天空の少年探偵団 (創元推理文庫) 価格:¥ 777(税込) 発売日:2012-08-11 |
夏休みの後半、時雄たち桃霞少年探偵団は、建築家・西大寺剛さんの招きで、奥桃霞に建てられた豪邸・天空館にやって来た。
西大寺さんは、昔から探偵小説のファンで、実際に少年探偵団があると聞いて興味を持ったらしい。
天空館には、さらに西大寺さんの友人たちも集まり、賑やかに飲んで食べ、十時にはお開きとなった。
ところがその翌朝、その友人の一人、下津井さんが狭い螺旋階段でしか登れない塔の上で亡くなっていた。
彼は、車イスでしか移動できないのに。
屋敷全体が西大寺さんだけが空けられる鍵で閉ざされていて、外部からの侵入が不可能だということは、犯人は、内部の者ということだ。
名探偵の月岡くんは、殺人事件はNGだと言い張るし、今回は時雄たちで解決するしかないのか。
『憧れの少年探偵団』から一年後、時雄たちが出くわした密室殺人事件が、そのような展開になろうとは、思いも寄りませんでした。
そして、そのトリックとは!
うーん、二重に騙された気分です。
でも、あの意見は個人の意見だから、嘘は言っていないんですよね。
読者の心理誘導がうまいなあと思いました。