北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

HAC(北海道エアシステム)の経営問題

2012-06-08 23:45:08 | Weblog
 道庁からHAC(北海道エアシステム)の経営改革案が発表された…のだそう。

 報道によると、収益性の悪い「丘珠~旭川便」と「丘珠~女満別便」の2路線を休止し、さらにHACに対して一定の資金支援をすることで当面の経営を支えながら収支を改善するということになっている…らしいのです。

 「…らしい」というのは、間接的に情報が入ってくるものの正式な説明はなくて、一方的にマスコミに情報を流しているから。

 HACに対して3%、約1,700万円の出資をしている釧路市としては穏やかではありません。

 夕方から市役所の秘書課周辺にもマスコミ陣が押しかけてきて、「釧路市としてのコメントを」と取材の記者が粘ります。

「まだ正式な説明がないからコメントは出しにくいよ」と言っても、「それでもなんでもいいですから」と粘る粘る。



    ※    ※    ※    ※


 そんななか、北海道新聞の夕刊にも「HACの経営改善案が明らかに」という記事が出ました。内容は、女満別と旭川便を休止して、収益性の高い函館便の増便と新しく三沢便の路線開拓を目論んでいるようです。

 なるほど、一見すると丘珠~釧路の一日三便に変わりはありませんが、経営が安定するのかどうかには不明です。中期的な収支が成り立つという経営計画がなければ、経営自立はできないのではないか、という疑問が拭えません。

 赤字はいくら削減しても赤字は赤字。赤字経営が続くと、今は存続されている釧路便も将来の不安が残ります。

 昨年釧路が出資を決めた時は、これで経営は成り立つという経営計画が示されていたのです。

 今回はそれと状況が違いますし、同じく出資した旭川と女満別周辺の網走や北見はどう出るのでしょうか。

 難しい問題ですが、短時間で道央圏と結べる飛行機は、お医者さんが派遣されてくる時の交通手段としてとても重要です。   

 今後さらに経営主体としての道の責任は重くなります。


【NHK】HACの2路線、休止で調整
 http://bit.ly/LdaMt2
コメント
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