北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

唯一?外国の見える庁舎

2015-04-08 23:45:19 | Weblog

 稚内市内で着任の挨拶をしていると、他の官庁でもいわゆる転勤族で稚内に来ている人に多く会うことができます。

 多くは既に1~2年をこのマチで過ごしている方たちですが、「稚内に住んでみていかがですか?」と問いを発すると答えは三通り。

 一つは「仕事ですから頑張ります」という、良くも悪くもマチの評価はしないという姿勢。

 二つ目は半分は冗談にせよ、「これまで良いところを歩かせてもらってきたのでツケが回ってきました」という、ちょっとこのマチを下に見る姿勢。

 そして三つ目は「ご縁があってこのマチにようやくこれました」という、前向きで喜びを感じていたり幸せの種を探そうという態度で、大体この三つにくくられるものです。

 物事はとにかく、じっと同じところに止まっていずに動くことで何らかの感情が惹起されるものです。

 それをあえて押し殺すか、ネガティブに感じるかポジティブに感じるか。これを「人の性格に依りますね」という人もいますが、どうしてどうして。私は『人の考え方は意識して練習すれば変わる』と思っています。

 自分が何かをネガティブに考えているな、と誰かに言われて気が付けば、(そうか、これからはポジティブに考えよう)と思うことができますし、練習すれば自分で勝手に気が付くようになるものです。

  
 しかも本当にポジティブな人は、転勤して歩いていても決して前任地を悪くも言いません。「前任地が変なところだったのでここへ来てよかった」ではなく、「前任地も良いところでしたが、ここはもっといいんじゃないかな」と言う。

 こう考えることができれば、転勤するたびにより素晴らしい土地に移れるわけですから幸せに違いありません。

 
 「幸せは誰かが与えてくれるものではなく、自分で見つけるもの」だということに気が付くことと、それが自分の中で腹落ちして実践できるかどうか、ということですね。
  
 誰かが言っていました。「小松さん、庁舎から外国が見えるところってここしかないんじゃないですか?」

 うーん、気が付かなかったけれど、味わい深いなあ。


   【実はこの写真のど真ん中の方向に樺太が見えるのです】

コメント
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