北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

美瑛のコアなファン

2006-02-04 23:47:07 | Weblog
 今日は朝から美瑛~旭川巡り。東川で蕎麦を食べたりして観光三昧。ところが旭川から帰りの電車が大雪のために大幅に遅れる羽目になりました。
 とんだ旅の終わりになりました。

 今日は
■美瑛のファン です。

【美瑛のファン】
 夕べは美瑛に一泊したのですが、宿泊先で朝食を取っていると、若い男性の二人連れが同じように食事を取っています。

 その風体が、どうもスキーに行くようではないしビジネスでもなさそうなのです。そこで勇気を出して声を掛けてみました。

「あのう、お二人は観光でいらしているんですか?」
 すると、「ええ、冬の美瑛を見たくて来ています」とのこと。

「珍しいですね。春から秋にかけての作物や花でパッチワークになる頃の美瑛には観光客もたくさん来ますが、敢えて冬の美瑛を見てやろうという方は少ないものですから」
「そうですか、私は冬はもう6回目です。友人の方は3回目だそうですが」

「今日はどうされるのですか?」
「白金でネイチャートレイルに参加してみようと思っています」とのこと。

 よくよく話を聞いてみると、どうやら一人は写真を趣味にされているようで、冬の美瑛を被写体としても面白く思っているようでした。

「美瑛まではどうやってこられたのですか?」と尋ねてみると、
「新千歳空港に降りてそこからはレンタカーで来ました。ナビもありますしね」ということでした。なんとまさに今我々が考えているような観光パターンではありませんか。こういう特定の地方へのコアなファンもいるのですねえ。

 「それでは道中お気をつけて」と一度は別れたのですが、宿を離れる支度をしてロビーで友人の迎えを待っていると、先ほどの写真好きとお見受けした方が駆け寄ってきてメモを渡してくれました。

 そして「美瑛について私なりの考えをメモにしてみましたのでご覧になって下さい」と言う。
「実は私は観光振興や地域づくりも担当しているのです」と言うと、「どうもそのような気がしましたので、これをお渡しします」とのこと。

「私は写真が趣味なのですが、美瑛にはいろいろな写真家の方の写真館がありますよね」
「そうですね、だいぶあると思いますが多くは無料ではないでしょうか」
「そうなんです。私はこの地の写真家さん達の代表的な作品を一堂に集めるような場所があればそれは有料でも良いのではないかと思うのです.
そこで好みの写真家さんの当たりをつけてそれから写真館を巡ってもらうようにしてはいかがでしょうか」

「なるほど、私も美瑛には美しい丘の風景はあるし、マイルドセブンの丘のように風景スポットも多いのですが、あまりその風景がお金に変わる仕掛けが少ないように思っているのです」
「私もそう思います。この美しい風景をいつまでも守れるような仕掛けを作って下さるようにお願いします」

 なるほど、社会に対する考え方も立派だし、企画されたツアーではない自分自身の旅というものに対する考え方も立派なものです。

 こういうしっかりした考え方を持ったコアなファンがいるということはこれからも美瑛町は夢が広がりそうですよ。



コメント
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