とうとう十一日目の入院ですが、ようやく明日の午後に退院の許可が出ました。
患部の痛みもほぼ消えて落ち着いたのと、通常の食事もちゃんと取れていることで要入院のステージは終了のようです。
職場の仲間や関係の皆さんにも多大なご心配とご迷惑をかけましたこと、不徳のいたすところとお詫び申し上げます。今回の入院騒動で改めて健康の大切さを思い知ったわけで、今後なおいっそう注意しようと思います。
数々のご支援、サポートをいただいた皆様に改めてお礼申し上げます。
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で、昨日は宗谷地域の医師数にみる医療環境の脆弱さ、ということに触れました。
しかしながらひとたび医療を受ける身になってみると、衛生的な建物の中で献身的な医師と看護師さんに囲まれ、CTやエコーなどの検査機器と血液検査などによる各種検査技術が取りそろった医療水準というのは本当にありがたいものだと思いました。
そしてこれだけの医療サービスを、本人負担三割という健康保険制度や
負担が一定額を超えた際の高額療養費制度、さらには職場での共済制度などにより、本人負担が大きなものにならないようにする各種の社会保険相互扶助システムも備わっている我が国日本。つくづく良い国に生まれたものだと思います。
とは言いながら、現在の日本国の財政面での帳尻合わせ(PB=プライマリー・バランス)は喫緊の課題。増大する社会保障費は財政を強く圧迫しています。
先日の経済財政諮問会議でも社会保障関連の経費削減について意見が交わされていたようです。
【第六回経済財政諮問会議】
http://bit.ly/1cPN9uH
国としてはなんとか社会保障サービス分野(医療、介護、保育等)への支出を減らしたいところですが、会合の中で民間の委員からは「単に抑制するだけではなく、健康増進、疾病予防等に関する分野への多様な民間事業者の参入、医療機関・介護事業者等との連携を促して、健康長寿、社会保障サービスの質と効率の向上や、高付加価値な新サービスの創出促進を図り、これらによる地域活性化を実現してはどうか」という意見が出されています。
増大する高齢者を漫然と病院通いにさせるのではなく、新たな健康ビジネスを振興することで医療費を抑制しつつ、さらに地域を活性化するというシナリオまで描いてはどうか、というのです。
具体的なターゲットとしては、糖尿病や高血圧で医療や薬に頼っている人たちで、これらの人たちを患者予備軍に留め患者にはしない工夫とサービスを、という提案。
地域のポテンシャルを生かしたものとしてどんなことがあげられるでしょうか。こうした動きもちゃんとつかんでおきたいものです。
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またこのときの諮問会議の場では、太田国土交通大臣からも公共事業関連の説明と委員とやり取り。
この会議の総括としては甘利大臣から、「社会資本整備に関しては、太田国土交通大臣には、総理指示を踏まえ、重点分野における優先度とその時間軸の明確化について経済財政諮問会議に御報告をいただきたい」という発言があったそうです。
社会資本整備と財政均衡。しっかりと説明して参りましょう。
【甘利大臣記者会見】
http://bit.ly/1ShgWNx