こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『分かれ道ノストラダムス』深緑野分

2020-01-12 19:47:03 | 読書感想
 
高校一年生の日高浅葱は、1999年6月6日、中学時代に仲良しだったのに早逝してしまった男友達の基の三回忌に行き、彼の祖母から日記らしきノート3冊を渡された。
基は、事故で両親を亡くしていた為、当時、小説で知った並行世界の概念を、ノートでシミュレーションしていたようだった。

三回忌の帰りのファミレスで、同行していた友人たちと話していた時に会ったのが、高校のクラスメイトの八女くん。
ちょっとオカルト系に詳しそうだったので、ノートの分かりにくいところを相談してみると、実は、浅葱が中学時代に暮らしていた町では、ノストラダムスの大予言にからんだ新興宗教が台頭しており、何と!八女くんの年長の友人が、その教祖らしいのだ。

浅葱や、その友人たち、家族までも巻き込んで、きな臭い状況になっていき、宗教がらみで使者も発生していく。

中高生じゃなくても、人は誰でも何を判断基準にすればいいか迷う時ってありますよね?
特に、心が弱っている時は、その能力が鈍るもの。
今回は特に、人は肩書では分からない、という面を強調していますね。
ホント、分からないものですよ。
コメント
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