こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

時間封鎖 上・下

2009-11-18 00:00:00 | 未分類
ロバート・チャールズ・ウィルスンさん『時間封鎖 上・下』を読みました。

スピンが起きた時、タイラーたち3人は、まだ十代初めだった。
その夜、タイラーたちは夜空から月や星々が消えるのを見たのだ。
翌日、太陽だけが昇ってきたが、それは贋物の太陽だった。

そしてその夜、地球周回軌道上にあったロシアの宇宙船が強引に再突入して帰還した。
その飛行士によると、地球が一瞬にして暗黒に包まれ、彼らは一週間過ごしたのだと言う。
だが実際、宇宙船が落ちてきたのは異常事態発生直後だった。

実は、漆黒の界面の外では一億倍のスピードで時間が流れていた。
地球は、何者かの手によって、時間的に封鎖されてしまったのだ。

スピンに包まれ絶望にかられた人々が、宗教に逃げ、犯罪に走り、自殺に追い込まれていきます。
4分の3読む辺りまで、これは人類絶滅をテーマにしたSFだと思っていました。
それが、土壇場になって急転直下の展開に。
どういう結末かは内緒ですが、仮性体についての推測は非常に面白いものでした。

コメント
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