地下鉄駅を降りると、必ずしもきれいな身なりとはいえない男性が雑誌らしきものを手に情報誌を売っているシーンに出会うことがあります。
雑誌の名は「The Big Issue JAPAN」。1991年にイギリスでジョン・バードという男が基礎を作ったのですが日本ではその日本語版が売られているのです。
雑誌を売っているのは、現在ホームレスか、あるいは自分の住まいを持っていない人です。雑誌は一冊300円で、一冊売ると160円が販売者の収入になるというわけです。
決して物乞いではなく、情報提供者として雑誌を売ることで日々の糧を得ているのです。
* * * * *
ホームレス状態の人がビッグ・イシューを売ろうとすれば、最初にまず10冊を無料で受け取ることができます。この売り上げ3000円を元手にして、以後は140円で仕入れ、300円で販売をすることで一冊160円の収入を得るのです。
販売者には下記の「ビッグイシュー行動規範」を守ることに同意しなくてはなりません。
①割り当てられた場所で販売します。
②ビッグイシューのIDカードを提示して販売します。
③ビッグイシューの販売者として働いている期間中、攻撃的又は脅迫的な態度や言葉を使いません。
④酒や薬物の影響を受けたまま、『ビッグイシュー』を売りません。
⑤他の市民の邪魔や通行を妨害しません。
⑥街頭で生活費を稼ぐほかの人々と売り場について争いません。
⑦ビッグイシューのIDカードをつけて『ビッグイシュー』の販売中に、金品などの無心をしません。
⑧どのような状況であろうと、ビッグイシューとその販売者の信頼を落とすような行為はしません。
以上に違反した販売者がいたときのための連絡先も書かれています。
* * * * *
雑誌は月に二冊、隔週での発行です。全36ページで一番裏面を除いては広告はなく、割と充実した記事中心の情報誌。今回号の表紙は笑福亭鶴瓶で、特集は「子供貧困国ニッポン」です。
売っている人に話しかけて見ました。
「一日に何冊くらい売れるんですか?」
「そうですね、大体20冊から多い日で40冊くらいでしょうかね」
「夜のどこで寝ているんですか?」
「売り上げがある時はネットカフェです。月から木までは料金が8時間1380円なんです。できるだけそうした屋根の下で寝たいと思っていますけど、ダンボールで寝ることもあります」
「職業は探しているんですか?」
「以前タクシーの運転手をしていたので、もう一度そうしたいと思っているんですが最近は地理の一次試験があるとかでだいぶ難しくなっているみたいなんです。応募しているんですけど、まだ試験の連絡もないんです」
「早くここから離れられると良いですね、頑張ってください」
「そう言ってもらえるのが嬉しいです。ありがとうございます」
とりあえず私のできることは雑誌を買ってあげることだけです。
皆さんの周りにはビッグイシューを売っている人はいませんか。少しだけ気にしてみてあげてください。
雑誌の名は「The Big Issue JAPAN」。1991年にイギリスでジョン・バードという男が基礎を作ったのですが日本ではその日本語版が売られているのです。
雑誌を売っているのは、現在ホームレスか、あるいは自分の住まいを持っていない人です。雑誌は一冊300円で、一冊売ると160円が販売者の収入になるというわけです。
決して物乞いではなく、情報提供者として雑誌を売ることで日々の糧を得ているのです。
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ホームレス状態の人がビッグ・イシューを売ろうとすれば、最初にまず10冊を無料で受け取ることができます。この売り上げ3000円を元手にして、以後は140円で仕入れ、300円で販売をすることで一冊160円の収入を得るのです。
販売者には下記の「ビッグイシュー行動規範」を守ることに同意しなくてはなりません。
①割り当てられた場所で販売します。
②ビッグイシューのIDカードを提示して販売します。
③ビッグイシューの販売者として働いている期間中、攻撃的又は脅迫的な態度や言葉を使いません。
④酒や薬物の影響を受けたまま、『ビッグイシュー』を売りません。
⑤他の市民の邪魔や通行を妨害しません。
⑥街頭で生活費を稼ぐほかの人々と売り場について争いません。
⑦ビッグイシューのIDカードをつけて『ビッグイシュー』の販売中に、金品などの無心をしません。
⑧どのような状況であろうと、ビッグイシューとその販売者の信頼を落とすような行為はしません。
以上に違反した販売者がいたときのための連絡先も書かれています。
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雑誌は月に二冊、隔週での発行です。全36ページで一番裏面を除いては広告はなく、割と充実した記事中心の情報誌。今回号の表紙は笑福亭鶴瓶で、特集は「子供貧困国ニッポン」です。
売っている人に話しかけて見ました。
「一日に何冊くらい売れるんですか?」
「そうですね、大体20冊から多い日で40冊くらいでしょうかね」
「夜のどこで寝ているんですか?」
「売り上げがある時はネットカフェです。月から木までは料金が8時間1380円なんです。できるだけそうした屋根の下で寝たいと思っていますけど、ダンボールで寝ることもあります」
「職業は探しているんですか?」
「以前タクシーの運転手をしていたので、もう一度そうしたいと思っているんですが最近は地理の一次試験があるとかでだいぶ難しくなっているみたいなんです。応募しているんですけど、まだ試験の連絡もないんです」
「早くここから離れられると良いですね、頑張ってください」
「そう言ってもらえるのが嬉しいです。ありがとうございます」
とりあえず私のできることは雑誌を買ってあげることだけです。
皆さんの周りにはビッグイシューを売っている人はいませんか。少しだけ気にしてみてあげてください。