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THE FUTURE IS JAPANESE (Jコレクション) 価格:¥ 1,785(税込) 発売日:2012-07-20 |
欧米のSF作家たち、そして日本の4人のSF作家が、日本にまつわるSFを書いたアンソロジー集がこの本です。
日本人の著作は英訳されて、先に欧米で発売されたようです。
私が気に入っているのは、
大震災後の日本人の行動を見て書いたと思われるケン・リュウさんの「もののあはれ」
未来から略奪することで生活を支えている25世紀の人々を、日本人女性を主人公にして描いているフェリシティ・サヴェージさんの「別れの音」
天体が勝手に動いてしまうという円城塔さんの「内在天文学」
青木ヶ原樹海を舞台にしたホラー風味の物語レイチェル・スワースキーさんの「樹海」
習慣が逆転した山人とカリフの人々の文化交流(?)小川一水さんの「ゴールデンブレッド」
桃の林の中にある古紅玉髄という不思議な館の出来事キャサリン・M・ヴァレンテさんの「ひとつ息をして、ひと筆書く」
すさまじい地殻変動から一万年後の人々の話、菊地秀行さんの「山海民」
文字自体が狂ってしまったような忌字禍という現象と、言葉で人を殺してしまう間宮潤堂の物語、飛浩隆さんの「自生の夢」
ですね。
中でも一番好きなのは、小川一水さんの「ゴールデンブレッド」です。