こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『星空にパレット』安萬純一

2021-03-16 19:55:20 | 読書感想
 
九重高校の三年生、楢本ユキと、二年生の田町浩介、刀根エイミが探偵部を立ち上げた当日。
校内で盗難事件が発生した。
犯人とみられる黒マスクの男は、バド部の合宿費を狙っての犯行であるため、校内の者だと思われる。
目撃した陸上部関係者によると、犯人の逃げ足は陸上部の者に引けを取らないようだったと言う。
しかし後に再び現れた同一人物と思われる黒マスクは・・・。
「黒いアキレス」

冒頭のこの作品は、高校生による推理合戦の面もあり、いくらかは爽やか(?)なところもありますが、次の「夏の北斗七星」は、とんでもなくやりきれない結末でした。
続いての「谷間のカシオペア」は、ミステリ作家が友人のホラー作家に見せられた素人の習作ミステリから物語が始まり、大体の着地点は予想できるものの、準備万端じゃないとできない結末でしたね。
ラストの「病院の人魚姫」は、犯人の反省していない発言を録音して、法廷で裁判官に聴かせたいと思いました。

・・・ネタバラシしていませんよね?
面白く読めました。
コメント
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