北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

教育問題ふたつ~六月議会初日

2012-06-06 23:45:35 | Weblog
 六月議会の初日、まずは五人の一般質問。様々なテーマの質問があるものです。

 興味深く思ったのは、公明党の秋田議員からあったDAISY(デイジー)教科書。

 DAISYとは、"Digital Accessible Information SYstem"の頭文字を取ったもので、誰もが読めるアクセシブルな電子図書の無償で公開されている国際標準規格のこと。

 この規格を用いると文字・音声・画像を同時に再生できるマルチメディア図書を作成することができるのだそうで、文字を読むことに困難がある児童・生徒を対象にした教科書をつくることができるのです。

 子供たちの中には知能が高くても字が読めない、書けないという障碍があるもので、このことによって学習について行けなくなり不登校になるという子もいるのだそう。

 いち早くこうしたことに気が付いて適切な指導をすることでがあれば改善の可能性もあることでしょう。

 すぐに導入というのはなかなか難しいかもしれませんが、研究には値しそうで今後注目をしてゆきたいものです。





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 金安議員からの質問は、教師の教育力について。

 クラスによっては教科書が終わらない学級があるのではないか、という問題意識で、年間で教科書が終わらないクラスがどれくらいあるかを把握しているか、という質問です。

 「先生によってはプリントをたくさん作るのに忙しくて、授業で教えられないのではないか。クラスによっては教科書の三分の二しかやらないところがあると聞く」とも。

 答弁は「進み具合については学力調査で把握をしている」というものでしたが、議員は納得せず。

 「実態をまずは把握する」と答えて引き取った形となりましたが、教科書をそのままトレースすることが必要条件ではないのではないか、とちょっと疑問。

 あくまでも教育指導の基準は学習指導要領のはずで、教科書はそれを補完するもの。

 もちろん、地域が選択した教科書ではありますが、先生の工夫によってプリントや他の学習教材を使う自由度はあるのではないか、と思いました。

 そうした授業によって子供たちに学習が身に着くことは求められますが、教科書を終わらせているかどうかは別な問題ではないのかな、というのが私の疑問です。

 もちろん、子供に学力が身についていなければ学力低下、ということになるのですが、総論と個別の授業の話をどこまで同じ土俵で語れるでしょうか。

 今度専門家に聞いてみたいと思います。


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 明日の一般質問は6人。夜遅くまで答弁調整が続き、疲れてハイになることも。

 さて、明日もがんばりましょう。
 
コメント (1)
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