こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『女子高生探偵シャーロット・ホームズ最後の挨拶(上・下)』ブリタニ―・カヴァッラーロ

2021-03-13 19:46:17 | 読書感想
 
 
シャーロットの兄マイロがオーガストを銃で撃ち殺してしまってから、シャーロットとジェイミーは離れてしまった。

シャーロットとしては、ジェイミーがモリアーティー家から危害を加えられないようにするための行動だったが、ジェイミーは、シャーロットへの不信感以上に喪失感も抱いていた。
寮仲間は、ジェイミーを労わってくれたが、彼の周りで奇妙な出来事が起こり始めた。

ジェイミーは様々な困難を乗り越える事で、ただ、ホームズ物語に憧れていた少年から、ずいぶん成長しましたし、シャーロットは、ジェイミーという相棒を得る事で感情を取り戻しつつあるように思えます。
ホームズ家の教育は、かなりいびつでしたからね。

それと比べても、ルシアン・モリアーティーも復讐のためにそこまでやるか!?という人物でしたね。
お互いに影響し合って、ますますいびつになってきたのじゃないかと思える歪んだ家同士だと感じます。

そんなホームズ・パスティーシュも完結かと思いきや、本国では続編がある模様。
日本での翻訳出版もあるといいな、と期待しています。
コメント
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