こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

能・狂言鑑賞

2004-06-02 00:00:00 | 未分類
今日は、能と狂言を見に行きました。
まず、仕舞ですが『野宮』『実盛』でした。

『野宮』
旅の僧が、京都嵯峨野の野宮の旧跡を訪れると、若い女が来て、六条御息所と光源氏の別れの物語を語り、
自分がその六条御息所だと名乗って消えうせる。
夜になると、御息所の霊が昔の姿で現れ、葵上との車争いで屈辱を受けた思い出などを物語り、
懐旧の舞を舞う。


これは、ゆるやかな動きの舞でしたね。ただ、動きが少なく物足りなく感じたのは、私が現代のダンスなどを見慣れているせいでしょうか?
また、謡いを生で初めて聴きました。予習をしていったのですが、ほとんど聴き取れません(^^;)
車がどうこう言っているな、とは思えましたが、初めてなので仕方ありませんよね。

『実盛』
他阿弥上人が加賀国篠原で説法をしていたが、余人には姿の見えない老翁が毎日来るのを不審に思うと、
実盛の亡霊だと打ち明け消え失せる。
在りし日の姿で現れた実盛は、鬢髪を墨で染めて奮闘した篠原の合戦を物語る。


『野宮』が静だとすると、こちらは動の舞でした。謡いもこちらの方が聞き取りやすかったです。
今の私は、こちらの舞が好きです。ごめんなさい、素人なもので(^^ゞ

次に、狂言『惣八』
料理人の仕事が空しくなり出家した僧と、僧侶が嫌で料理人になった惣八が、
ある主人に雇われる。
僧は、お経を唱えるように言い渡されるが、見ても四角い字がたくさんあって読めないと困り、
惣八は、精進料理しか作った事が無く、鯛と鯉を料理するように言われ困ってしまう。
結局、二人は互いに仕事を教えあう。
惣八が経を読み、僧が魚を料理していると、主人が現れ、怒った主人に追い込まれる。


こちらは、言葉がはっきり伝わり、僧が魚をさばきながら、惣八の無知なところを豪快に笑いつつ、
料理用語を教えているところが、好ましく思えました。
何より、でたらめのお経が笑えました。

『土蜘蛛』については、また明日にでも、書き込みます。

コメント
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