北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

阿寒湖畔のアメマス釣り

2011-10-15 23:45:32 | Weblog
 夕方から阿寒湖畔で開催される「食による観光まちづくり推進協議会」の総会で挨拶をする用事ができました。

 それならそれまでの時間を阿寒湖畔で過ごそうと、友人を誘って阿寒湖での釣りを企画しましたが前日の夜からは嫌な雨が降り始めました。

 友人も朝家まで迎えに来てくれたものの、夜半からの雨はますます雨足を強めています。

「どうします?わたしはどちらでもいいですけど…」
「申し訳ないけど、釣りをやりましょう。雨なら雨で印象的な思い出になりますから」

 そんな無理を言って雨の中を阿寒湖畔まで車で走り出しました。

 湖畔に近づくと窓の外の風景は紅葉の度合いをどんどん増していきます。霧にかすむ紅葉もまた風情があるのですが、同乗の友人は、「今の時期は一日ごとどころではなく、一時間ごとに趣が変わっているように思います」とのこと。やっぱり来てよかった。


   【いつも行く清流橋の釣り場 紅葉がきれいです】



   【阿寒湖畔手前の滝見橋の紅葉も見ごろ】



    ※     ※     ※     ※     ※



 9時過ぎに湖畔に到着したときもまだ細かい雨が降り続いています。

 ウェイダーを着込んで用意をしてから船着き場へ。今日は渡し船で湖の対岸にあるポイントへ移動してそこで釣りをしようというのです。

 渡船料は一人3千円、入漁料は1500円の合計4500円を支払って、目指すは対岸のシュリコマ湾。


   【渡し船で対岸へ向かいます】


 わずか数分で到着するシュリコマ湾はかつてマリモが自生していたところですが、木材切り出しの拠点として湖面が荒らされてしまい、今ではその姿を見ることができません。

 しかし今はマリモの研究も進み、復元に向けた活動が着々と進められています。マリモ復活の朗報を待ちたいものです。


    ※     ※     ※     ※     ※


 さて、今日は産卵で上流の河川に遡上する直前のアメマスをねらいます。

 錘がついていて水の中に沈むルースニングと言うフライフィッシングは初めてのことで、同行のA君に教わりながらの湖面釣り初挑戦。

 最初のうちは風もあってなかなかフライが前に飛ばなかったのですが、やがて少しずつ慣れてきて距離が出るようになります。


 それでもなかなか釣れなくて初めてのヒットまで一時間ほどかかりましたが、それでも30センチのアメマスを釣り上げることができました。

 やっとのことで来たかいがあったというものです。


   【やった!きた!】



   【30センチ超のアメマスです】



 そうこうするうちに同行のA君は次々にアメマスを釣り上げます。

 あまりの差は何かと会話をするうちに、マーカーと呼んでいる浮きと沈めるフライの長さが少し短かったかもしれないと気付きました。

 私は25センチくらいだったのが、A君は40センチほどに長くしてあります。

 そんな違いが効くのかな、と思いながら調整を終えて釣りを再開すると、なんと見事に食いついてくれました。

 そこからは随分アタリが出るようになりましたが、まだまだその先が未熟なため結構途中で逃げられることも多く悔しい思いもしました。しかし、大きな魚の力強さを十分に楽しめて満足です。


 天気も午後からは晴れて太陽も見えるほどになり、西日が差すようになると、地元の方が「黄金のヨシ」と呼ぶヨシ原がまさに黄金色に輝いています。


   【黄金のヨシ原が輝いています】


 遠くが見えるようになると、父なる山雄阿寒岳めがけてロングキャスティングをすることもできます。




 おそらく興奮してアドレナリンが出まくっていたのだと思いますが、寒さも空腹も全く感じず、5時間もの間ずっと水につかっておりました。

 
 結局のところ私が釣り上げたアメマスは4匹どまり。それでも湖で、それも阿寒湖で釣りができたことがとても感動的でした。

 釣り人の目線になると、湖の見方が今まで全く変わります。

 阿寒湖畔をアウトドア基地にしたいというのが阿寒湖再生プランの一つにありましたが、まさにとんでもないポテンシャルがあるこの湖。

 美しい景色もただ同じところから見るだけではつまらない。釣を覚えて何度でも来たくなる湖にしてはいかがでしょう。

 やっぱり来てよかった。阿寒湖での実にすばらしい思い出ができました。



   【湖の景色も数分で様々に変わります】



   【本日のGPSログ】

コメント
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