こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『ベネチアングラスの謎』読了

2004-10-05 00:00:00 | 未分類
太田忠司さんの短編集です。
タイトルから予想できるとおり、霞田志郎・千鶴兄妹の物語で、4年前に出版されたものです。

この中で一番好きなのは、『ウイザウト・ユー』です。
物語の終わり方が、前向きで力強いからでしょうか?
霞田志郎本人のプライベートストーリーになっています。
自分自身が小説家さんに接するとき、大丈夫かなー?と気になります。

『四角い悪夢』は、人の無意識というのもあなどれないものだと思いました。
意識の表層では、全く気にも留めていなくても、眼は見、記憶し、ああいうことも
起こりうるということで、こういう話も好きです。千鶴の物語でしょうか。
起こる犯罪そのものは、やりきれないんですけど。

『紫陽花の家』は、三条さんの物語。
彼の叔父さんを殺した犯人が誰なのか、予想しながら言い出せずに時効を迎え、
霞田志郎に相談に行きます。三条さんは、叔父さんの影響で刑事になったのですね。
それだけに・・・。

『パズル・パズル』は、なんというか人を喰った話かもしれません。
一昔前の名探偵みたいな人が現れるかと思えば、ああですからねえ。
面白かったですよ。

他にも4作品、どれも興味深く面白く読めました。

今日は、バスの中で読み、スポーツクラブでエアロバイクをこぎつつ読み、
ファミレスで食事を待ちながら読み、と暇があれば、ずっと読書をしていました。
ずっと運動不足なんですよねー。

コメント
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