北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

今年の春はセミで大きな魚を狙う

2018-05-20 23:31:45 | Weblog

 せっかく天気が良くなったのですが、家でもたもたしているうちになんとなく外出のタイミングを失ってしまいました。

 それならと、春の釣りへの準備で新しいフライづくりをしました。

 春速いので小さな軽いフライも巻きましたが、エゾハルゼミという大きな体を模したフライにも挑戦。

 大きめの針に、鹿打ちをする方からもらっていたエゾシカの毛を少しずつギチギチに巻いて行きます。

 たっぷりシカの毛を巻き付けたところで、この毛を小さく丸く、床屋さんのように借り上げてゆきます。

 

 作業場周りを毛だらけにしながらも、ころんと大きな毛の塊ができました。

 前から見るとハリネズミのようですが、これを湖や川の上の大木の下あたりに放り込むと、あたかも木からエゾハルゼミが力尽きて落ちてきたように見せることができます。

 今年の春はちょっと大きめの魚を狙ってみますぞ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「薬が切れた」って言うようになりますよ(笑)

2018-05-19 23:45:45 | Weblog

 

 週の始め頃から再び右肩が痛くなり、我慢できずに金曜日に整形外科で再診してもらいました。

 前回診断を受けたのは4月11日のことで、お医者さんは「前回来たのは4週間前か…」と言いながら、両腕を抑えて「はい、上へあげてみて」。
 
 次に「痛い方の肩をずっとあげてみて…」と、腕を動作することでどういう痛みが出ているのかを確認。

「一か月経っているから、また一本ヒアルロン酸注射を打ちましょう。あとは湿布を一か月分出すから、それで様子を見てみてください」と、注射を肩に打ってくれました。

 打たれた瞬間にもう肩の痛みがすっと消えてゆくような気がしましたが、引き続き湿布で治療中です。

 職場でその話をすると、「小松専務、また一か月経ったら『薬が切れた…』って、癖か中毒になっちゃうんじゃないですか(笑)」とからかわれました。

 笑われるのも仕方がありません。若気の至りの無理な運動をして痛めるのではなく、今まで何気なくできていた動作をしていて痛くなるというのは情けない。

 これもまた老化現象の一端か、と思いながらも、痛いのを我慢していても日常生活は改善されないので、マメに健康を取り戻さないと行けません。

 「歳を取るという事は、体が痛いということ」を実感中。

 テレビ番組で各種のサプリメントの通信販売コマーシャルが多い理由がよくわかります。年寄りが買うわけだ。

 少し真面目に湿布を続けます。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

追悼西城秀樹 ~ また一人昭和が消えました

2018-05-18 23:56:56 | Weblog

 

 会合と懇親会の後に、友人と二次会でカラオケスナックへ。

 今日歌うテーマは、追悼西城秀樹以外にありません。

 「Young Man」、「抱きしめてジルバ」、「傷だらけのローラ」、「ブーメランストリート」…。

 なかでも私が一番好きなのは、「ブルースカイブルー」という曲でした。

 ブルースカイブルー 【https://www.youtube.com/watch?v=pDUpRSGpMfM

 プロコルハルムの青い影の雰囲気をもちながら、二段サビで秀樹の熱唱を生かしたスケールの大きな歌になっています。

 STVで「MusicJ」という番組のパーソナリティを務めている松崎真さんは、西城秀樹の歌い方を称して「秀樹ジュース」と呼んでいます。

 時折声を裏返しながら熱唱するスタイルを自分の歌い方に取り入れている歌手というのがいて、それが人気になるのは「秀樹ジュースが入っているから」という絶妙な分析をしています。

 
 自分の中でも、西城秀樹さんが亡くなったことが驚くほどの喪失感になっていて、気持ちがふさいでいます。

 やっぱり昭和を代表するアイドルであり、スーパースターだったんだなあ、と今さらながら感慨もひとしおです。

 また昭和が一つ消えた気がするなあ。心からご冥福をお祈りします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

100分の1ミリ単位の健康

2018-05-17 23:34:50 | Weblog

 

 以前入れたインプラントの奥歯の話。
 
 インプラントの手前にある自前の歯との間の隙間がときどき炎症を起こして痛くなることがありました。
 
 それを歯科医の先生に伝えると、「あー、ちょっと歯の間が以前よりも開いてしまっているかなー」とのこと。
 
 セロハンみたいな薄いシートを歯の間に入れて、「やっぱり少し開いていますね。こうなるとそこに食べ物が詰まって炎症を起こしやすくなるんです」と説明をしてくれました。
 
「治療できますか?」と訊くと、「インプラントの方は保険ではいじれないので、手前の歯の詰め物を直して隙間を調整しましょう」という治療方針で臨むとのこと。
 
 手前の歯の詰め物をはずすとそこも傷んでいたようで、「ちょうど良いタイミングだったかもね(笑)」と、型を取って、翌週にはめてくれました。
 
 隙間を調整して、緩すぎずにきつすぎないような丁度良い加減になり、十日ほど後に再検査をしてもらいましたが、以前よりは格段に調子が良くなりました。
 
 再検査で「どうですか?」と訊かれて、「はい、すこぶる調子が良いです」と言うと、「そうでしょう。ほんのちょっとした隙間なんだけど、たかがコンマ何ミリ、されどコンマ何ミリなんですよ」
 
 こんな歯の微妙な隙間が、口の中の健康に大きく影響するというのは驚きです。
 
 健康のファーストステップは、こんな小さな不具合を微調整してゆくことなのかもしれませんね。
 
 皆さんもお口の中を大切に。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地方と高速道路

2018-05-16 23:43:57 | Weblog

 

 高速道路整備促進期成会の総会に出席しました。

 会場を埋めた多くの関係者は、地方自治体の方たちや建設系、舗装系の会社など。

 総会は型通りに原案を可決して終了。これからの一年間も、地域からの声を要望として中央に上げてください。

 それはそれとして、総会の後でお三方によるミニ鼎談があり、「地方と高速道路」というテーマで面白いお話が聞けました。

 登場者はいつもの小磯修二先生と北海道開発局の和泉晶裕局長、そして東京工大研究員の山田菊子さん。

 小磯先生からは、「昔釧路公立大学にいたときに、釧路へ高速道路を伸ばす意義について理屈付けをすることが求められました。そのときに調べに調べていきあたったのが、なんと昭和32年の国土開発縦貫自動車道建設法という、高速道路の予定路線を定める法律があることでした。その図面もなかなかみつからなくて、国立国会図書館まで探しに行ってついにみつけた。
 そうして『国土軸となる高速道路整備をする意義は昔から国土論としてあったのだ』という論を立てて釧路までの高速道路の意義を説明して歩いたところ、中央官庁の方も『いままでのただ欲しい、という要望と毛色が違う』というのでずいぶん興味を持って聞いてくれた。
 つまり、地方の声と主張はしっかりとやろうという事なのだと思う」という話題提供。

 それを受けて和泉局長からは、「中央の人たちって、北海道で高速道路を作ることは、貧乏なところに道路を作っているというイメージを持っているようだ。
 しかし、市町村別全国所得額順位というのがあって、全国の100位以内の町村がどこかという事を地図で示してみると、ここ最近、北海道内の町村ではオホーツクの海産物の産地などを中心に100位の常連自治体が20個ほどある。
 ところが全国で100位以内に入っているような自治体は三大都市圏の周辺都市しかない。そんな中北海道の自治体がちゃんと入っているというのは、税金を納めているという事だし、いかにポテンシャルが高いかということだが、中央の人たちはほとんど知らない。
 そういうことをしっかりと中央で発信してほしい」という、北海道の価値をちゃんと伝えてほしい、というメッセージがありました。

 最後の山田さんは、いわゆる女性土木技術者のさきがけのような世代。

 彼女からのメッセージは、「自分は大都市から人のほとんどいないアメリカの地方都市、そして北海道までいろいろなところに住んだ経験があるが、北海道では最初、冬にタイヤを替えるという事すら知らなくて、雪道運転がとても怖かった。
 でも北海道ではゆっくり走っても煽られないとか、追い越しができるところでは勝手に追い越していってくれる文化があるとか、北海道ならではの道路文化、運転文化をもっとちゃんと発信すると、海外からの観光客や移住者にとってもハンデが消えるのではないか」というもの。
 女性ならではの視点かもしれません。

 時間が短くてちょっと残念でしたが、興味深い話題がいろいろと訊けて有意義な時間でした。

 北海道の高速道路の必要性を、ただ「欲しい」のではなく、一人一人がちゃんと語れるような地道な積み上げが必要ですね。

 がんばりましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ああ、こんなところで松下翁とは!

2018-05-15 23:55:01 | Weblog

 

 仕事でときどき会話をするくらいの関係の方が、かつて松下電器産業に努めていたことを知りました。

 結構なお年の方なので、「それでは松下幸之助さんの話を直接聞いたこともありますか?」と訊いてみたところ、「ありますよ、素晴らしい方でした」とのこと。

 その方は、松下の金融部門にいたのだ、と言いますが、同じ立場の方約100人が年に一度集められて研修を行い、その中では故松下幸之助さんからの講話も聴いたことがあるそうです。

「ちょっとこれを見てください。私は松下を離れてもう20年になりますが、未だに何かに迷ったりしたときは、手帳に張ったこの言葉を見て初心に帰るようにしているんです」

 そういって見せてくれたのは、松下翁の言葉を手帳に貼ったもので、「青春」というタイトルと共に、「青春とは心の若さである。新年んと希望にあふれ勇気にみちて日に新たな活動をつづけるかぎり青春は永遠にその人のものである」という言葉。

 これは額に入れたものが各職場に一枚ずつ配布されていて、職場ではそれをオフィスの目立つところに飾っていて、いつでも見られるようにしていたのだそう。

「私の職場にもありましたが、どうしても譲ってほしい、という人がいてその方にあげてしまいました。世の中はいろいろ変化もありますが、その大元の根本原理はあまり変わりませんよね」

 
 松下幸之助さんと言えば、報徳の考え方を会社の精神として生かした起業家として知られているところで、私も彼の本は何冊も読んだものです。

 こんなに身近に、松下翁の直弟子がいたとは驚きでした。

 心に筋の一本通った方だなあ、と思っていたのですが、そういうバックグラウンドがあったことを知って、さもありなんと思った次第。

 経営という「経済」に、道徳という「心」を忘れてはいけませんね。

 改めて松下翁の本が読みたくなりました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

男脳、女脳

2018-05-14 22:29:29 | Weblog

 

 

 会合で会った、既婚の女性との話。

「主人と車に乗りながら話をしていて、(買い物に行きたいなー)って思ったので、『近くのイオン』って言ったんです。そうしたら主人が一瞬『俺はAIスピーカーじゃない』ってむくれたんですよ(笑)」

 女性脳って、思ったことをすぐに口に出してしまうことが多いように思うのですが、その女性も思ったことを口に出してしまったよう。

「もうちょっと丁寧に言えばよかったんでしょうか。『近くのイオンに連れて行ってくれる?』とか(笑)」
「ものを頼むのなら、その方が良いように思いますが、そこまで深く考える前にぱっと口から言葉がついてしまうのが女性らしいじゃないですか(笑)」
 

          ◆  


 女性が思ったことをすぐ口にする姿って、案外多いように見受けます。

 うちの妻も「○○ってなんなんだろう?」と、私に訊いているんだか独り言なんだかわからないようなことを口にすることがあります。

 そんなときに「分からなければスマホで調べればいいじゃないか」というのは男脳。

 本当にそんなことを言うと、むくれられてしまいます。

 女性は本当にそれを知りたいと思っているわけじゃなくて、頭に浮かんだ疑問を口にしただけなのです。

 そういうときは「んー、なんだろう」と受け流しておいて、自分もわからなければ、こっそりスマホで調べて置けばよい、ただそれだけなのだと、ようやく私もわかってきました。

 わからないことをすぐに調べることが絶対善でもないのかも、と生涯学習を突き詰めた先にようやく分かってきました(笑)。


 さて、先ほどの女性のお話。

 私としては、即座に「俺はAIスピ-カーじゃなーい!」と切り返したご主人の頭の切れの方に感心しますが、それを聞いて笑う女性も素敵です。

 不満を笑いで流してしまうのは男女どちらの脳かな。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田舎から都市への人口流動が問題だ

2018-05-12 23:54:39 | Weblog

 

 地方都市の舗装会社の社長さんが挨拶に来られて、話題が最近の若者の採用事情になりました。

 どの企業も若者の採用がままならないと悩んでいますが、そもそも若者人口が減っているのですから、厳しくなるのは当然です。

「それに、地方の高校も少なくなると、高校生活を地方の中核都市で過ごすようになります。そうなると就職の時に目が故郷だったはずの地方の町には向かないんですよ」

 今の若者は、学校を選ぶ段階で、地方市町村→地方中核都市→札幌→東京というように、次第により大きな都市で暮らすようになり、そこでより大きな都市の暮らしとその便利屋楽しさを覚えてしまうと、田舎には戻りにくくなってしまうのだと。

「以前、建設業の親を持つ子供は、建設業に入ってきやすいし、辞めないという話を聞いたことがありますが、そういうことは感じますか?」

 するとその社長さんは、「ありますね、それは感じます。ただ、先日も子供さんが大学の理工学部に行った建設会社社員の方にあったので、『子供さん、故郷に戻ってうちの会社にどう?』って訊いてみたんです」と言います。

「おお、どうでした?」
「それが答えは、『いやあ、うちの息子に期待しないでください。息子には息子の生活があるし、大きな町に就職してくれれば、いつか私もそちらに引っ越したいと思いますし』と言うんです。親自身が、息子に自分の住む田舎に戻ってきてもらおうとは思っていないのですから、これでは地方は人が減るばかりですね」

 
 こういう話を聞くと、人口が偏る原因は地方と大都市の"魅力の差"に行きついてしまいます。そしてポイントは、人口減少なのではなく、人口流動なのだと思います。

 大都市には、様々なお店があったり映画館や美術館など文化や楽しみがあり、それを日々味わえます。

 本当は毎日そんなところへ行っているわけではありませんが、「いつでも行ける」という思いは豊かさそのものです。田舎と大都市の間のギャップをどう埋めたらよいでしょうか。


       ◆


 以前、京都大学の小林潔司先生はある講演でこうおっしゃっていました。
(北の心の開拓記 2014-05-20「人口減少でも幸せな町にするために http://bit.ly/2GbpDXz

 『…さて、人々が過疎中山間地域に住み続け、幸せに生きる行動原理とは何でしょうか。
 社会を支える つのことは「仕事」→「くらし」→「楽しみ」ということです。
 まず安定的で収入の見込める仕事が地域にあること。次に健康や福祉や教育、買い物などの暮らしを豊かにする社会装置が備わっていること。
 そしてそれらが揃ったとして、日常を幸せにするものは「楽しみ」で、それはつまり「遊ぶ」「遊べ」ということなのですが、現代日本人は実にこの遊ぶと言うことが下手くそな民族です。遊ぶということを田舎でもちゃんと考えた方が良い』

 問題は、仕事だけではだめで、それがあったとしても、病院や買い物・教育などの暮らしがあって、最後には遊びという要素が必要になるということ。

 それらが田舎は大都市に見劣りするということから、若者は大都市を目指してしまいます。

 仕事を作って、暮らしは大都市を道や交通で結んで、そこを利用させてもらう。楽しみも、大都市には確かにあるけれど田舎にだって面白いことはたくさんあるはず。

 僕は釣りや野遊びなんかがその代表だと思っているのですが、仕事から暮らし・遊びまでをトータルで考える政策ってなかなかありません。

 政府にあるのも「まち・ひと・しごと創生本部」ですものね。

 「仕事・暮らし・遊び創生本部」にして、良い意味で遊び半分のふわっとしたプランというのはどうでしょう。

 地方と大都市の間の人口の流動は止められないとしても、田舎での仕事とくらしそして遊びについて考えてみてはいかがでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二度目のパーフェクト

2018-05-11 23:54:54 | Weblog

 

 通っている歯医者さんでの月替わり検診。

 こちらでは、毎月初めに、薬剤で染め出しして歯の汚れを見えるかしたうえで、どこの汚れが落ちにくいかを教えてくれます。

 私も歯医者人生50年の身。歯磨きを何年も指導されているはずなのですが、全て完璧に磨ききることができたのはたったの1回。

 一度できたという事は要領がわかっているはずなのですが、毎回頑張っていても、どこかの歯の汚れが落ちていなくて、そこを指摘されてしまいます。

 それが今日は人生で二回目のパーフェクトを達成。

 いつも診てくれる歯科衛生士さんも「久しぶりに頑張りましたね。プロの衛生士でも全部落としきるのって難しいんですよ(笑)」とほめてくれました。

「衛生士さんでも難しいんですか」
「ええ、衛生士の勉強をしている学校時代に『全部落とさないと帰れない』という課題を与えられたときがあって、一生懸命にやるんだけど、なかなかモチベーションを維持するのが難しかったんです」

 歯磨きも、何度も習ってはその度に正しいやり方を忘れてしまうのが人間の悲しい性。

 正しい歯ブラシで歯を正しく磨くスキルは、しっかりと習って一度本当に身につければ、一生使えるスキルです。

 ちょっとしたことを軽んじずに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

働き方改革を進めるためには、大変なことを楽にすべきだが

2018-05-10 23:45:15 | Weblog
 舗装事業協会会員企業のある社長さんが「新年度の挨拶に来ました」とオフィスを訪ねて来てくれました。
 
 四方山話をしながら、「現場を担当している代理人さんたちは何が一番大変なんでしょうか」と訊いてみました。
 
 すると答えは、「やはり現場の施工書類の作成業務ですね」とのこと。
 
「施工書類でもいろいろありますよね」
「敢えて言えば、出来形図ですね。設計図を作るコンサルタントさんは、変更の出来形図面までは作ってくれませんし、それを早めに提出しないと設計変更してもらえませんからね」
 
「図面を作る作業を簡略化する努力や試みはしているんですか?」
「図面は今はもうCADなどでコンピューターで作れますが、やっぱり量が多いです」
 
「例えば、データだけ取ってそれを誰か作図の専門担当者に渡して図面を作ってもらう、というような専門分業体制にすれば効率化されて、代理人さんの手間がだいぶ減るということにはなりませんか?」
「そこはやはり、現場を知っている本人が作ることが必要です。そこを外部化すると、本人が図を作ったり見たりする力が落ちてしまいます。出来上がった図を見て、おかしなところがあればぱっと分かるようでいるためには、自分で作る力がやっぱり必要なんです」
 
「手間がかかって大変なんだけれど、やっぱりそれは必要な作業であって、手をかけないといけない部分という事ですか」
「そう言われると、そうですねえ(笑)」
 
    ◆ 

 働き方改革の中では、「週休二日を目指す」など、休暇・休日をしっかり取るということが注目されていますが、同じく「工事関係書類の簡素化」ということもずっと言われてきています。
 
 しかしこれがなかなか進まない課題でもあるのです。
 
 AIを始め、技術は進歩しますが、これだけで働き方改革が実現するわけではありません。
 
 制度もどこかで劇的に変えるような時代変革が必要になってくることを感じています。
 
 なかなかその一歩が進まないことにいら立ちを覚えてくる今日この頃です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする