ある官庁の幹部の方と話をしていたら、「コロナのために、今は飲み会の人数を一度に4人に制限しているんです」とのこと。
「それじゃつまらないですね」と言うと、「それが、やっぱり一定の数の人たちとは意見交換をすることになるので、回数をこなさないと皆と話ができないんです。出費がかえってかさみますよ(笑)」とのこと。
「人に会わなくても良いのだ」などというマインドに簡単には陥らない方がいました。
私も、リモート会議にも慣れてきましたが、やはり人に会うことは大切だと思います。
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コロナのおかげで今年は年末挨拶もまばら。
挨拶に来る方もおずおずとした感じですし、こちらから挨拶に行くのもはばかられます。
私が「カレンダーを配ることも年末挨拶の良い理由なんですが、コロナのためにカレンダーを配って歩くこともできないんです」と言うとある会社の方は、「うちも挨拶に来られる方が減っていますが、カレンダーを郵送で送ってくださっているところがありますよ」と教えてくれました。
「うーん、訪問できない中でカレンダーを届けようと思うとそれしかありませんね。ただ、『ああ、別に挨拶なんてなくてもいいんだ』という価値観が芽生えて欲しくはありません」
コロナ禍で、リモート会議が増えて、人に直接会わなくても済む社会になりつつあるように思われるかもしれませんが、営業で地方を回っていると実はその逆ではないかと感じることも多くあります。
こういう時だからこそ、やはり「それでも人に会いに行く」ことが営業に繋がるということがあります。
実際に会ってみると、そこでこそ腹を割った「実はねえ…」という情報が得られたり。
コロナを軽く考えているわけではありませんが、会わなくても良いという風潮に軽々しく乗ることもない。
ここは4人以下の飲み会を繰り返している某官庁幹部の方にあやかって、少人数飲み会で粘るとしましょうか。