こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

犬は勘定に入れません

2009-11-17 00:00:00 | 未分類
コニー・ウィリスさん『犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』を読みました。

オックスフォード大学史学科の学生ネッド・ヘンリーは、第二次大戦中のロンドン大空襲で消失した
コヴェントリー大聖堂の再建計画の資料集めの毎日を送っていた。
だが、計画の責任者レイディ・シュラプネルの命令で20世紀と21世紀を行き来させられたネッドは、
疲労困憊、ついには過労で倒れてしまった。
シュラプネルから、大聖堂にあったはずの「主教の鳥株」という花瓶をぜひとも探し出せと言われていたのだ。
二週間の絶対安静を言い渡されたものの、シュラプネルのいる現代にいては、ゆっくり休めるはずもない。
史学部のダンワージー教授は、ネッドをある任務と共に、19世紀のヴィクトリア朝へ休暇も兼ねて派遣する。
ところが、重度のタイムラグで任務を聞き取れていなかったため、
ネッドは、その重要性を認識していなかった。

歴史の齟齬を修正するはずが、ネッドが行ったことが齟齬を生み、やることなすこと裏目に出て、
なかなか修正がきかず、様々な混乱や笑いを生み出します。
ヴィクトリア朝の人々の生活も垣間見え、ネッドたちの時間を縦横無尽に駆け巡る活躍と、
推理も楽しめます。

まだ、続きがあるようなのですが、大森さんは翻訳なさらないのでしょうか?とても気になります。

コメント
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