こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『小説の小説』似鳥鶏

2022-11-29 20:14:07 | 読書感想
 
まえがきを読んでみて「そうか!やっぱり私はオタクだったんだ」・・・と納得するわけでも無く、メタ・フィクションって一部のオタクしか覚えのないジャンルとすると、筒井康隆さんが好きな人はオタクですよねえ?
まあ、そうでなくとも、今時ベストセラーでもない小説を読むだけでもオタクになってきそうな気がします(^^;)
まあ自虐はともかく、久しぶりにどっぷりとメタ・フィクションを楽しめました。

冒頭の「立体的な藪」からして、ミステリのラストを思わせる部分から始まったかと思えば、色んなところから真相をかたると主張するものが現れますし、「文化が違う」も転生もののようで、言葉で遊んでいるというか、主人公と読者をおちょくっているようで面白いです。

後半になると色々と考える面もあって、なかなか興味深いです。

最後にあとがきを読むにつけても、円城塔さんのあの作品を早く読まなきゃとも感じています。

私は好きな作品です。
コメント
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