スモークサーモンの下ごしらえ二日目。
朝から昨日の倉庫に行って、ソミュール液の漬かり具合を確認し頃は良し、の判断。
あとは長い棒を用意してそこにソミュール液で下味のついた鮭をぶら下げてゆきます。
以前はベランダの物干しに干していたことがあって、故残間隊長が「俺がカラスと喧嘩しながら守った鮭だよ」と言っていたことがありました。
今は鮭の番兵をしてくれる人もいなくなり、倉庫の中で扇風機で風を当てて乾燥を促します。なんでも道具が出てくるのもすごいですね。
さて、スモークサーモンづくりというのは手順と各工程のころ合いの見計らい方がポイント。
ソミュール液の濃度が濃すぎたり薄すぎたりしてはダメ。
そんなソミュール液に漬け過ぎても漬け足りなくてもダメ。
鮭を乾燥させすぎても乾燥が足りなくてもダメ。
最後にスモークが多すぎても足りなくてもダメ。
その全てにおいて頃合いを正しく見極めなくては美味しいスモークサーモンにならないのです。
特に原料である釣り上げた鮭は大きさがばらばらで決して同じものがそろっているわけではありません。
体の小さいものと大きなものでは、液の漬かり方や乾燥のされ方にも違いが出てくることでしょう。
でもまあ、そんな過不足を楽しみながら次につなげるのが大人の遊びです。
「週末に何をしていましたか?」と訊かれたら、「スモークサーモンの下ごしらえをしていました」という答えでは不足です。
「週末に何をしていましたか?」と訊かれたら、「友達と大人の遊びをしていました」と答えるのが正解。
料理とか釣りとか、個別のアクティビティがどうこうよりも、気の許せる友達とバカ話をして酒を飲んで笑いあう時間を過ごすことが一番なのです。
コロナに負けず、大人も大いに遊びましょう。
大人遊びに付き合ってくれる友達を探しましょう。
大人遊びに付き合える自分になりましょう。