『早番にまわしとけ 書店員の覚醒』キタハラ

早番にまわしとけ 書店員の覚醒 キタハラ KADOKAWA

 

さかえブックス五反田店に新店長として異動してきた倉橋由佳子は、元々ファッション通販部門に所属していた社員であった事もあり、本についての知識がほとんど無く、バイトの店員・幸田凛にも叱られている。
凛のスパルタな指導に慌てふためきメモを取りながらも仕事を覚えようとするのは、再び自分がやりたい仕事に舞い戻るため。

プライベートでは、某作家兼詩人のような名前で、想い人なのに友人としか見られていなそうな人物との交流と、逆に大学の同窓生で新人作家、かつ、慕われていそうな人物との再会という、なかなかにドラマティックな状況。

さらに表紙見開き袖の惹句にあるように、巻末に思いがけない展開も待っている。

さて、感想ですが、登場人物といい、あちこちの発言といい、いちいち作家や作品名を多用していますよねえ？
それに由佳子さあ～ん(^^;)野菊に例えられて・・・流石にそこは分かろうよう(;_;)
と思ってしまうのも、本好きゆえなのでしょう。
本当に本と縁が無い方には、意味不明なんですかねえ？
私も読んではいませんが予備知識としてあらすじは知っていますので、もどかしかったです。
分かりやすいヒントだと思うのですが、正宗くんが不憫でした。

色んな意味で楽しかったので、ぜひ！お読みください。