北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

夏の労働、冬の労働

2019-11-07 23:52:00 | Weblog

 

 挨拶回りで今日は美唄市の業者さんを訪問しました。

 何年来の友人である、私よりもずっと若い社長さんが出迎えてくれて、最近の地域の状況についていろいろと話が聞けました。

 社長の悩みは、「技術者がいろいろな理由で辞めてゆくんですが、その分他の会社を辞めた人がわが社に入ってきたりもするんです。辞めてゆく理由は良くわかりません」ということ。

「会社としてどうしますか?」
「会社には社員の生活だけではなくて、企業活動が地域を支えているという責任もあるので、なんとしても経営を維持してゆかなくてはなりません。うちの会社を辞めて行く人がいても、また周りの人に自分の会社を選んでもらえるように努力するだけですね」

 全体として人が少なくなる恐怖を感じつつ、日々を一生懸命過ごすしかないというのが本音のようです。

「僕が心配なのは、除雪車に乗ってくれるオペレーターがちゃんと確保してゆけるのかどうかなんですが」
「うーん、この辺はまだ大丈夫だと思います。農業者の方が冬は除雪車に乗ってくれますから」

「農業者ですか」
「はい、この辺りは米や麦が中心の農家さんが多くて冬はあまり仕事がないんです。なので協力してもらえます」

「でも農家にもいろいろありますよね」
「はい、もう少し札幌に近くなると玉ねぎ農家が増えてきます。その人たちは2月からハウスで苗づくりが始まるので、やってくれても1月までという制約があったりします。なのでこのあたりから岩見沢へ行って除雪の仕事をしている方もいると思いますよ」

 
 社会が求める労働って、決して専業者ばかりが担っているのではなくて、「夏だけ・冬だけ」といった仕事もあるものです。

 労働もそうした人の時間をシェアしながら需給が成立しているところがあります。

 サラリーマンも公務員も、専業にこだわらずに兼業を認めればもっと才能を生かしたり、提供できる時間で地域を支えるということがありそうな気がします。

 一人一人がいろいろな能力を高めたり資格を取ったりして社会に参加することも意義のあることです。

 学び直し(=リカレント)教育って、やはりこれからの時代が求めることなのかもしれません。

 時代の変化を感じます。

コメント
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