二水会という、釧路市内の各機関のトップを集めた情報交換会があります。
今日はその総会が開かれて、併せて参加者の皆さんから近況などが語られました。
馬に乗ったり、写真を撮ったり、皆さん釧路を思い思いに楽しんでおられるようで、一様に「釧路に来られて良かった。そろそろ人事の季節ですが、声がかからないように祈っています」とこの地域にいることを喜んでいます。まあ、半分はリップサービスかもしれませんが…(笑)。
環境省の方からは、「今年はタンチョウとマリモの特別天然記念物指定60周年なので、外の方から訊かれたときに、説明できるくらいには関心を持っていただきたいものです」と釧路市を代弁していただいたかのようです。
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ある先生は、「最近朝の連続テレビ小説 『梅ちゃん先生』を観るのが楽しみです」とおっしゃいました。
実はあのドラマの中で主人公の堀北真希ちゃんが通う医学大学のロケ地がご自身の母校なんだとか。
梅ちゃん先生をご覧の方は分かると思いますが、医学大学の設定の学校はレンガ調で中央に時計台がある、かつての帝国大学の趣を感じさせる感じのよう建物です。
先生はご自身の母校がどこかおっしゃらなかったので、会合が終わった後に伺ってみました。
「先生のおっしゃった、ロケ地になった母校とはどこですか?」
「実は一橋大学です。時計台の前に池があったりして昔と同じです。おそらく教室の中もロケで使われているのじゃないかと思いますが、背の高さくらいまで板張りでその上が白い漆喰で塗られています。全部が昔のままのようでとても懐かしく思い出されますよ」
実は私のいた北大の農学部も、かつてはそんな趣のある建物でしたが、IT化や省エネ化のために建物の内部は大幅に改良が加えられました。
かつては天井が4m以上ととても高かったのですが、今はそれが普通のマンションくらいに低くなり、内装も近代建材が使われてしまいました。
天井が高かったころは学問の府という印象が強くあったのですが、新しい建物は昔を知っている者から見ると、効率化や合理化のために何かを切り捨ててしまったように思えます。
天井が高いというのは、その空間を使えばいろいろなケーブルや空調を回すことができるのかもしれませんが、高い天井は高い志や広い心を育んだように思うのは気のせいでしょうか。
確たる因果関係など証明できませんが、どうも天井が高い部屋の方が夢があったようにも思えて仕方ありません。
二水会では様々な皆さんから知らない世界の話を聞くことができます。
年に二回の会合はとても楽しみな情報交換の場なのです。