
事も有りますよね そんな事を感じた事も有りませんが、気に入った自転車は何時までも
使いたいです


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7 コメント

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ボトムブラケットって、 (ザ初心者)
2016-01-15 18:59:36
ギア周りの洗車の仕方、またまた大変参考にさせて頂きました。
質問なのですが、洗車時にボトムブラケットの扱いってどうなんでしょうか?少し水がいって濡れても乾かすだけなんですか?グリスが詰まっているから水置換スプレーオイルもしないほうがいいでしょうし、、。

そして交換時期もいまいちピンときません。カップアンドコーンとかカートリッジとかに色々種類もあるみたいで、kinoさん是非お教え願います。
返信する
ザ初心者さん (Kino)
2016-01-15 21:54:50
洗車の時ベアリングへ水が入り難い方向からの放水は心掛けています
感触で水が入った事が解る回転部も有りますが
殆どの物は水が入っているかどうかは確認出来ないですね 水が入っていないものと信じそのまま使います

多くの回転部は防水シールで水の浸入を防いでいますがそれでも水が回っている物は皆無ではないでしょう

交換時期はベアリングに異常を感じる自分の感覚に依る処が大きいと思います
返信する
Unknown (ザ初心者)
2016-01-16 09:19:01
コメントありがとうございます。
洗車の際に水の侵入にあんまり神経質過ぎるのも良くない感じなのですね。

交換しない時でも一定の期間でボトムブラケットを着脱してらっしゃいますか?

交換時期はおっしゃる通り自分の感覚を磨きます笑。
ありがとうございます。
返信する
ザ初心者さん (Kino)
2016-01-17 00:11:17
ボトムブラケットの脱着とはどういう事でしょうか
通常はパーツの交換以外に外す事は無いと思います
ハンガー小物の構造や種類によって整備の方法も異なりますから 少しお答えするのに難しいご質問です

返信する
変な質問ですみません。 (ザ初心者)
2016-01-18 18:49:15
kinoさんがおっしゃることには交換時の時だけ外されるみたいですね。

本当に無知な事から生じる発想ですが、一定期間が来たら、フレームとの固着防止とか状態把握含めてぜーんぶ部材ごとにバラして組み直すのかなと思ったものでして、、。神経質の使い所を間違ってましたね。

あらぬ心配をさせてしまった様で、変な質問ですみません。ご返答ありがとうございます。
返信する
ザ初心者さん (Kino)
2016-01-20 07:43:11
ハンガー小物は色々なタイプが有りそれに依って気を使う処も変わってきます

まず水の浸入に対しては無神経に構えている訳では決してなく 出来る限りの配慮はしています


ハンガー小物の脱着はカートリッジ式やカップ型はグリスの入れ換えはまず行いませんが
従来から有るシールがされていないカップ&コーンの構造の物は 絶えず分解しグリスの入れ換えは行います 雨降りに走行すればその度に分解は必要です

ただその様な物でも右ワンまで通常は外さないので そこまで行うのは、交換の時期を迎えた時だとお答えしています
しかしこれも状況次第で私が必要だと感じた時は右ワンも外し点検する事も有ります

組付けの時、腐食防止やネジの固着防止対策の方法でも、後のメンテナンスの頻度も変わりますから 
全般的な具体的でないご質問に的確にお答えするのは 難しいとご返事させて頂きました
返信する
返信遅くなりまして、、丁寧なご返答ありがとうございます。 (ザ初心者)
2016-01-22 22:29:31
丁寧なご返答重ねてありがとうございます。
なりほどそのように取り組まれるのですね。おかげ様でどんどん勉強させてもらってます。
ありがとうございます。
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