北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

流氷観光…のはずが

2006-02-25 23:10:26 | Weblog
 今日も天気は快晴。いよいよ今回の旅の目的である網走流氷観光へと遊覧船乗り場へ向かいました。

 実は昨日、サロマ湖、能取湖のあたりの高台をドライブしながら網走へと入ったのですが、沖の遙か彼方にわずかに白い流氷が見えたものの、網走港付近には流氷がいないのがわかりました。

 それでもせっかく流氷観光船を予約してあったのでとにかく乗ってみる事にして乗り場まで行ってみました。

 乗船場は団体の観光客の皆さんでごった返している状態で、さすがに流氷観光の魅力は大きいものがある事を感じさせました。

 切符売り場では一応「今日は流氷はご覧になれませんので遊覧観光になりますがよろしいですか?」と訊ねてくれます。残念ですがしかたがありません。

 それでも流氷があるときは一人3千円の料金が流氷が見られないときは一人2千5百円に割引になるのだそうです。流氷が有りさえすれば観光船ももっと儲かるのにとこれまた残念な限りです。

 快晴のオホーツク海での海上遊覧は、べた凪のなかを能取岬の見えるところまで行って帰ってくるという一時間の旅でした。

 網走で見られなければ知床の近くまで行こうかとも思いましたが、どうやら今回はそれでも見られないほど流氷が沖に離れていたようなので、それもまた断念しました。乗客全員、船内のビデオで流氷を楽しむということになりました。

 でも旅は望みが全て叶ってしまえばもう訪れる理由もなくなりそうです。次回への期待を高める事に考えを切り替えました。観光は何度でも来たくなる要素があってこそ、ですね。

    *   *   *   * 

 船の後には網走天都山にある北方民族博物館で、イヌイット(エスキモー)、コリヤーク、アイヌなど北方の狩猟を生業とした北方民族に関する様々な展示を見て勉強を深めました。

 大事にすべき文化も歴史に埋没して行くのは残念です。

 さてそこからは小清水経由でドライブをしながら、夕方に今夜の宿泊場所である阿寒湖畔のお宿、「鄙の座(ひなのざ)」へ到着。素晴らしい室内とおもてなしに感動の連続です。

 夜にはアイヌコタンでアイヌの人たちによる古式舞踊を見に行き、その文化の一端に触れる事が出来ました。

 ここのホテルには図書コーナーもあって、アイヌ文化に関する本もたくさん置いてあります。アイヌの人たちの信仰や文化を感じ取るきっかけの旅にするには阿寒湖畔は最適な場所の一つでしょう。

 もちろん夏の間は豊かな動植物や自然景観も自慢のタネです。季節を変えて何度もこなくてはなりませんね。

コメント
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