職場の祝い事があって、今日の夜は課の全員で宴会へ。ススキノの氷祭りにはカメラを構えた観光客が群がっていました。
天気も何とか今日まではもっています。週末までなんとか凌ぎたいものです。
今日は
■音楽の感性 です。
【音楽の感性】
知人が「東京から著名な音楽家の方が来るのでご紹介しますよ」というので、職場の飲み会の後に、知人を訪ねてススキノを歩きました。
地下にあるシャンソン酒場でお会いしたのはMさんという、今テレビの主題歌など各方面で活躍中の音楽家の方でした。Mさんは音大でも学生の指導をしながら創作活動を続けられているのだそうです。
失礼ながらお年を伺うとなんと早生まれながら私と同学年ということが分かりました。同世代が各方面で活躍してくれているというのは僭越ながらも嬉しいものです。
Mさんは大変気さくな方で、すぐにうち解けて会話が弾みました。そこで早速いろいろと伺ってみました。
「最近の学生さんの気質というのはどう感じますか?」
「今二十歳くらいの子たちは素晴らしい感性ですね。音楽の世界には60年周期で素晴らしい世代が登場するのですが、今の二十歳くらいの子達がまさにそうですよ」
「60年周期で二十歳の人達が素晴らしいということは、今80歳くらいの世代が素晴らしかったということですか?」
「まさにそのとおりです。古賀政男さんの指導を受けて各方面で素晴らしいメロディを作り上げた世代ですね。もちろんそれらの間の60年間に大した人が出ないと言うことではありませんが、世代として固まりで登場するということを私は感じています」
「何がそれまでと違うと思うのですか?」
「一つ思うのは、彼らの世代は物心着いた時にはもうデジタルが当たり前になっていたということで、そのデジタルである彼らがアナログの音楽を身につけていく過程のデジアナとでも言う状況が我々とは違うのだと思うのです。それとオーケストレーションのセンスが良いですね」
「オーケストレーションですか」
「そう、それはゲーム音楽のおかげだと思うのですよ。彼らに暗い音楽や怖い音楽を聴かせると、『なんだ先生、これはゲームの戦闘シーンの音楽だよ』と感じる感性ができあがっているんです」
「なるほど、そうかもしれませんね」
「彼らにはこの音楽がショスタコビッチなどと教わらなくても、どういう音楽がどのようなシーンと結びついていてどんな楽器がどんな雰囲気の音を出すか、ということが分かっています。私は学生に教える立場ですが、それを通じて学生から随分教わっていますよ」
「それは面白いですね。世界に羽ばたく音楽家が育ちそうですか?」
「世界までとなると分かりませんが、日本の中では確実に活躍するだろうな、という子は何人もいますよ」
そんな話をしていると、壇上には少しお年を召したシャンソンの女性歌手が登場し、Mさんを招いている。ここからはMさんの伴奏によるシャンソンのひとときを楽しみました。
シャンソンってあまり馴染みはなかったけれど、ソファに座ったお客さんは口ずさむ方もいたりして、ほぼ皆さん歌はご存じの様子。
なんだか教養の程度も問われるような気がしました。音楽でも文学でも食わず嫌いよりは興味を持って少しでも多くのことに触れて教養を身につけたいものです。
外は寒いけれど、心が少し温かくなりました。
※ ※ ※ ※
明日は朝から釧路へ向かって、釧路駅前のまちづくりについてパネルディスカッションに参加してきます。
この世界では重鎮の伊藤滋先生も来られるとか。掛川でお会いして以来のことで懐かしいですね。
さて飛行機よ、お願いだから飛んでね。
天気も何とか今日まではもっています。週末までなんとか凌ぎたいものです。
今日は
■音楽の感性 です。
【音楽の感性】
知人が「東京から著名な音楽家の方が来るのでご紹介しますよ」というので、職場の飲み会の後に、知人を訪ねてススキノを歩きました。
地下にあるシャンソン酒場でお会いしたのはMさんという、今テレビの主題歌など各方面で活躍中の音楽家の方でした。Mさんは音大でも学生の指導をしながら創作活動を続けられているのだそうです。
失礼ながらお年を伺うとなんと早生まれながら私と同学年ということが分かりました。同世代が各方面で活躍してくれているというのは僭越ながらも嬉しいものです。
Mさんは大変気さくな方で、すぐにうち解けて会話が弾みました。そこで早速いろいろと伺ってみました。
「最近の学生さんの気質というのはどう感じますか?」
「今二十歳くらいの子たちは素晴らしい感性ですね。音楽の世界には60年周期で素晴らしい世代が登場するのですが、今の二十歳くらいの子達がまさにそうですよ」
「60年周期で二十歳の人達が素晴らしいということは、今80歳くらいの世代が素晴らしかったということですか?」
「まさにそのとおりです。古賀政男さんの指導を受けて各方面で素晴らしいメロディを作り上げた世代ですね。もちろんそれらの間の60年間に大した人が出ないと言うことではありませんが、世代として固まりで登場するということを私は感じています」
「何がそれまでと違うと思うのですか?」
「一つ思うのは、彼らの世代は物心着いた時にはもうデジタルが当たり前になっていたということで、そのデジタルである彼らがアナログの音楽を身につけていく過程のデジアナとでも言う状況が我々とは違うのだと思うのです。それとオーケストレーションのセンスが良いですね」
「オーケストレーションですか」
「そう、それはゲーム音楽のおかげだと思うのですよ。彼らに暗い音楽や怖い音楽を聴かせると、『なんだ先生、これはゲームの戦闘シーンの音楽だよ』と感じる感性ができあがっているんです」
「なるほど、そうかもしれませんね」
「彼らにはこの音楽がショスタコビッチなどと教わらなくても、どういう音楽がどのようなシーンと結びついていてどんな楽器がどんな雰囲気の音を出すか、ということが分かっています。私は学生に教える立場ですが、それを通じて学生から随分教わっていますよ」
「それは面白いですね。世界に羽ばたく音楽家が育ちそうですか?」
「世界までとなると分かりませんが、日本の中では確実に活躍するだろうな、という子は何人もいますよ」
そんな話をしていると、壇上には少しお年を召したシャンソンの女性歌手が登場し、Mさんを招いている。ここからはMさんの伴奏によるシャンソンのひとときを楽しみました。
シャンソンってあまり馴染みはなかったけれど、ソファに座ったお客さんは口ずさむ方もいたりして、ほぼ皆さん歌はご存じの様子。
なんだか教養の程度も問われるような気がしました。音楽でも文学でも食わず嫌いよりは興味を持って少しでも多くのことに触れて教養を身につけたいものです。
外は寒いけれど、心が少し温かくなりました。
※ ※ ※ ※
明日は朝から釧路へ向かって、釧路駅前のまちづくりについてパネルディスカッションに参加してきます。
この世界では重鎮の伊藤滋先生も来られるとか。掛川でお会いして以来のことで懐かしいですね。
さて飛行機よ、お願いだから飛んでね。