北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

長寿は女性優位

2020-12-20 22:36:16 | Weblog

 

 今年の年賀状作成の準備として、住所録のデータベースをチェックするのですが、喪中の挨拶状が届いた方には当然送りません。

 そこでご批判があるかもしれませんが、今年も喪中はがきが届いた方の物故者の年齢を調べてみました。

 今回喪中はがきが届いたのは21名。

 内訳は男性が6名で女性が12名、性別と年齢が不明な方が3名です。

 年齢データを分析してみると、男性の平均が84.5歳で女性が88.7歳で全体の平均は87.3歳でした。

 やはり女性の方が長寿のようですね。

 最高齢は95歳の女性で、一番若い方は63歳の男性。

 18名中、80代以上で亡くなられた方は16名。比較的若くしてご病気で亡くなるようなことがなければ、あらかた85歳までは生きられる社会になったということでしょうか。

     ◆
 
 今日も実家で老親と話をしていたら、父が「僕の兄貴は91歳で亡くなったけれど、来年僕もその歳になるなあ」としみじみ話していました。

 母は、「お義兄さんは最後は寝たきりになって、胃瘻をすることになったんだけれど、胃瘻をしてすぐに亡くなっちゃったもんね。自分は胃瘻をするつもりはないから自然にしてね」と言っています。

 いろいろなことを話し合っておかないといけませんね。

 さて年賀状作りを急ぐとしますか。

 
 

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母の目の手術

2020-12-18 22:36:16 | Weblog

 

 母が目が見えにくくなったというので秋口から病院通いをしていました。

 どうやら白内障が急に悪化したようで、今は右目がほぼ見えなくて、左目も相当悪くなっており「ミカンと柿の区別がつかないわ」という状態。

 9月に通っている眼科で手術が必要と言われて、より大きな病院を紹介されましたが手術の空いているのが11月ということで、ずっとその日を待っていました。

 ところが手術予定の病院に先月コロナウィルスのクラスターが発生して、病院は約一か月間外来の受付を停止するという事態になりました。

 ようやくその期間が明けた先週、母は改めて手術の日程を確認に行き、来週の21日に入院して両目を手術し25日退院という日程が確定しました。

 手術を受けるためにはコロナ陰性を確認しなくてはならないというので、今日はPCR検査のために唾液の検体を病院に提出してきたそう。

「いやあ、唾液を2ミリリットル採るって大変だわ。いざ出そうと思ったら結構な量でさ」
「2ミリって量が微妙だね」
「1ミリで検査して陽性が出たら、残りの1ミリで再検査するんだって」

 唾液がでにくくなったら梅干を眺めたそうです。


「病院は検体提出だけなんでしょ」
「そうなんだけど、それだけのためにずらっと人が並んでたよ。手術を待つ人が多いんだね」

 コロナ患者ばかりが注目されますが、日常医療の需要だって多いわけで、それがコロナで押し出されると様々な病気で困っている人たちへの医療サービスが提供できないということが身の回りにも降りかかってきました。

 
 まあ喫緊の問題は、母が入院中の父の問題。

「料理はおろか風呂も炊けない。いいよ三日間くらい風呂に入らずにいるさ」という父をどうするかです。

 最悪は家に連れてきて風呂に入れるくらいのことはできるのですが、問題は本人がそれを望むかどうかです。

 医療・支援・介護などの問題が頭をよぎる年末です。

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クラウドの向こうにある倉庫

2020-12-17 22:36:51 | Weblog

 

 いよいよ年末が近づいて、そろそろ年賀状作りに取り掛かろうと思った今日この頃。

 昨年使った住所録と年賀状のデータが見つかりません。

 今年の秋にパソコンの入れ替えた新しいノートパソコンに、前のパソコンのデータが移行されていないのか?

 私の場合、多くのデータをインターネットの向こう側にあるサーバーを使うクラウドで保存しています。

 使っているのはDropboxとOneDriveで、Dropboxは2ギガまで、OneDriveは5ギガまでが無料で使えます。

 クラウドサービスならば、たとえパソコンが変わっても、そこにアクセスすることで取り出せるので、データを自分のパソコンのハードディスクに保存する必要もなくて楽です。

 あまりに大容量なものは無理ですが、よく使う住所録などには便利な保存方法。

 ところがこの両方を探しても、昨年の住所録が出てきません。

(おかしいなあ、確かDropboxに入れてあったはずなのに…)

 どうやらなにかのどさくさに紛れてそのファイルを消してしまったのかもしれません。

(困った…、あ、そうだ!)

 ひらめいた最後の頼みの綱はEvernoteという、やはりクラウドのファイル保存サービスですが、こちらはお金を払ってデータ量無制限のサービスです。

 以前はDropboxに保存したものは自動的にEvernoteにも保存される機能があったので、それで保存されていないかな…。

 すると、「お、あった!ありました!」 

 Evernoteの方はファイルの最大容量制限と、月内に登録できる要領に一定の制限があるものの、保存するファイルの形式に制限がなく、どんな形式のファイルでも保存してくれるのですが、同じファイル名でも保存した日時が違えばそれもまた保存してしまいます。

 そのため、ファイル名だけなら同じ名前のものがいくつも出てくるのですが、かずある同じ名前の住所録の中でも、タイムスタンプが今年の1月になっているものが保存されていました。

 年賀葉書の通信面の側のデータも保存されていてこれも再利用することができるでしょう。

 パソコンが身近な今日、機械を操れるかどうかだけではなく、膨大になるデータ管理の仕方なども研究しておかないと、いざというときに大変な思いをすることがあります。

 クラウドサービスも千差万別で様々なものが登場していて、どれを選ぶべきかもわかりにくくなっています。

 セキュリティ管理、リスク管理をどうするかは現代人に必須のスキルになっています。

 

 

 

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36回目の結婚記念日

2020-12-16 22:40:06 | Weblog

 

 今日は私たち夫婦の結婚記念日です。

 毎年この日はどこかで食事をすることにしていて、今年は札幌駅近くのレストランで記念日を祝いました。

 そもそもこの12月16日に結婚式を挙げたのは、式場の関係もありましたが、当時働いていたときのボーナス支給日が12月10日だったことが大きな要素の一つです。

 少し懐具合の温かい時に少し贅沢をしてこの日を祝おう、と考えた若き日のほのぼのした感じが蘇ります。

 年末の記念日はこの一年を振り返ることもできます。 

 今年一番の出来事は、春2月に次女の結婚式を南太平洋のニューカレドニアであげたこと。ついでに島巡りの海外旅行もできました。

 思えばあの時はすでにコロナ蔓延の初期の頃で、出入国ができるのかどうか、ぎりぎりのタイミングで滑り込んだようなものでした。

 そこから先はコロナ一色となってしまった今年。

 それでもコロナを避けながら、キャンプや釣りに行く機会を作って友人たちと遊びまわりました。

 夫婦二人も良いものですが、やはり夫婦そろって仲間に入れて遊んでくれる友達がいるというのはありがたいと感じます。

 レストランからのプレゼントのケーキを前に記念写真。

 これからもよろしく、です。 

 

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壊れてしまう前に直すべきなんだが

2020-12-15 20:03:28 | Weblog

 政府は12月11日に災害に強い国土形成を目指して、「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」を閣議決定しました。

 災害対策の計画は、相次いで発生した水害・台風被害・胆振東部地震などを受けて3年前から「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」が実施されていたのですが、これがこの令和2年度で終了することを受けて、「これで終わらせてはだめですよ」という声に応えてくれたものです。


     ◆


 今回の「5か年計画」では、やるべき対策の中に、道路舗装がしっかりと言葉で表現されたことが心強いところです。

 具体的には「道路施設の老朽化対策」という項目が挙げられているのですが、このなかで「修繕が必要な道路施設(橋梁・トンネル・道路付属物・舗装等)の対策を集中的に実施し、予防保全型の道路メンテナンスへ早期に移行する」と書かれています。

 「予防保全型の道路メンテナンス」とは、壊れてから治すのではなく、壊れてしまう前に修繕した方が結局は安く済むという考え方のこと。

 これって、かつて道路予算がある程度確保できていたときはこれをやっていました。

 舗装の寿命は大体10年なので、その時期が近づいたら一見なんともないようでも薄く剥がして舗装を打ち換える。それで道路舗装は健全に保たれていたのです。

 予算削減の流れの中でそれができなくなって、直したくても直せない状態になりましたが、ぜひこの考え方を貫いてほしいものです。

    ◆


 もう一つ灌漑深いことは、5年後の令和7年度の目標として、「防災上重要な道路において、【路盤が損傷】しているすべての区間について修繕をおおむね完了」と書かれていることです。

 "路盤"という専門用語は聞きなれないかもしれません。

 道路は一般に、アスファルト舗装で覆われていてそのアスファルトがひび割れたり穴が開いたりしていることを「道路が傷んでいる」と言います。

  アスファルト舗装の下には、砂利を敷き均して転圧した「路盤」という部分があってこれが真に車の重さを支えているのです。

 そして一番表層のアスファルトの傷みが下層の路盤にまで及んでいると、最も上部のアスファルトだけを修繕してもまたすぐに傷んでしまうものなのです。
 
   【北海道舗装事業協会ホームページより】


 さて今回の「路盤が損傷している」という表現になったことをどう解釈するべきか。

 「路盤が損傷しているところを優先」が、「路盤が損傷していないところは後回しだよ」ということならば困りますが、表層の傷みを放っておくと、それは路盤の損傷に繋がる前段階なので、やはり早期の修繕だ、という考えに繋がるのなら歓迎です。

 今回の「5か年計画」を着実に実行して、北海道の舗装が少しでも良くなることを期待したいものです。

 

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少人数で粘れ

2020-12-14 23:08:25 | Weblog

 

 ある官庁の幹部の方と話をしていたら、「コロナのために、今は飲み会の人数を一度に4人に制限しているんです」とのこと。

「それじゃつまらないですね」と言うと、「それが、やっぱり一定の数の人たちとは意見交換をすることになるので、回数をこなさないと皆と話ができないんです。出費がかえってかさみますよ(笑)」とのこと。

「人に会わなくても良いのだ」などというマインドに簡単には陥らない方がいました。

 私も、リモート会議にも慣れてきましたが、やはり人に会うことは大切だと思います。

  
     ◆


 コロナのおかげで今年は年末挨拶もまばら。

 挨拶に来る方もおずおずとした感じですし、こちらから挨拶に行くのもはばかられます。

 私が「カレンダーを配ることも年末挨拶の良い理由なんですが、コロナのためにカレンダーを配って歩くこともできないんです」と言うとある会社の方は、「うちも挨拶に来られる方が減っていますが、カレンダーを郵送で送ってくださっているところがありますよ」と教えてくれました。

「うーん、訪問できない中でカレンダーを届けようと思うとそれしかありませんね。ただ、『ああ、別に挨拶なんてなくてもいいんだ』という価値観が芽生えて欲しくはありません」

 コロナ禍で、リモート会議が増えて、人に直接会わなくても済む社会になりつつあるように思われるかもしれませんが、営業で地方を回っていると実はその逆ではないかと感じることも多くあります。

 こういう時だからこそ、やはり「それでも人に会いに行く」ことが営業に繋がるということがあります。

 実際に会ってみると、そこでこそ腹を割った「実はねえ…」という情報が得られたり。

 コロナを軽く考えているわけではありませんが、会わなくても良いという風潮に軽々しく乗ることもない。

 ここは4人以下の飲み会を繰り返している某官庁幹部の方にあやかって、少人数飲み会で粘るとしましょうか。

 

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大人も遊べ、野に遊べ

2020-12-13 22:54:15 | Weblog

 

 スモークサーモンの下ごしらえ二日目。

 朝から昨日の倉庫に行って、ソミュール液の漬かり具合を確認し頃は良し、の判断。

 あとは長い棒を用意してそこにソミュール液で下味のついた鮭をぶら下げてゆきます。

 以前はベランダの物干しに干していたことがあって、故残間隊長が「俺がカラスと喧嘩しながら守った鮭だよ」と言っていたことがありました。

 今は鮭の番兵をしてくれる人もいなくなり、倉庫の中で扇風機で風を当てて乾燥を促します。なんでも道具が出てくるのもすごいですね。


 

 さて、スモークサーモンづくりというのは手順と各工程のころ合いの見計らい方がポイント。

 ソミュール液の濃度が濃すぎたり薄すぎたりしてはダメ。

 そんなソミュール液に漬け過ぎても漬け足りなくてもダメ。

 鮭を乾燥させすぎても乾燥が足りなくてもダメ。

 最後にスモークが多すぎても足りなくてもダメ。

 その全てにおいて頃合いを正しく見極めなくては美味しいスモークサーモンにならないのです。

 特に原料である釣り上げた鮭は大きさがばらばらで決して同じものがそろっているわけではありません。

 体の小さいものと大きなものでは、液の漬かり方や乾燥のされ方にも違いが出てくることでしょう。

 でもまあ、そんな過不足を楽しみながら次につなげるのが大人の遊びです。

「週末に何をしていましたか?」と訊かれたら、「スモークサーモンの下ごしらえをしていました」という答えでは不足です。

「週末に何をしていましたか?」と訊かれたら、「友達と大人の遊びをしていました」と答えるのが正解。

 料理とか釣りとか、個別のアクティビティがどうこうよりも、気の許せる友達とバカ話をして酒を飲んで笑いあう時間を過ごすことが一番なのです。

 コロナに負けず、大人も大いに遊びましょう。

 大人遊びに付き合ってくれる友達を探しましょう。

 大人遊びに付き合える自分になりましょう。

 

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年末恒例、スモークサーモンの下ごしらえ

2020-12-12 22:57:28 | Weblog

 土曜日は友人たちとの「年末恒例スモークサーモン祭り」の準備に行ってきました。

 集合場所は海辺の町に住む友人の倉庫で鮭をさばいて、スモークサーモン用のフィレを作ります。

 この鮭には我々のルールがあって、それは「今シーズンに釣り上げた鮭を使うこと」。

 まあ、あまりに釣れない年は市場から買って原料調達をするのですが、今年は調子が良くて30匹ほどを釣り上げて冷凍にしてありました。

 それを作業前日から倉庫のオーナーの友人が解凍しておいてくれて、近くの仲間がそこから先の手伝いをしに集まったのです。

 朝9時半に現地に一番乗りで到着した私、早速水産加工場のような合羽を借りて、鮭のエラを取って三枚にさばいた鮭の中骨を切り落とし。

 持参した、刃物の老舗「宮文」の出刃包丁の切れ味は抜群です。

 その後続々と友人たちが到着して、総出でやればあっという間にさばきは終了。

 次は、スモークにする際にぶら下げるためにしっぽの側に紐を結び付けます。

 さらに、スモークサーモンにするためにはこの鮭に下味をつける必要があるので、"ソミュール液"という、砂糖と塩を混ぜた液体をつくります。

 この作り方も秘伝なのですが、最後には舐めて感覚で味を決めます。

 この液体に鮭を全部一晩漬けて作業は終了。

 あとはサーモンが漬かるのを待つだけです。


    ◆


 となると、待ち時間を利用して近くの港へマメイカ釣りにでかけます。

 ここのところ全く釣れなくて意気消沈なのですが、この日も海底に引っ掛けてエギロスト多数。

 周りで釣っている仲間たちは皆一斉に連れて、「小松さん、どうしたの~?」と大笑い。

 まあ釣れなくても、釣れた仲間からもらえば良いのであります。

 この日は現地の友人宅に泊めてもらって打ち上げ。

 明日は残りの作業であります。

 

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車泥棒の手口 ~ 都会は恐ろしい

2020-12-10 22:17:04 | Weblog

 

 先日首都圏に住む友達と話をしていたら、「(その彼の)友達が車を盗まれた」という話になりました。

「その方は警察へは行ったの?」
「はい、そうしたら『最近海外旅行をしませんでしたか?』って訊かれたそうなんです。で、その方は確かに車を盗まれる少し前に海外旅行をしていたらしいんです」

「車の盗難と海外旅行がどう関係するの?」
「それがすごい話で、その方が海外旅行をするのに空港まで車で行ってそこで車を民間の駐車場に預けたんだと。そしてカギを預けて旅行をして、帰国したところでその車でちゃんと家まで帰ってきています」

「ほうほう」
「ところがその民間駐車場の持ち主が、そのカギを複製して車検証から車のありかを調べていて、後々それが流れて合鍵で盗まれたらしいんです」

「えーーー! 信頼もへったくれもないね」
「そういう悪辣な民間駐車場が摘発されたんだとのことで、まったく油断も隙もありません。その方は『カギを預けるような民間駐車場は二度と利用しない』ってプリプリしていましたが、結局車は見つからないままだったそうです」

「警察の科学の力でも見つからないの」
「最近はNシステムがあって、走っていればナンバーの記録が残るんですが、向こうもそんな程度のことは熟知していて、盗んだ車をすぐに大型の車に積み込んでしまうので、Nシステムでナンバーを読み取ることもできないそう。まあ上には上がいるんですね」

「そうすると車は泣き寝入りなんだ」
「まあ車両保険に入っていたので、その分のお金は出たそうですが、車両代金の全額が出たわけではないので、新しい車を買い替えるのには100万円くらい追い銭が必要だったとか。いやな思いをするわ、お金がかかるわで被害は甚大です」

「自宅に車を止めていたと言っても都会だとマンションなのかな」
「ええ、一応はマンションの敷地内の駐車場だったそうですが、青天井ではだめですね」

「都会で車を安全に所有したければ車庫付きの一軒家じゃないとダメなのか?厳しいなあ」


 車でもなんでも所有するということは、盗まれるかもしれないという心配も含めていろいろな悩みも引き受けることになります。

 それにしても生き馬の目を抜くような都会は怖い。

 田舎でよかったと思う反面、やっぱり防犯には気を付けなくては。

 

 

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自分の町は将来こうなるという強い予想 ~ 変わらなきゃ!

2020-12-09 21:30:32 | まちづくり

 私こと、北海道開発局からの依頼で「地方自治体から見た北海道開発局」というテーマで職員研修講師を引き受けています。

 研修内容は、社会状況の変化を背景に、地方自治体が抱える課題と地方自治体と国との関わり方の実際、自治体から見た国(開発局)と、国の職員として地方自治体にどのような目線を持つべきか、といったことです。

 問題意識は、そもそも国の職員は仕事が組織として与えられて、その仕事を淡々とこなしていれば職務を遂行したことにはなる事。

 しかし職務を遂行することで、どのような効果と貢献を最終的な国民に与えられているかを考えることが大切だという事。

 そして、「国民のための国の仕事」と言いながら住民の日々の暮らしに直結した行政サービスを与えているのは市町村という地方自治体であることを考えると、市町村という存在そのものを考えるきっかけを持つことが大事だろう、という事です。

 それになにしろ、国家公務員とはいえ必ずどこかの市町村の住民なわけですし、住民という立場でも市町村のことを考えるきっかけが必要だと思っているからです。

 
 私自身が掛川市と釧路市という二つの市で助役・副市長を経験しているということから、「自治体から国の仕事・組織そして職員はこう見えているんだよ~」という話ができるわけですが、講義はおおむね好評で、「そういう視点は初めてでした」という声を多数いただいています。

 しかし研修の中で触れる、『自分たちの住んでいる町がどうなるのか』ということは、職務上の教養に留まるものではなく、自分の人生の重要なテーマであるに違いありません。


    ◆


 そんなわけで、暇を見つけては自治体をめぐる話題や問題に関するレポートを探しているのですが、今回改めて目からウロコの落ちるようなレポートを見つけました。

 それが『自治体戦略2040構想』というキーワードのレポート。

 地方自治体行政を所管する総務省に設置された自治体戦略2040構想研究会が2018(平成30)年に公表した「第一次報告」と「第二次報告」は、その後の第32回地方制度調査会の諮問文に反映されています。

 その諮問文とは、「人口減少が深刻化し高齢者人口がピークを迎える2040年頃から逆算し顕在化する諸課題に対応する観点から、圏域における地方公共団体の協力関係、公・共・私のベストミックスその他の必要な地方行政体制のあり方について」というもので、これからの地方制度をどうするかという議論のたたき台になっているものです。

 ここで示された「第一次報告」とは、2040年ころにかけて迫りくる我が国の内政上の危機を浮かび上がらせたうえでそれへの対応案を示し、「第二次報告」では、「新たな自治体行政はどうあるべきか」ということへの基本的な考え方が述べられています。

【自治体戦略2040構想研究会
    第一次・第二次報告の概要】
  https://www.soumu.go.jp/main_content/000562116.pdf 

【自治体戦略2040構想研究会 第一次報告】
  https://www.soumu.go.jp/main_content/000548066.pdf

【  同上  第二次報告】
  https://www.soumu.go.jp/main_content/000562117.pdf

 ここで前提となる問題意識はなんと言っても人口問題です。

 人口が減ることと、質的に少子高齢化が進むという確実な未来を受けて、それを行政・制度としてどう変えなくてはならないか、ということを詳細に論じたレポート。

 これは地方自治体職員ならばもちろんのこと、個々人の立場でも、自らの備え方や考え方をどのように変えなくてはならないかに重要な視座を与えてくれるものです。

 このデータを見ていると、2015→2040にかけて試算されている人口変動は、縁のある静岡県掛川市がマイナス20%ほどで、北海道釧路市はなんとマイナス30%。

 「迫りくる危機」のリアリティを感じつつ、今何を変え、どう変わらないといけないかを考え、そして行動に移すことが求められています。

 行政もなにもかも今のように面倒を見ることはできません。何かをあきらめ、何かを捨てて、これからの身の丈に先んじて合わせるような改革が断固として必要。

 これだけのレポートがタダで読めるのだから霞が関のシンクタンク能力ってすごいな、と思います。

 (くだらないと思われるものがある)国会質問の答弁調整や、思いつきのような施策のフォローに追われずに、霞が関官僚の能力は志の高い業務に当ててほしいと思います。

 真面目な行政担当者にはぜひご一読をお勧めします。
 

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