ジパング島発見記 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2009-07-03 |
これは、イエズス会の様々な聖職者が日本で経験したことを、それぞれの立場から
感じたままに書かれた、フィクションである。
彼らのほとんどの者が、日本の貧しい人々のために、どれほどの労苦を割いてくれたか、
それには感謝しつくせないものがあります。しかし、彼らはその信仰ゆえに、
日本古来の神や仏を悪魔として否定しました。
確かに、その時代の神仏の聖職者は堕落していたのかもしれません。
だからと言って、その本来の教えも知らず否定してしまうのは、傲慢だと感じられるのです。
その一点においてのみ、読んでいて不愉快だと思いました。
あとは、良かれ悪しかれそれぞれの個性というもので、その後の人生もそれなりに展開していき、納得のいくものでした。
少々堅苦しい面のある冒険譚と言えるかもしれません。