先週来、経済系の大学教授のA先生とお話をする機会がありました。
そこで今の、そしてこれからの日本経済をどう見ているかについて意見交換をしたのですが、それらの中から面白かった内容をお伝えします。
私「これからの日本経済はどうなりますか」
A「あまり明るくないはずなのに危機感が足りないと思います」
「明るくないというのは?」
「まず日本はもう『世界第二位の経済大国』などというあまっちょろい看板を捨てなくては。アメリカが一位だとして、次は通貨統合をしたEUだと思わないといけません、EUが二位。そして多分今年中にGDPでは中国に抜かれるでしょう。つまり日本は世界4位の国ということになるんです。次はインドで、簡単に抜かれることはないでしょうが、もう世界では四位の国ということです」
「日本がこれから更に経済成長して行けばよいのでは」
「そこなんですが、経済成長の最大の要素は人口の増加ですからね。もう日本は人口が増えない国になった以上、人口要素での経済成長は見込めないんです。一方中国、インドはまさにこれから人口が伸びるわけですし、一人一人の生活が向上して行けば経済成長をするのは当然なんです」
「人口の伸びない地方都市でも同じ事かも知れませんね。だとするとどうやって成長をすればよいのですか」
「必要なのがイノベーション、つまり新しい技術革新ともう一つは規制改革などの合理化なんですよ。それをやることでより多くの価値を日本が生み出せると思えば投資のお金も動くんです」
「ファンドは金融危機の元凶として嫌われていますよね」
「今現在と短期的にはね。でも結局は日本が価値を生むと思えば流れてきますよ。しかし郵便貯金にしても、空港株式会社への外国投資の参入拒否など、日本はまだまだ閉鎖的だな、という雰囲気が見えてますからね。そんなことをしているうちに、日本はどんどん取り残されて行くんじゃないかと心配ですよ。今までの人たちは成長の恩恵をこうむってきたから良いけれど、もういいや、なんてことになると、子供や子孫にどんな国を残そうと言うんでしょうか。」
※ ※ ※ ※
経済成長しないと言うことは、誰かの所得が10万円増えたら誰かの所得が10万円減るということになります。みんなが少しずつでも所得が増えるということが経済成長の果実なのです。
人口の減少する日本が経済成長を続けるにはどういうかたちになってゆかなくてはならないのか。
イノベーションと合理化、やるべき事は分かっているはずなんですが。
そこで今の、そしてこれからの日本経済をどう見ているかについて意見交換をしたのですが、それらの中から面白かった内容をお伝えします。
私「これからの日本経済はどうなりますか」
A「あまり明るくないはずなのに危機感が足りないと思います」
「明るくないというのは?」
「まず日本はもう『世界第二位の経済大国』などというあまっちょろい看板を捨てなくては。アメリカが一位だとして、次は通貨統合をしたEUだと思わないといけません、EUが二位。そして多分今年中にGDPでは中国に抜かれるでしょう。つまり日本は世界4位の国ということになるんです。次はインドで、簡単に抜かれることはないでしょうが、もう世界では四位の国ということです」
「日本がこれから更に経済成長して行けばよいのでは」
「そこなんですが、経済成長の最大の要素は人口の増加ですからね。もう日本は人口が増えない国になった以上、人口要素での経済成長は見込めないんです。一方中国、インドはまさにこれから人口が伸びるわけですし、一人一人の生活が向上して行けば経済成長をするのは当然なんです」
「人口の伸びない地方都市でも同じ事かも知れませんね。だとするとどうやって成長をすればよいのですか」
「必要なのがイノベーション、つまり新しい技術革新ともう一つは規制改革などの合理化なんですよ。それをやることでより多くの価値を日本が生み出せると思えば投資のお金も動くんです」
「ファンドは金融危機の元凶として嫌われていますよね」
「今現在と短期的にはね。でも結局は日本が価値を生むと思えば流れてきますよ。しかし郵便貯金にしても、空港株式会社への外国投資の参入拒否など、日本はまだまだ閉鎖的だな、という雰囲気が見えてますからね。そんなことをしているうちに、日本はどんどん取り残されて行くんじゃないかと心配ですよ。今までの人たちは成長の恩恵をこうむってきたから良いけれど、もういいや、なんてことになると、子供や子孫にどんな国を残そうと言うんでしょうか。」
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経済成長しないと言うことは、誰かの所得が10万円増えたら誰かの所得が10万円減るということになります。みんなが少しずつでも所得が増えるということが経済成長の果実なのです。
人口の減少する日本が経済成長を続けるにはどういうかたちになってゆかなくてはならないのか。
イノベーションと合理化、やるべき事は分かっているはずなんですが。