北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

雪氷輸送プロジェクト~氷づくりの取材

2006-02-20 23:31:56 | Weblog
 西日本は雨模様だったようですが、北海道は快晴です。道路は雪が溶けてきました。

 春が近いのはよいのですが、雪氷の氷にとってはまだまだ冷たい冬のほうが良いのです。

 今日は
■雪氷輸送プロジェクトの取材 です。

【雪氷輸送プロジェクトの取材】
 苫東で氷を作り、夏にはそれを東京まで持っていって冷房に使おうという雪氷輸送プロジェクトですが、今日はマスコミ関係の取材が現地でありました。
 
 先週から天然池の氷を切り出して山積みにする作業が始まっていますが、マスコミ各社も映像を撮り溜めておきたいようです。

 現地では氷をほぼ性格に1m×2mの大きさで切り出していますが、現在の池の氷は厚さが約40センチほどに成長しています。これを大きな特注でソリ付きの大型ノコギリと、チェーンソーで切り出しています。

 切り出した氷は水の上にぷかぷか浮かぶので、それを長い棒のついたとんびでたぐり寄せながら岸に近づけ、それをバックホウでトラックに積み上げるという作業をしています。

 トラックは約100m離れた保管場所までそれを運ぶと、今度は現地にあるバックホウでそれをつかみ上げて、3~5段に積み上げておくのです。そろそろ断熱材で覆って保管作業に入らなくてはなりません。

 冬とはいえ太陽が当たるところでは氷も少しずつ溶けているからです。

 氷も、要らない時には凍るくせに、いざ作ろうと思うと結構難しいということがよく分かります。

 氷は膨張したり収縮したりするので、扱いが悪いと割れたりひびが入ったりします。またなにか人工的なものがあるとその回りでは氷が溶けたりもします。

 北海道なら氷など当たり前に出来るかと思いきや、品質を要求するような氷であれば、製造にはそれなりの気をつかったりノウハウの蓄積を行わなくては行けないのです。

 今回はそれらの苦労も含めて、実際に実験をすることで課題を明らかにすることが重要です。

 今日の外気温は0℃くらいですが、氷にとっては暖かい気温です。もっと冷え込んでもらって氷の成長を期待したいものです。

    ※    ※    ※    ※

 北海道はかつて石炭を日本中のために生産して、黒いダイヤと呼ばれましたが、石炭産業が斜陽になった今日、冷たい氷を首都圏に運んで冷房のエネルギーにしようというこの試みは、「白いダイヤ」づくりだね、と言っています。

 白いダイヤは北海道を救えるでしょうか。

コメント
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