こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

コミックス『金の釦銀の襟』久世番子

2019-08-24 20:09:06 | 落語
 
ケンカで留年した中等部4年の新津士郎は、親の意向で修学院に編入して東寮に入る事となった。
それは、皇太子殿下のご学友になるという事を意味した。

しかし新津は、ご学友になどなりたくないという態度をあからさまにしている為、東寮の委員長である梅小路の反感を買っていた。

『パレス・メイヂ』の陛下の甥にあたる皇太子殿下の物語です。
ご学友というのも制限が多くて息が詰まりそうですが、何よりも、皇太子殿下が一番窮屈でしょうね。
明らかに、敬して遠ざけています。

士郎自身も、子どもの頃からの大切な友人・弥吉が身分差別を受けて、それに何も出来ない事を悔いているからこそ、逆に、籠の鳥の皇太子殿下を心底思いやる事が出来るように思えます。

士郎、いい奴だね。
コメント
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