こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『あの日に帰りたい 駐在日記』小路幸也

2020-01-08 19:54:34 | 読書感想
 
冬には、子どもたちが校庭で作った雪だるまの1つが、跡形も無く消え失せた。

春になると、自殺の名所とも呼ばれた事のある権現滝で、指名手配犯が投身自殺をした。

夏は、神社に生まれ、都会でキャリアを積んでいたはずの女性が、霊能者になって帰って来た。

秋には、とうとう農家の兄弟が、相続争いをした挙句、兄の方が猟銃を持ち出す騒ぎとなった。

まず、雪だるまは、子どもたちによる、ほんの出来心で済んだから良かったようなものの、万が一、破談になって当人が自殺でもしたらどうするつもりだったのか、大人も考えて欲しいです。

指名手配犯については、今後、何事も起こさなければ、美しい友情で済みます。起こさなければ!ね?

霊能者の件は、この中では一番まともな方でしょう。姉弟愛ですね。

最後が一番自分勝手ですよね?
駐在さんが有能で、バチ被ってくれたから良かったようなものの、自分が撃ち殺される覚悟も無く、騒ぎを起こさないで欲しいものです。

多分、いい話として受け止める方が多いであろうこの物語。
少し、斜めから見てみました。ごめんなさい。
コメント
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