今日も日中は随分暖かかったのですが、夜になって冷え込んできました。道路はカッチカチに凍っているのと、昼間ゆるんだ道路の雪が車の通行でぐさぐさになって歩きづらくなっています。
まだまだ気は許せません。
今日は
■ナタネでバイオ です。
【ナタネでバイオ】
昨夜は夜1時まで起きて、女子スピードスケートのテレビ放送を見ていたのですが、岡崎選手が一回目で三位に食い込んだために、とうとう3時まで起きて二回目を見てしまいました。
100分の5秒差での4位とはいかにも惜しいのですが、今回のオリンピックでの日本勢はその一歩が足りないという呪縛にかかっているかのようです。
誰かそんな気持ちを吹き飛ばしてくれるラッキーボーイかラッキーガールになってくれないものでしょうか。
* * * *
さて、今日は「ナタネで地域興しをしたいのですが」というお客さんが訪ねてきてくださった。
お話はまずナタネの効用から始まった。
「ナタネはまず黄色い花が咲いてきれいですので、公園などはたくさん植える事で観光の名所になり得るでしょう。」
「そうですね。たくさん植えれば植えるほど名所になりやすいでしょうね」
「それからナタネは油が取れますのでこれを利用する事が出来ます」
「最近流行のバイオディーゼルの燃料でしょうか」
「それも可能なのですが、そのまま燃料にしてしまうのでは採算が悪いのともったいないと思います。まずは食用で使えますから、人間が食べたり天ぷら油として利活用するのがよいと思います。そして使った後の廃油は処理をすることでディーゼルエンジンの燃料にすればよいのです」
「なるほど、それなら採算が合うのでしょうか?」
「そこだけの利用ならまだダメでしょうね。実はナタネは油を取った後の絞りかすが有効利用出来ます。これは良質の蛋白を含んだ飼料として畜産農家に売る事が出来ます。BSE問題で肉骨粉を与える事は問題になりましたが、こちらは安心な蛋白資料ですからそれなりに売れるんです」
「それは知りませんでした。他に利用の手だてはあるのですか?」
「実はナタネの花からは蜂蜜が取れますので、養蜂家と組めばそれもまた有効利用に繋がると思っています。蜂蜜は中国産だと1リットル2百円くらいなのですが韓国産だと1リットル2千円くらいで輸入しているんです。」
「へえ、いろいろなことがあるんですね。でもナタネを植える事でなにか問題はないのですか?」
「実は、普通の畑に植えると結構回りに散らばるので隣接する畑の雑草の元になったりしていやがられる面があるのです。だから自分だけの事ならばナタネはどこか周辺に影響を与えないような場所に植える方が良いのです。それと、畑作物はどうしても連作障害が出ますので、どのような品目で輪作をするかと言う事が大事になってきます。北海道であれば、ビート、ジャガイモ、たまねぎ、小麦などが一般的ですが、この一角にナタネを入れて、緑肥としての助成金が出るとなお良いのですが」
「ナタネは良い肥料になりそうですね」
「ナタネというのはアブラナ科で、これは大根の仲間ですから根が50~60センチも土の中にはいるので土を深いところで耕すのにも効果があるんです」
「良い事づくめのようですが、採算面はどうなのですか?」
「そうですね、採算が合うという事になると面積としては300ヘクタールくらいが標準だと思います」
「300ヘクタールとはまた広いですね」
「それだけでの採算ならば、ということですね。でもまずは小規模に実験的に始めてみて、例えば公園の管理費を安くするというようなことができないか、と思っているんです」
こういうお話を聞くと、私などは良い話だと思って協力してあげたくなってしまうのですが、組織としての対応となると手順を踏む事も大事でしょう。
しかしこのような新エネルギーで地域振興をしたいと思うよう活動の芽こそが活力ある地域作りに繋がりそうな予感がするのです。
北海道の畑地に黄色いナタネの花が咲き乱れて、観光地にもなりつつバイオエネルギーとして活用もされるという光景は魅力的に思えます。消極的に構えるよりも積極的な姿勢があってもよさそうにも思います。
未来の北海道を魅力づける絵になる花のシーンの一つになるかも知れませんよ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en4.gif)
まだまだ気は許せません。
今日は
■ナタネでバイオ です。
【ナタネでバイオ】
昨夜は夜1時まで起きて、女子スピードスケートのテレビ放送を見ていたのですが、岡崎選手が一回目で三位に食い込んだために、とうとう3時まで起きて二回目を見てしまいました。
100分の5秒差での4位とはいかにも惜しいのですが、今回のオリンピックでの日本勢はその一歩が足りないという呪縛にかかっているかのようです。
誰かそんな気持ちを吹き飛ばしてくれるラッキーボーイかラッキーガールになってくれないものでしょうか。
* * * *
さて、今日は「ナタネで地域興しをしたいのですが」というお客さんが訪ねてきてくださった。
お話はまずナタネの効用から始まった。
「ナタネはまず黄色い花が咲いてきれいですので、公園などはたくさん植える事で観光の名所になり得るでしょう。」
「そうですね。たくさん植えれば植えるほど名所になりやすいでしょうね」
「それからナタネは油が取れますのでこれを利用する事が出来ます」
「最近流行のバイオディーゼルの燃料でしょうか」
「それも可能なのですが、そのまま燃料にしてしまうのでは採算が悪いのともったいないと思います。まずは食用で使えますから、人間が食べたり天ぷら油として利活用するのがよいと思います。そして使った後の廃油は処理をすることでディーゼルエンジンの燃料にすればよいのです」
「なるほど、それなら採算が合うのでしょうか?」
「そこだけの利用ならまだダメでしょうね。実はナタネは油を取った後の絞りかすが有効利用出来ます。これは良質の蛋白を含んだ飼料として畜産農家に売る事が出来ます。BSE問題で肉骨粉を与える事は問題になりましたが、こちらは安心な蛋白資料ですからそれなりに売れるんです」
「それは知りませんでした。他に利用の手だてはあるのですか?」
「実はナタネの花からは蜂蜜が取れますので、養蜂家と組めばそれもまた有効利用に繋がると思っています。蜂蜜は中国産だと1リットル2百円くらいなのですが韓国産だと1リットル2千円くらいで輸入しているんです。」
「へえ、いろいろなことがあるんですね。でもナタネを植える事でなにか問題はないのですか?」
「実は、普通の畑に植えると結構回りに散らばるので隣接する畑の雑草の元になったりしていやがられる面があるのです。だから自分だけの事ならばナタネはどこか周辺に影響を与えないような場所に植える方が良いのです。それと、畑作物はどうしても連作障害が出ますので、どのような品目で輪作をするかと言う事が大事になってきます。北海道であれば、ビート、ジャガイモ、たまねぎ、小麦などが一般的ですが、この一角にナタネを入れて、緑肥としての助成金が出るとなお良いのですが」
「ナタネは良い肥料になりそうですね」
「ナタネというのはアブラナ科で、これは大根の仲間ですから根が50~60センチも土の中にはいるので土を深いところで耕すのにも効果があるんです」
「良い事づくめのようですが、採算面はどうなのですか?」
「そうですね、採算が合うという事になると面積としては300ヘクタールくらいが標準だと思います」
「300ヘクタールとはまた広いですね」
「それだけでの採算ならば、ということですね。でもまずは小規模に実験的に始めてみて、例えば公園の管理費を安くするというようなことができないか、と思っているんです」
こういうお話を聞くと、私などは良い話だと思って協力してあげたくなってしまうのですが、組織としての対応となると手順を踏む事も大事でしょう。
しかしこのような新エネルギーで地域振興をしたいと思うよう活動の芽こそが活力ある地域作りに繋がりそうな予感がするのです。
北海道の畑地に黄色いナタネの花が咲き乱れて、観光地にもなりつつバイオエネルギーとして活用もされるという光景は魅力的に思えます。消極的に構えるよりも積極的な姿勢があってもよさそうにも思います。
未来の北海道を魅力づける絵になる花のシーンの一つになるかも知れませんよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en4.gif)