「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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コンドラチェフの波

2008-11-04 00:00:01 | 国政レベルでなすべきこと
哲学的な話になりますが、

私は、世の中で最も信じる真理を三つあげなさいと問われたら、

①私達の存在は、「無」であるということ、

②私達や、周りのものの存在の有りようは、「波」であるということ、

そして、
③アインシュタインのいうE=mc2
(エネルギー(E) = 質量(m)×光速度(c)の 2 乗)
という公式
*乱暴な書き方をしますが、質量という「有」に「波」の二乗をかけたら、エネルギーという「無」になったというのが、気に入っています。

の三つをあげます。
自分にとっては、この三つの真理は、セットです。


 今回の、世界経済の悪化も、現象としては、米国発のサブプライムローンの返済遅延から端を発していますが、経済のあり様は、波があり、その波の底の部分に来たからと感じていました。その波は、コンドラチェフの波。このことは、親しくしている教授方のご意見も同感でした。
 自分自身の信じる真理②です。


ちょうど、本日11/3の日経新聞で、
コンドラチェフの波の分析をしていましたので、
その記事を参考にしながら、お伝えします。

 ロシアの経済学者、コンドラチェフは、周期が50-60年の長期景気波動を発見、オーストリア生まれのシュンペーターはこの波動が起業家の革新で引き起こされると考えました。

<観察できる長期循環>

第一波:18世紀後半から
紡織機、蒸気機関の発明が牽引

第二波:19世紀半ば
鉄道が牽引

第三波:19世紀末
電気、化学、自動車が牽引

第四波:20世紀
航空機、電子機器、車の本格的普及が牽引


コンドラチェフ循環の第四波の上昇が始まった年については、
諸説あるが「1940年代後半」説に従えば、
今年で60年余り。
長期循環は、下降の最終局面。
今、底にあるわけであるから、
景気後退感があるのは、当然ということになります。
それも、とても深い深い谷底にある感をうけています。

そして、次には、やがて上向いてくることでしょう。

その時のけん引役は何か。
*再生医療
*太陽電池
*ハイブリッド車
*電気自動車
*海水淡水化装置・・・


 日経の記事は、以下の文章で締めくくっています。

 「麻生内閣は先週、追加経済対策を決めた。市場経済システムを守るためにこうした対策をとるのは理解できる。とはいえ中身には問題がある。省エネルギー対策など盛り込んではいるが、財政支出で5兆円規模の追加対策の大半は2兆円の給付金支給や高速道路料金引き下げなど、目先の需要喚起・負担軽減策であるのはいただけない。
 経済の歴史的な変わり目で起きた不況だからこそ、各種制度改革や産業再編を含め、将来につながる方策を大胆にとりたいものだ。」

 すごく、同感である。

 次のコンドラチェフの第五波のけん引役は、私達、日本の技術でありたい。
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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2008-11-04 03:27:13

『椿事件』

1993年9月21日、民間放送連盟の「放送番組調査会」の会合の中で、
テレビ朝日報道局長の椿貞良が、選挙時の局の報道姿勢に関して

「小沢一郎氏のけじめをことさらに追及する必要はない。
今は自民党政権の存続を絶対に阻止して、
なんでもよいから反自民の連立政権を成立させる
手助けになるような報道をしようではないか」

との方針で局内をまとめた、という趣旨の発言を行う。

(ウィキペディア「椿事件」)
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Unknown (スギ)
2018-12-26 11:59:15
>その時のけん引役は何か。

2018年12月のいまだから言えるのは、この記事が書かれた少し前に発売されだしたiphoneがそれに当たりますね。
返信する

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