北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

歯固め石って何?~二人目の孫のお食い初め

2015-05-05 22:32:04 | Weblog

 今日は一月に生まれた二人目の孫のお食い初めの儀式と「こどもの日」を併せたパーティで、娘の家に招待されました。

 お食い初めの献立は、赤飯、汁物、尾頭付きの鯛、煮物などですが、ちゃんとそろっているのに驚きました。

「この料理はどうしたの?」と婿殿に訊くと、「前回注文したところがもうやっていないようだったので、別なところにネットで注文しました」とのこと。ニーズがあればビジネスはちゃんと成立するんですね。

 お食い初めは生後100日ほどが経過した時点で、子供が一生食べるものに困る事が無いようにと、赤ちゃんに初めて物を食べさせる際に行う儀式の事ですが、もちろん実際に食べさせるのではなく、食べさせる真似をするだけです。

 恒例に従って、男の子なので最長老男子である私の膝に据わらせて、赤飯、汁物、赤飯、魚…という順番に食べ物を孫の口に寄せてあげました。

 献立のセットには「歯固め石」なるものも丁寧に和紙に包まれて同梱されていました。前回はなかったなあ。

 歯固め石とは、お食い初め儀式の最後に、箸の先を歯固め石にちょんちょんとつついて、その箸を赤ちゃんの歯茎にそっとつける「歯固めの儀式」に使われる小さな石。本来は手ごろな石を神社の境内で拾って、儀式後にはまた返しておくべきものなんだそう。小さな頃から神社とのつながりを意識するというのは良いものです。

 単なる儀式とはいえ、こういう所作の一つ一つに自分の子孫が食うに困らないようにという切実な願いがこめられています。
 
 願い事というのはかなえてくれる神や仏やご先祖さまの問題ではなく、祈る側の今を生きている私たち自身の考え方や振舞いなのですね。

 
 これでこのゴールデンウィーク帰省中の予定は全て終了。なんとか天気が良くて充実した日々で、東京の次女も帰省してきて久しぶりに家族が揃った数日間でした。
  
 明日は再び稚内へと戻ります。   

コメント
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