北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

北海道が新しい価値を生むために(その1)

2015-05-28 23:45:05 | Weblog

 次期の北海道総合開発計画策定の前段で、地域で活躍する人たちからの意見を聞こうという、「価値創造パートナーシップ会議」が稚内で開催されました。

 今回の会議のテーマは「人が輝く地域社会~"世界水準の価値創造空間"の形成に向けた環境整備、対流促進」というもので、サブテーマとして「地域資源の活用・対流の促進」が設定されました。

 このテーマに沿った形で地域で活躍する六名の皆さんにご参加いただいて、それぞれの活動についてお話を伺うことができました。


     ◆   


 まずは太陽光や風力による発電からできる水素を安全で容易に利用するための装置の製造・販売に取り組んでいる(株)フレイン・エナジー代表取締役の小池田章さん。
 
 小池田さんは、有機ハイドライト法という技術で水素を取り扱う技術を提案されていて、これにより水素をコンパクトで安全に運ぶことができるのだそう。
 特に北海道の場合、域際収支が赤字なのは一次産品を移出しても特に石油系のエネルギーを外から買わなくてはいけないことが大きな原因になっています。これを自前で賄える水素を利用することで外から買い入れるものが少なくなれば地域経済に大きく貢献することでしょう。

 
 次に地元稚内北星学園大学学長の佐々木正憲さん。佐々木さんは大学にまちづくりや環境、エネルギーなどを学ぶ地域創造学科をせっちするなど、地域に根差して地域に学び、地域を創造する大学運営を行われています。
 佐々木先生は、「本学は、人材を流出させない活動を建学の精神とし、大学は地域を元気にする最前線だ」とおっしゃいます。また大学で教え学ぶだけではなく、豊富町、利尻町、猿払村などと協定を結んで地域の教育水準を上げたいともおっしゃいます。地域にあって経済を担う場だけではなく学びの場を提供することで人材輩出と地域の元気づくりに取り組んでおられます。

 

 次は地元留萌の青果店に嫁いで鰊漬けなどの漬物作りで伝統の味を提供し、さらに留萌の冬のイベント「やん衆横丁」の開催に力を尽くしている(株)丸夕田中青果の田中美智子さん。

 田中さんは昔懐かしい鰊漬けを北海道のソウルフードだと考えていて、祖先からの贈り物として全国に広めたいとひたすら考えている方。ただ漬物のように重いものは人気があっても物流費が高くつくためにどうしても不利なのだそう。どういう工夫がありえるでしょうか。

 また留萌の冬は長いので賑やかなイベントを作りたくて「ヤン衆横丁」を開催しています。「人との交流のためには自分が動かなくてはダメ」というのが信条だそうです。豊かな未来のためには実践あるのみですね。

 
 非常にアクティブな皆さんからの活動紹介は、聴いているだけでもワクワクしてきます。

 今日は3名分のご紹介ですが、明日も残りの3名のお話をご紹介します。とっても面白い時間でした。
 

コメント
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