今日は釧路市役所に招かれて、駅前開発のまちづくりシンポジウムのパネラーとして発言をしてきます。釧路を訪問するのはなんと25年ぶりです。
今日は
■釧路市の駅前開発シンポジウム です。
【釧路市の駅前開発シンポジウム】
朝8時の新千歳空港発釧路空港行きの飛行機に間に合わせるために朝6時25分に家を出ました。
6時40分の電車に乗らないと行けないのだが、普段ならばタクシーは簡単に捕まるところがどうしたことかこの日に限って、タクシーが通りません。
乗ってしまえば5分で着くくらいの距離なのですが、なにしろタクシーに乗れなくてはどうしようもありません。かなり焦ったところへ神様の使いか、一台のタクシー登場。
あとは信号との勝負でしたが、これもなんとかクリアして予定通りの電車に間に合いました。こんなにどきどきしたのは久しぶりです。今度は充分な余裕を持って家を出ようと思います。
そんなことで予定通りに到着した新千歳空港ではありましたが、今度は到着地の釧路空港が雪のため、降りられない場合は女満別空港へ行く先を帰ることがあるという条件付きのフライトになってしまいました。
脅かされながらの飛行でしたが、最後にはなんとか無事に釧路空港に降りたつことができました。朝からひやひやの旅なのでした。
※ ※ ※ ※
釧路空港では都市再生、まちづくりの世界では第一人者の早稲田大学伊藤滋先生をお迎えし、ここで合流して釧路市内をぐるぐる案内してもらいながら午後のシンポジウム会場へと向かいました。
伊藤先生とは掛川助役時代に市長を通じて2度ほどお会いしていて、ご挨拶をすると思い出していただけました。誰にでも会っておくものです。
シンポジウム前での打ち合わせの時間に、参加者が一堂に集まって事前相談をしていた際の会話です。
伊藤先生は前日にある会合で小泉総理とお会いしたのだそうです。その会合とは、総理が日本在住で地域の観光に携わっている外国人と懇談をして、外国人にとっての日本観光の魅力を知りたいというというものです。
北海道からはニセコのロス・フィンドレーさんが出席していたということですが、外人の皆さんからは日本の魅力ベスト3は「お祭り、温泉、ゴルフ」なのだそうで、これは本当に大事にした方が良いということでした。
また中国では日本のりんごのフジが一個3千円で売れているなど、日本の産物が次第にブランドとして認知されつつあるという話も出たそうです。
食のブランドと言えば北海道。やれることはまだまだあります。
※ ※ ※ ※
午後のパネルディスカッションでは伊藤先生の基調講演で「自助、共助、公助のまちづくり」というお題でお話しをいただきました。
ときどきちくちくと出る役人批判には耳の痛いところもありました。メッセージは「大事なことなら進まないことに言い訳をせずに、とっとと事業をすすめなさい」というもの。いやはや厳しい。
パネルディスカッションでは、コーディネータに北大の小林先生を迎え、パネリストに私の外に地元で道づくりネットワーク活動を行っている宮田さん、倉庫を活用したNPO活動を実践されている女性の永田さん、そして今回の市町村合併で釧路市になった阿寒町からホテル経営者で観光カリスマの大西社長というメンバーです。
今回の釧路市の問題意識は、駅前がご多分に漏れず郊外大規模ショッピングセンターに押されて衰退してきたことを受けて、これを打開するために駅の南北商店街を結ぶ立体交差事業をするかどうかでした。
しかしそれには市としても大きな負担になることから、より市民に理解を深めてもらったうえで一定の判断をしたいということなのでした。
私の立場は、開発局の企画官として国の事業の利用や国の人材の利用をお勧めするのと、掛川で体験したまちづくり実践から来る市役所と住民の上手な関係性の構築についてお話しをするというものですが、コーディネーターの小林先生が予定とは違う振り方をするものですから、予定のパワーポイントファイルを使えないまままずはお話しで事例を紹介しました。
釧路ではこれまで何年もこの事業をするかしないか結論が出ずにここまで来たのですが、地元経済界の方の話では、「年に一度の収穫で生計を立てる農民気質のある帯広などでは地域はすぐにまとまるんです。しかし釧路は漁業の町なので、ここで一旗揚げればまたどこへ行っても良いという気持ちがあって、地元に対する愛着が薄いのかも知れません。しかし一度まとまってしまえば、実行力はあると思っています」とのこと。
農民気質と漁民気質ではまちづくりのベースが違うと言うこともおもしろい。そう言えば掛川は完全に農民気質のまちでしたからね。
会場は560席を用意していたのですが、500人は集まったとのことで市民の関心は高いことを示しているようでしたし、釧路市の伊東市長さんも最後まで熱心に聞いていて下さいました。
こういうパネルディスカッションは、面白い人に出会うのが重要な目的の一つです。普段はなかなか会えなかったり、あっても挨拶だけで縁が深まらないのですが、こういう形でご一緒できれば何をどのように考えている方か、ということがよく分かり、後々良いお付き合いが出来るというものです。
そう言う意味でも釧路の元気印の人達にお会いできたのは大きな成果です。市役所の皆さんもご苦労様でした。これからもまちづくりに頑張りましょう。
今日は
■釧路市の駅前開発シンポジウム です。
【釧路市の駅前開発シンポジウム】
朝8時の新千歳空港発釧路空港行きの飛行機に間に合わせるために朝6時25分に家を出ました。
6時40分の電車に乗らないと行けないのだが、普段ならばタクシーは簡単に捕まるところがどうしたことかこの日に限って、タクシーが通りません。
乗ってしまえば5分で着くくらいの距離なのですが、なにしろタクシーに乗れなくてはどうしようもありません。かなり焦ったところへ神様の使いか、一台のタクシー登場。
あとは信号との勝負でしたが、これもなんとかクリアして予定通りの電車に間に合いました。こんなにどきどきしたのは久しぶりです。今度は充分な余裕を持って家を出ようと思います。
そんなことで予定通りに到着した新千歳空港ではありましたが、今度は到着地の釧路空港が雪のため、降りられない場合は女満別空港へ行く先を帰ることがあるという条件付きのフライトになってしまいました。
脅かされながらの飛行でしたが、最後にはなんとか無事に釧路空港に降りたつことができました。朝からひやひやの旅なのでした。
※ ※ ※ ※
釧路空港では都市再生、まちづくりの世界では第一人者の早稲田大学伊藤滋先生をお迎えし、ここで合流して釧路市内をぐるぐる案内してもらいながら午後のシンポジウム会場へと向かいました。
伊藤先生とは掛川助役時代に市長を通じて2度ほどお会いしていて、ご挨拶をすると思い出していただけました。誰にでも会っておくものです。
シンポジウム前での打ち合わせの時間に、参加者が一堂に集まって事前相談をしていた際の会話です。
伊藤先生は前日にある会合で小泉総理とお会いしたのだそうです。その会合とは、総理が日本在住で地域の観光に携わっている外国人と懇談をして、外国人にとっての日本観光の魅力を知りたいというというものです。
北海道からはニセコのロス・フィンドレーさんが出席していたということですが、外人の皆さんからは日本の魅力ベスト3は「お祭り、温泉、ゴルフ」なのだそうで、これは本当に大事にした方が良いということでした。
また中国では日本のりんごのフジが一個3千円で売れているなど、日本の産物が次第にブランドとして認知されつつあるという話も出たそうです。
食のブランドと言えば北海道。やれることはまだまだあります。
※ ※ ※ ※
午後のパネルディスカッションでは伊藤先生の基調講演で「自助、共助、公助のまちづくり」というお題でお話しをいただきました。
ときどきちくちくと出る役人批判には耳の痛いところもありました。メッセージは「大事なことなら進まないことに言い訳をせずに、とっとと事業をすすめなさい」というもの。いやはや厳しい。
パネルディスカッションでは、コーディネータに北大の小林先生を迎え、パネリストに私の外に地元で道づくりネットワーク活動を行っている宮田さん、倉庫を活用したNPO活動を実践されている女性の永田さん、そして今回の市町村合併で釧路市になった阿寒町からホテル経営者で観光カリスマの大西社長というメンバーです。
今回の釧路市の問題意識は、駅前がご多分に漏れず郊外大規模ショッピングセンターに押されて衰退してきたことを受けて、これを打開するために駅の南北商店街を結ぶ立体交差事業をするかどうかでした。
しかしそれには市としても大きな負担になることから、より市民に理解を深めてもらったうえで一定の判断をしたいということなのでした。
私の立場は、開発局の企画官として国の事業の利用や国の人材の利用をお勧めするのと、掛川で体験したまちづくり実践から来る市役所と住民の上手な関係性の構築についてお話しをするというものですが、コーディネーターの小林先生が予定とは違う振り方をするものですから、予定のパワーポイントファイルを使えないまままずはお話しで事例を紹介しました。
釧路ではこれまで何年もこの事業をするかしないか結論が出ずにここまで来たのですが、地元経済界の方の話では、「年に一度の収穫で生計を立てる農民気質のある帯広などでは地域はすぐにまとまるんです。しかし釧路は漁業の町なので、ここで一旗揚げればまたどこへ行っても良いという気持ちがあって、地元に対する愛着が薄いのかも知れません。しかし一度まとまってしまえば、実行力はあると思っています」とのこと。
農民気質と漁民気質ではまちづくりのベースが違うと言うこともおもしろい。そう言えば掛川は完全に農民気質のまちでしたからね。
会場は560席を用意していたのですが、500人は集まったとのことで市民の関心は高いことを示しているようでしたし、釧路市の伊東市長さんも最後まで熱心に聞いていて下さいました。
こういうパネルディスカッションは、面白い人に出会うのが重要な目的の一つです。普段はなかなか会えなかったり、あっても挨拶だけで縁が深まらないのですが、こういう形でご一緒できれば何をどのように考えている方か、ということがよく分かり、後々良いお付き合いが出来るというものです。
そう言う意味でも釧路の元気印の人達にお会いできたのは大きな成果です。市役所の皆さんもご苦労様でした。これからもまちづくりに頑張りましょう。