明日開催される外部委員会の委員が先乗りで夕方に稚内へ到着しました。
夜に軽く懇親会をやりましょう、ということで近くの居酒屋でお酒を囲みながら情報交換をしました。
すると女性の委員が開口一番、「小松さん、なんかユーチューブにカラオケをアップしていませんでしたか?友人からのフェイスブックで繋がって思わず見てしまいました(笑)」と言います。
「おお、見ていただけましたか。でもただのカラオケの歌じゃあありません。由緒正しい『名士カラオケ大会』での出し物ですからね(笑)」
世はネット時代。情報は結構いろいろなところへ繋がっていきますね。
◆
お酒を飲みながら昨今の世情について話をしているうちに、ヨーロッパでの難民問題になりました。
「ヨーロッパは人権主義や正義感でとにかく難民を受け入れるというスタンスで始めてしまったので大変ですね」
「どこまでなら受け入れるけれど、これ以上は無理だ、という線を最初に引かなかったか、引けなかったのでしょうね」
そんな話を聞いて、ある尊敬する弁護士の方から聞いた話を思い出しました。
それは「弁護士をしていると、同情して助けてあげたくなることがある」というお話でした。
しかし助けてあげるとなるとどこまで踏み込むべきか、という線引きが必要になります。そしてその方は「いくら助けてあげたくなっても、川なら膝の下までですよ」と言いました。
「膝までだったらなんとか引き返せます。しかし腰までつかったらもう引き返せません。それは行き過ぎなんですよ」
同情して助けてあげるにも程度というものがある。それが取り返しのつく程度が彼は膝下と表現しました。
実際川釣りでも膝下までやすやすと移動できますが、川の深さが腰まで来るともう油断すると流されそうになるものです。
世の中とかく「ゼロか百か」という議論になりがちですが、その程度を肉体的感覚として持っているということは大切ですね。