今日も一日札幌出張。
熱いまちなかを歩きながら天気予報で見る釧路の涼しさをうらやましく思います。
昨夜は、ちょっとした勉強会に誘われて、今の震災復興が進まない政治状況をどう思うか、という話題で盛り上がりました。

ある出席者からは、「中央の中には、『東北はもういい、それよりは愛知に対する備えを強化した方がよい』という意見が出始めている」という、なんとも信じられない情報が寄せられました。
愛知を重視する意見の趣旨は、「東北でもあれだけの車が流されるのを見て、これが愛知で発生したら被害の甚大さは比べものにならないから」ということなのだそうですが、まさか嘘でしょう、と言いたいところ。
それにしても進まない東北の復興には、「霞ヶ関も現政権の寿命を察知して、もう協力しない方向に舵を切っているのではないか」などと言う人もいましたが、それは信じたくありません。
少なくとも、公務員として最善を尽くそうとする人がほとんどであることは間違いないでしょう。
しかし、民主党政権はその誕生のときから官僚による働きを嫌い、政治主導の名の下に、全てを政治が関わってコントロールしようとして、それが行き過ぎたのではないか、という見方をする人もいました。
「体で言うと、脳がいちいち胃に対して『蠕動運動で腸に食べ物を送れ』だとか、膵臓に『インシュリンを出せ』などという命令はしません。筋肉でも不随意筋がほとんどで、その多くは脳を使わなくても住むようにして勝手にやってくれるので、脳は些末なことを考えずに済み、そこで改めて脳にしかできない有意義な生産活動ができるのです」
「官僚政治を嫌って自動的に司司(つかさつかさ)で物事が進むことを許さないと思った瞬間に、些末なことに関わって、少ない時間資源と人的資源を新しい生産活動に回す余裕を失ってしまったのではないか」
それに対して、「その司司ということが大切だ。免疫機能で言うと、『右手の記憶は左手が覚えている』と言うんですよ。人体は、右手を怪我して病原菌が侵入して免疫による抗体ができれば、次は左手が怪我をしても、その免疫機能によって対処ができるのです。それらは全て自動的に行われていると言うことですよね」という意見。
さらには、「世の中のことはいくら政権を取ったところで、政治が思うようには変えられない、と言うことを知っていると言うことが実は保守という思想なのだと思います。歴史、伝統、慣習など、いくら政治がコントロールしようとしても、一朝一夕には世の中は変わらない。そこから発想して世の中がいかにあるべきかを問いかけるような腰の据わった社会の導き方が必要なのだと思いますよ」とも。
どうか官僚も上手に使いながら、早く震災復興が果たされるよう心から願いたいと思います。
※ ※ ※ ※
なかなか面白いメンバーによる会合でしたが、我々有権者の側も、どのような考え方にこれからの社会を委ねるのかを真剣に考えないと行けないように思います。
札幌にいてもそうだし、東京ならもっとすごいのですが、都会と言うところは、こうした実に興味深い会合に出会えるのでうらやましいところがあります。
夏の涼しさと自然の懐の深さでは断然釧路なんですがねえ。
熱いまちなかを歩きながら天気予報で見る釧路の涼しさをうらやましく思います。
昨夜は、ちょっとした勉強会に誘われて、今の震災復興が進まない政治状況をどう思うか、という話題で盛り上がりました。

ある出席者からは、「中央の中には、『東北はもういい、それよりは愛知に対する備えを強化した方がよい』という意見が出始めている」という、なんとも信じられない情報が寄せられました。
愛知を重視する意見の趣旨は、「東北でもあれだけの車が流されるのを見て、これが愛知で発生したら被害の甚大さは比べものにならないから」ということなのだそうですが、まさか嘘でしょう、と言いたいところ。
それにしても進まない東北の復興には、「霞ヶ関も現政権の寿命を察知して、もう協力しない方向に舵を切っているのではないか」などと言う人もいましたが、それは信じたくありません。
少なくとも、公務員として最善を尽くそうとする人がほとんどであることは間違いないでしょう。
しかし、民主党政権はその誕生のときから官僚による働きを嫌い、政治主導の名の下に、全てを政治が関わってコントロールしようとして、それが行き過ぎたのではないか、という見方をする人もいました。
「体で言うと、脳がいちいち胃に対して『蠕動運動で腸に食べ物を送れ』だとか、膵臓に『インシュリンを出せ』などという命令はしません。筋肉でも不随意筋がほとんどで、その多くは脳を使わなくても住むようにして勝手にやってくれるので、脳は些末なことを考えずに済み、そこで改めて脳にしかできない有意義な生産活動ができるのです」
「官僚政治を嫌って自動的に司司(つかさつかさ)で物事が進むことを許さないと思った瞬間に、些末なことに関わって、少ない時間資源と人的資源を新しい生産活動に回す余裕を失ってしまったのではないか」
それに対して、「その司司ということが大切だ。免疫機能で言うと、『右手の記憶は左手が覚えている』と言うんですよ。人体は、右手を怪我して病原菌が侵入して免疫による抗体ができれば、次は左手が怪我をしても、その免疫機能によって対処ができるのです。それらは全て自動的に行われていると言うことですよね」という意見。
さらには、「世の中のことはいくら政権を取ったところで、政治が思うようには変えられない、と言うことを知っていると言うことが実は保守という思想なのだと思います。歴史、伝統、慣習など、いくら政治がコントロールしようとしても、一朝一夕には世の中は変わらない。そこから発想して世の中がいかにあるべきかを問いかけるような腰の据わった社会の導き方が必要なのだと思いますよ」とも。
どうか官僚も上手に使いながら、早く震災復興が果たされるよう心から願いたいと思います。
※ ※ ※ ※
なかなか面白いメンバーによる会合でしたが、我々有権者の側も、どのような考え方にこれからの社会を委ねるのかを真剣に考えないと行けないように思います。
札幌にいてもそうだし、東京ならもっとすごいのですが、都会と言うところは、こうした実に興味深い会合に出会えるのでうらやましいところがあります。
夏の涼しさと自然の懐の深さでは断然釧路なんですがねえ。