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随筆集 柚子は九年で 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2012-04-18 |
歴史は、時の権力者に都合のいいように編まれるもの。
また、影の功労者には、なかなか光を当ててもらえないもののようです。
葉室さんの随筆を読んでいると、そういう人々に心を寄せて物語を描こうとされているのが分かります。
漢詩についての話は難しかったのですが、それ以外は気軽に読めて面白かったです。
また、最後に描かれている短編「夏芝居」は、珍しく庶民に光を当てて、人の深い思いを描いているところが好感を持てて良かったです。