北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

子どもの頃の学芸会で海幸彦の役をやった話

2019-11-17 23:31:41 | Weblog

 

 昨日今日と、この週末は小学生と幼稚園に通う孫の学芸会。

 幼稚園では年少、年中、年長組それぞれの歌や踊りを見せてもらいましたが、この年齢での一年ごとの進歩は目を見張るものがありますね。

 僕は小学校入学前に保育園に一年だけ通いましたが、そのときの学芸会で神話の「海幸彦・山幸彦」の海幸彦の役をやりました。

 この神話、兄弟である海幸と山幸はそれぞれ海の漁と山の漁を得意としていました。

 ある日、二人はそれぞれの漁具を交換して山幸彦が海へ、海幸彦が山へ行くことにします。

 ところが山幸彦は兄である海幸彦から借りた釣り針をなくしてしまいます。

 海幸はそれを聞いて山幸を責め立てます。

 山幸彦が海辺で泣き悲しんでいると、潮の神が現れて山幸を海の神(綿津見神)のところへ連れてゆきます。

 綿津見神の娘は山幸に一目惚れをして、結婚の運びとなり海神の元で3年間を過ごします。

 やがて針が一匹の魚からみつかり、山幸は陸上へ戻ることになりますが、針を返したあとの兄への対抗の方法を教え、やがて兄からの攻撃を跳ね返して兄を服従させる…、という物語が続いてゆきます。

 で、じつはこの山幸彦こそ誰あろう、天照大神の子孫であり、海神の娘との間に生まれた子はやがて神武天皇の祖先となるのでありました。


 子供の頃は到底このような大きな物語だとはつゆ知らず、ただただ役を一生懸命にこなすばかりでしたが、弟をいじめる嫌な奴の役であり、学芸会では弟が兄の釣り針をなくしたのを探すためにいなくなるところで終わったのでした。

 劇の最後は私が「山幸彦~!」と叫ぶシーンで幕になったことを今でもはっきり覚えています。

 やがて大人になった後は、どちらかというと山やキャンプなどが好きになっていったので、(僕は子供の頃に海幸彦の役をやったのに、趣味は山幸彦に近いなあ)と思っていたのが、ここへきて釣り好きになり、ようやく海幸彦に通じる縁がわかったのでした。

 しかし海の幸には縁があっても良いけれど、意地悪な兄にはなりたくないものです。

 今の子供たちは学芸会も全員登場の集団演舞が多いのですが、あの当時は役をやる子は先生から選ばれたものです。

 時代の変化を感じますね。

 

 

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