釣り仲間の会の忘年会で、リクエストに応じて柚子蕎麦を打って持ち込みました。
更科(さらしな)粉で打つ更科蕎麦で、最後の工程で柚子を入れる変わり蕎麦の一種です。
二八の割合で、小麦粉2に対して更科粉8の分量比ですが、最初から小麦粉を混ぜずに、全体の粉の分量の20%の熱湯を三回に分けて入れてゆきます。
二八で1kgの粉だったら、まずは800gの更科粉だけの状態で200ccの熱湯を一度入れて水分を全体に散らし、もう一度200ccの熱湯を入れて、再度水分を全体に散らします。
そこまできたところでようやく小麦粉と柚子を入れ、[200ー柚子の量]分の熱湯を入れます。
ちなみに柚子の分量は、粉全体の量の3%が目安。1kgの粉だったらすりおろした柚子を30g入れることになります。
そのため最後に投入する熱湯は200-30=170ccというわけです。
これでお湯の量は決まり。あとは水分を散らし、その後でこねて玉にしてゆきます。
玉にしたら熨して畳んで切るという、普通の田舎蕎麦と同じ作業を行いますが、更科粉は長さと細さが命なので、できるだけ生地は薄く熨して、細く切るよう心がけましょう。
ここまでの工程がしっかりできれば茹でても切れにくい蕎麦ができますよ。
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忘年会では美味しい酒や料理の持ち込みも多くてお腹が一杯になったのですが、それでも柚子の香り豊かな蕎麦なら入るもので、〆の柚子蕎麦を美味しくいただきました。
普段は評価の厳しい妻も、「うん、柚子の香りが丁度良いね」と合格点を出してくれ、会の皆さんにも高評価をいただきました。
年末に柚子蕎麦を食べるのが恒例になるというのもよさそうです。来年に向けてさらに腕を磨くことにします。ありがとうございました。
【いや、我ながら美味しかった】